失敗から学ぶ
良い参考書って何だろう?
多くの参考書って啓蒙書というか成功体験の話が多くて、まぁ最初は「なるほど!」なんて思ってそれなりにモチベーションがあがって、「やってみるか!」って気持ちになったりは割とする方なんだけど、一方で、「そんな簡単にはいくもんじゃないでしょー」と、勘繰ってしまうことも割とあります。
そんな天邪鬼な自分にとって、ちょっと興味を引いた本がありました。
世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由
これはまさしく失敗をテーマにしたビジネス本。
世界の名だたる企業の栄枯盛衰の数々が書いてあり、華々しい業績を飾った有名企業が一転、滑り落ちるように崩れていく様を、端的に難しくなく書かれています。イラストもコミカルなので、深刻にならずにさらっと読めます。
例を挙げると、「そごう」「トイザラス」「MGローバー」「山一證券」「リーマン・ブラザーズ」「NOVA」「スカイマーク」など、誰もが耳にしたことがある、また実際に利用していた方もいると思います。
ここに挙げられている会社も含め本に登場する企業は、あるきっかけで、ズルズルと間違った方向に進んでしまい、修正も出来ず、最終的にドロップせざるを得なくなる状況にまで陥ってしまいます。
失敗のカテゴリーは大きく5つに分けられます。
「過去の亡霊」型
「脆弱シナリオ」型
「焦りからの逸脱」型
「大雑把」型
「機能不全」型
時に過去の成功体験を忘れられず、同じことを続けてしまい、革新的なアイディアが出ない環境になってしまっていたり、社長のワンマン経営で社員が口出しできない雰囲気が問題であったりと、組織的な病が原因で、後戻りできない状況にまで行ってしまってたりして、これを読んだときに、ちょっと待てよ?ウチの会社はどうかな?と、自分が置かれている環境に照らし合わせて考えられる「遠いようで案外身近な問題」がテーマとなっています。
「私たちはいつでも当事者になり得る」
このように当事者目線として読むことで、「今、私たちは何を考えるべきか」を各個人の環境に落とし込んで読むことで、明日からの行動を変えるきっかけになればと思います。
ちなみに僕の失敗談は、よく考えずに人の言うことにただ従った結果、逆に損害を被ってしまったという事がありました。それ以来、自分で考えて行動する癖がつきました。
知らなかったらまずは調べる!人に聞く!そして、最終的には自分が決める!つまり、人に自分の手綱を握らせるな!ということですね。
この本でも同じようなテーマがありました。
自分の失敗談と重ね合わせて読んでみるとまた面白いと思います。