【作業過程】キキララ鏡音
こんにちは、木碧ハナです。
プロセカのサンリオコラボが可愛すぎて、私生活やご依頼絵の合間に少しずつ趣味絵としてキキララ鏡音のファンアートを描いていました。
去年noteを始めて、後々絵で何かやりたいと結構意気込んでいたのですが、去年は新しいことを始めるどころか絵すらなかなか描けない日が続いてしまって、かなり低迷期だったなと思います…。
過去記事をご覧になった方はお分かりかと思いますが、去年はいろんなことに悩んで色々試行錯誤していた日々でした。
でも多分自分には必要な時間だったと思う。相談したり自分と向き合ったりした時間を経て、今は「色々悩みはあれど、それはそれとして今年は自分のやりたいことをベースにしたい!」というかなり前向きな気持ちになれました。
そして久々にお絵描きができたので、せっかくなので作業過程を載せてみようかなと思い記事を書きに来ました。
私自身いろんな方のメイキングを参考にしながら描いているので、今後も絵を描いたときにどんなものを参考にしたのか、どういう思考をしていたのか、そういう絵の作業過程について記事にできたらいいなと思います。
今回はあくまで絵ができるまので作業過程のご紹介なので、各部位の詳細の描き方講座ではないことをご了承ください。
続けられそうだったらマガジン化したいなとも思っているので、ご興味がありましたらどうぞよろしくお願いします!
- 作業過程 -
1.ラフのラフ
最初はこれぐらいざっくりしたイメージでした。
月と星のクッションとリボンを描こう!くらいしか決まってない。
2.ラフ
最近絵を描いていて思うのが「ラフで全てが決まる」ということ。
昔はあんまりラフも下描きも重視してなくてラフの段階で色を置くこともなかったんですが、最近はガッツリ配色までこの段階で決めるようにしています。
ほら、あの、線画を綺麗に描き起こしていざ色を置いてみたら「なんか違う!!」現象があるじゃないですか。絵描きあるあるのやつ。
線として整っているかどうかも大事だけど、色の形というかシルエットってかなり大事だな~と思うようになって、今はこのラフ段階にめちゃくちゃ重きを置いています。
ちなみに今回はキキララがテーマなので、キキララといえばゆめかわ系かなと思いつつ、自分ではあまり手を出さない系統なので小物を何置くかずっと悩んでました…。ゆめかわモチーフで検索して世にあるいろんな商品やら素材やら配色デザイン本やらを参考になんとか捻り出した感じでした。
なので最終的にまとまりなくて乱雑になってしまったのが反省点だなと思っています…。
3.線画
地獄のような線画。
いつもは線画1枚で描いてしまいますが、今回のコラボ衣装がシースルーだったので透過する部分を考慮したら意味分からないレイヤー数になりました。
あと小物が多かったので、後で配置変える可能性も考えてそれぞれ別レイヤーで描いたのもあってこんな地獄絵図みたいなことに…。
ちなみに、ラフから直で線画起こせる部分はそのまま描いて、ラフでざっくりとしか形を取っていないもの(お花とか)はその都度軽く下描きしながら線画に起こしていってます。
4.色塗り
色塗りは根気。
小物は似たような実物の写真を探してよく観察してみたり、メイキングを参考にしたりしながらひとつずつ丁寧に塗っていきます。
シースルーとか透明な物は、かなり昔にイラストレーターのオサムさんが公開されていたメイキングを今でも思い出して参考にしています。(今は公開されていないようです)
鏡音Appendのデザインされた方です!当時HP通ってメイキング見ては真似して描いていました。
私は色塗るのが好きなので実のところいくらでも塗っていられるんですが、「塗りにこんなに時間をかけるなんて…作画コスパ悪すぎる…もっと時短の技術を身につけなければ絵描きとして失格なのでは…でも楽しい…」というかけた時間に対する罪悪感と時短ができない己の技術の低さに凹んでしまうところがメンタル勝負だなって思います…。
5.影付け
これはどの絵でも絶対やります。漫画調の白黒絵でもやります。
塗り段階のシワとか色味表現の陰影とはまた別で、ほぼ同じ色の乗算の影を落とすことで物と物の境界をくっきりさせる目的でやっています。
6.オーバーレイ(加工1)
これ~!!!楽しい!!!
実際に描いてるとめちゃくちゃ体感できるんですが、オーバーレイのせると色味が段違いで良くなります。
でも加工前の落ち着いた色味も好きなので、やりすぎには注意。
7.乗算(加工2)
一応光源は左上辺りを意識してはいたので、右下側に重みをもたせるためにほんの少しだけざっくりと乗算置いています。
オレンジ寄りの色で全体に暖かみをもたせたい意味もある。
8.スクリーン(加工3)
オーバーレイや乗算かけると色に厚みは出るけど今回の絵は密度も高くて全体が重すぎるので、左上にスクリーンで光効果を追加。
9.仕上げ
SAIの「用紙質感 水彩1」でざらつきを出したり、クリスタできらめき効果を描いたり、Photoshop Elementsで「シャープ」「レベル補正」「ぼかし」をかけたり、気が済むまで調整したら完成です!
今回の自分なりの反省点としては、前述にもありますが「小物が乱雑で全体の密度が高すぎる(抜けがない)」のと「時間かけすぎ」ですね…。
私の今の絵の描き方が、平日は2~3日に1回1時間くらい時間が作れるかどうか、土日の朝は子供たちが少し遅めに起きてくるのでそれまでの時間、あとは休日日中家事育児の合間に少しずつ少しずつ描いてる…という感じなので、まあ時間かかる。時間というか、日にちがかかる。
自分の納得のいく完成度にしたい気持ちと、環境と時間とのバランスが取れなさすぎてそこは永遠に悩んでる。
今回はきれいめのガッツリ塗りでしたが、シンプルなマット塗りも好きなので時間的な意味ではそっちももう少し練習したいです。
自分の描きたいものと作画コストをどうにかすり合わせていきたいというのが今の課題かなぁと思いました。