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私の断捨離記録#13〜詰替え容器と生活感

 一時期、生活系雑誌のインテリア特集でよく見かけた「生活感を出さない」「生活感を消す」という言葉。そこでは、100均アイテムを駆使した収納や、白いボトルやガラス容器に洗剤や調味料を詰め替えるテクニックが紹介されていました。私も、そんな暮らしを目指していた一人です。

 人が来たときに見られてもいいようにと、せっせと詰め替え作業に励み、白で統一された収納スペースを眺めては満足していました。家を建てたときには、「この家にふさわしいインテリアにしなくては!」と気合いが入りすぎ、ドラッグストアで買った日用品の「生活感」を消すために、ネットでひたすら詰め替え容器を探していたほどです。

 でも、家族の中で詰め替え作業をするのは私だけ でした。
子どもはまだ小さくてできないし、夫はこだわりがないタイプ。しかも仕事が忙しく、そんなことをしている時間はありません。結局、詰め替え作業という「自分で増やした家事」に、私だけがイライラすることに。

なぜやめたのか?

きっかけは2つありました。

 1つ目は コロナ禍。家に人が来ることがなくなり、「見られる前提」の家づくりをしなくていいと思ったら、すごく楽になりました。

 2つ目は 「牛乳パックの生活感を消す」という記事 を見たこと。ある生活系雑誌で、「牛乳パックにカバーをかけて冷蔵庫に収納すれば、生活感がなくなりおしゃれになる」と紹介されていたんです。でも、そのときふと、「牛乳パックの生活感って、そもそも普通じゃない?」と思いました。誰がそんなことを気にするんだろう……?

 その瞬間、目が覚めました。そう、誰も気にしていなかったのです。
そして、コロナが落ち着いた後も「このままの我が家でいい」と思うようになりました。むしろ、生活感を消そうと頑張っていた頃より、今の方が心地よく過ごせています。

気づいたこと

 他の家に招かれたとき、「牛乳パックがむき出しで置かれているな」と思う人がいるでしょうか?たぶん、いないはず。でも、それと同じことを私はやっていたのです。

 牛乳パックカバーこそ買いませんでしたが、「買わなくてもいいものを、買わされていたんだな」と、自分の消費行動を振り返るきっかけになりました。

 もちろん、詰め替えや収納にこだわることを否定するつもりはありません。お金の使い方や物の選び方は人それぞれ。でも、家は「生活をする場所」です。生活感があって当然。

 もし「もっと家を整えなきゃ」「生活感を消さなきゃ」と頑張りすぎていたら、少しだけ肩の力を抜いてみませんか?

 家は、暮らすための場所。毎日を心地よく過ごすことが何より大切です。
だから、「生活感をなくさなきゃ」と頑張らなくても大丈夫。あなたが暮らしやすいと思う形が、きっと一番素敵な空間なのですから。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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