エアコンをつけたまま寝ると朝だるい理由
朝だるいのは「冷えすぎ」
朝だるいのは「冷えすぎ」には以下のようなメカニズムが考えられるようです。
睡眠中は深部の体温が放熱する傾向にあるため、体温が冷えやすくなります。睡眠中に汗をかいていれば、汗の蒸発によりますます体温が奪われます。薄着のまま冷気に晒され体温が下がってしまうことがだるさの要因として考えられます。
また夜明け頃は深部体温はもっとも低下し、皮膚の体表温度は深部からの熱の発散で上昇しています。
朝の覚醒は深部体温と体表温度の差が小さいほど、スッキリと起きることができます。
朝方にあまりに涼しいと体表温度が下がってしまい覚醒度も低下してしましまうす。これもだるさの一因である可能性があります。
●深部体温とは体表温度の経時変化
ほかにも睡眠中に冷気にさらされると、心拍数変動が大きくなるなど、自律神経系の異常が見られるという知見もあるようです。
睡眠中、特に目覚める前の明け方に冷えすぎてしまうのが、朝のだるさの原因と考えられるます。
●扇風機は睡眠を悪くする
熱帯夜の快眠対策では、扇風機についてもさまざまな情報が出回っています。暑いなか覚醒しているときに風を感じれば快適だが、睡眠中に強い風をずっと浴ていては、皮膚体温が奪われてしまい、身体への負担は大きいと考えられます。
間歇的に風をうけたとしても、余計な皮膚への冷感刺激となり、睡眠が妨げられてしまいます。
●朝冷えすぎない対策を
タイマーをつけるならば、寝付きだけのわずかな時間だけでなく、冷房時間を十分にとることをおすすめします。
せめてノンレム・レム睡眠が1~2サイクル含まれる、いわゆる“コア睡眠”分、時間で言えば3時間程度はほしいところですね。
エアコンはオンにすると速やかに温度が下がるが、オフにすると壁や家具からの輻射熱によって、再び温度が上がるのも早いです。
エアコンはオフになると、たちまち暑くなってしまいます。タイマーが切れて中途半端な時間に汗だくで起きてしまい、エアコンをまたつけて寝るということを繰り返していると、心拍変動も大きくなってしまいます。
また汗がエアコン冷やされ蒸発し体温が奪われるなど身体への負担が増え、朝のだるさの原因となってしまいます。
●温度設定は26~28℃程度で一晩中つけていた方がよい。
それでも朝だるいならば、朝の冷えすぎが考えられます。女性や高齢者は、特に冷えを感じやすいです。自分に合うように、カスタマイズする必要があります。
・エアコンの設定温度を0.5~1℃上げてみる
・送風の強さを下げる
・除湿モードを使う
・夜中3、4時頃にタイマーを設定する。それでもだるいならば、タイマーが切れる時間を30分~1時間早めてみる。
・吸湿性に優れた、長袖・長ズボンの寝着を使う
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