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飯塚国際車いすテニス観戦記

 何がきっかけだったか、2016年の32回大会から飯塚国際車いすテニスを観戦しています。
 今年は4月13日(土曜日)に行きました。
 今年はここ数年モヤッとしていたことが表に出た感のある大会でした。
 次の段から始めるのは、運営に送ったmailを一部加工修正したものです。
 
 今年の大会は13日・9時半~17時半迄、センターコートの客席で観戦しました。以下の内容は、当日の観客席の様子と私なりの提案です。
 2016年より仕事の都合で毎年土曜日、朝イチの試合開始から当日の最後の試合終了迄観戦しています。観戦席で偶然隣同士になった皆さんとの会話も楽しく、当初は飯塚市民の皆さんからの観戦アドバイスをお聞きする機会に恵まれました。昨年のお隣さんは、沖縄から来られたとの事でした。今年は東京と愛知県からの方々でした。
 コロナ明け、小田凱人(おだ ときと)選手の台頭によって、日本中から観客が飯塚に来られる事を知りました。しかし、観客席対応はコロナ前と変わらず、地元の方も我が家を含む県外からの観戦者はスタッフの皆さんの対応の不備を感じざるを得ませんでした。
 9時半前にはセンターコート前には観客の列ができていました。しかし、列の整備もなく、扉が開くと真ん中の広告主席だけが開いたままとなり、奥に進もうとすると、会場担当の方からそこはダメですと制止されていました。私と夫は偶然制止に遇わず、足の悪い夫がトイレに行きやすい最上段の端の広告主席ではない空席を確保しましたが、後から入って来られた方の広告主指定のない空席への案内はありませんでした。
 入場を制止された方の中には精神障害者や一目で障害者と介助者とお見受けする方々もいらっしゃいました。結果として第一試合、一番観戦しやすい広告主席の半分以上は空席のままでしたし、最前列の飯塚市の企業の皆さんは試合開始の直前の緊張感の中でも名刺交換をされていましたし、試合が始まっても試合は観ておられませんでした。観客席は固く、30分もすると尻が痛くなります。高齢の試合には特に興味のない皆さんにとっては苦痛だと感じますし、観たい人に開放すべきだと思います。彼らに対してこそ、今年の目玉であった会場外設置の大画面付きパブリックビューイングに心地の良い席を設けて、お茶をお出しして接待をされた方が良かったと思います。
 夫は8時間の間に計3回トイレに行きました。最初の2回はすぐに戻ってきましたが、女子ダブルスの後の3回目は戻って来ず、心配になって入り口に行った所、入場制限が掛かっていました。途中から観客席から一度出た人の再入場は出来ない事になったとの事ですが、杖の必要な長時間の立ちっぱなしが難しい夫は意味も分からず列に並ばされ、困惑していました。観客席内からの私の要望で夫は観客席に座り直せました。
 9時半の入場時もですが、障害者か否か、彼らと介助者へについては障がい者スポーツの大会ですし、理解されている方に合理的配慮に基づいて会場内案内をお願いできればと思います。
 会場内では県外から来られた方からの苦情の声が上がり、試合の合間は会場整備の方への不満で渦巻いていました。担当者の方には何の情報もなく、都度の対応だったと思われますが、昨年の混雑から今年の混雑は想定できたはずです。以前あった出口でのアンケートにも答えましたが、コロナ前・東京パラ前から観客席の混雑は始まっていました。
 土日のセンターコートの観客席は有料化またはサポーターズクラブ会員+α等に転換すべきです。障がい者スポーツで有料化できているのはバスケットのみとの事ですが、車いすテニスのトッププレイヤーの試合に金を払いたくない人は最早居ないでしょう。
 福岡国際センターでの大相撲の席は朝から晩までで一人約1万円です。今回東京から来られていた方は、1万でも来ると言われていました。お金を取って、会場整備に充てるべきです。女子トイレの混雑ぶりは大変だったとも聞きます。衛生面から考えても増設は必須でしょう。
 パブリックビューイングは飯塚駅等でやるべき事で、交通の便の悪い現地に行ってPVなんて誰も望んでいません。試合の合間に観客席で水分摂取と栄養補給をします。遠方からの観戦者は現場でお洒落な食事は求めていません。キッチンカーではないんです。試合を見るために旅費や宿泊費を払って来ているんです。パンフレット販売窓口に飯塚市の観光協会のブースもあって良いのではないでしょうか?土日のセンターコートの席を一万円にして、水分と飯塚産の簡易な食事付にするなど考えられないものでしょうか?座席用の簡易クッションの販売または料金を取ってのレンタルもあると良いかもしれません。
 毎年観戦し続けていると、選手の技術向上が目に見えて分かります。パラリンピック直前の大会では如実です。小田君のサービス、上地さんのショット、昨年よりも確実に上手く、鋭くなっていました。練習を見ているとさらに上を目指している事も見て取れました。移動時間と交通費出してでも生で観たい才能なんです。彼らが気持ちよくプレーに専念できる環境を整えるためにも、観客席の整備改善は是非物案件だと考えます。
 我が家は苦情・提案をくどくどと出しました。もし、来年何も変わらなくても41回大会を観戦する事でしょう。ただ、少しでも観戦環境が良くなっている事を願っていますし、そのために運営に声を上げました。この声が届きますように。

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