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[旧裏]ベロリンガ舌(タン)

前書き


「タコトプスさんは新殿堂を遊ばない」
と思われることが多いらしく、実際新殿堂を採用している大会に参加する機会は極端に少ない。
というわけで今回は新殿堂で強そうなデッキを考えて参加することにした。

まず自分が新殿堂でイメージするカードはこれらのカードだ。

ミニスカート
コダック
ゴース

要するにトレーナーロック系のカードの印象が強い。これらは他の殿堂で比べて制限が緩いので非常に使いやすい。これらが強いということは、2進化させたりトレーナーを複数使ってやっと完成する大掛かりなギミックはほとんど決まらないのではと予想した。

そうなると大型ポケモンを複数並べるようなデッキや、高火力のデメリットを別カードで補うようなコンボデッキは少ない傾向にありそうと考え、どっちかというと低打点を連続で与えるビートデッキをメタることにした。

そこでできたのがこのデッキである。

デッキ紹介

ベロリンガ舌(タン)

・使用殿堂 新殿堂
・高槻殿堂2023年4月だとポケモン11匹不足かつ8点オーバー(くすぐりマシーン★0→★2×2、ポケモン逆指名★1×2→★2×2)
・うずまき殿堂2023年7月だと7点オーバー(くすぐりマシーン★0→★2×2、ポケモン逆指名★1×2→★2×2、リサイクルエネルギー★2→★1)
・ハレツー殿堂2023年2月だと16点オーバー(くすぐりマシーン★0→★2×2、ポケモン回収★0→★1×4、ポケモンセンター★0→★1×4、超エネルギーリムーブ★4→★5、ポケモン逆指名★1×2→★2×2、リサイクルエネルギー★2→★1、ロケット団特訓ジム★0→★1×2)

ベロリンガ舌(タン)

ポケモン4枚
ベロリンガ(ジャングル)4

トレーナーカード44枚 ドロソ12枚
ウツギはかせ4
エリカ4
カツラのクイズその2 4
プラスパワー4
礼儀作法 4
リサイクル4
くすぐりマシーン2(画像だと1枚見切れてる)
にせオーキドはかせ1
ポケモンセンター4
いいきずぐすり4
ポケモン回収4
ロケット団特訓ジム2
超エネルギーリムーブ1★4
ポケモン逆指名2★2

エネルギーカード12枚
基本炎エネルギー3
きずぐすり配合エネルギー4
なんでもなおし配合エネルギー4
リサイクルエネルギー1★2

ベロリンガ単になった理由 


そう、「ベロリンガ(ジャングル)」しか入っていないデッキだ。
戦い方としては4枚入った「プラスパワー」や2枚の「ポケモンぎゃくしめい」でサイドを1,2枚だけ取って回復や妨害カードを使って制限時間切れを待つデッキ。

他のポケモンは要らないのかという疑問が出るかもしれないが、自分は要らないと考えている。
理由としては

・変なポケモンでスタートしたくない事
・たね1マリガンを行いやすくする事
・マリガンしやすく相手に手札を見られやすい事

具体的に説明すると

・変なポケモンでスタートしたくない事

変なポケモンを追加してしまうと、相手が初手「コダック(化石)」や「ゴース(拡張シート緑)」だった時にトレーナーロックを連打された場合こちらに出来ることが何もない状態が出来てしまったり、マヒ技を持っていてもポケモン数を絞ってる関係上中途半端なHPのポケモンが初手に来てしまうとワンキルの餌食になってしまったり、そもそもにげ0でもない限り「ポケモンぎゃくしめい」が使いにくくなったりと基本的に何を入れても邪魔になる可能性が高くなっている。1エネで効率よく殴れる高HPポケモンが「ベロリンガ(ジャングル)」しかいないのでこのポケモン以外は入れる必要が無い。(見落としはあるかもしれない)

・たね1マリガンを行いやすくする事
このデッキはドロソがたった12枚しか無い。しかも「カツラのクイズその2」は引けるかどうかも微妙なところ。
初手の手札が悪い場合は何もせずに負けるのでたね1マリガン(ゲーム最初に手札を引き直す事)に頼る必要が出てくる。それが決めやすいようにたねを減らすべきである。
なんなら最初は「べロリンガ(ジャングル)」を3枚にしてたぐらいである。(さすがにサイド落ちが怖いので増やした。)

・マリガンしやすく相手に手札を見られやすい事
このデッキはLO(デッキ切れを意識した戦術)をあまり意識していないデッキではあるのだが、相手にはLOであるかのように振る舞う必要がある。なのでマリガンを多く行い相手にデッキの「くすぐりマシーン」や「にせオーキドはかせ」を積極的に見せる必要がある。それを見て勘違いした相手はドローを加速させることが困難になるはずだ。

これらの理由により他のポケモンは一切入れてない。単デッキになってしまった。
ここから個別解説。

個別解説

ベロリンガ(ジャングル)4

ベロリンガ


このデッキの壁であり、メインアタッカーでもある。エネルギー1枚でダメージを与えれてなおかつマヒに出来ると他のHPが高いポケモンと比べても強いことしか書いていない。トレーナーロックの事を考えると意地でも「ベロリンガ(ジャングル)」でスタートしないといけなかったので他のポケモンは採用していない。また、空いたスペースに1枚でも多く回復カードを詰め込んでいる。
更にたねが4枚しか居ないため手札に2枚以上のたねが同時に来る確率が低く、たね1マリガンでやり直ししやすい。

ウツギはかせ4

ウツギ博士


山回復も出来るドロソ。序盤に一回ぐらいは使いたいところ。
このカードで山札を回復したい場面もあるので手札は必要最低限だけ使って温存したい。


エリカ4

エリカ


悩んだ結果これになった。「パソコン大暴走」だと攻撃回数が減ってサイドが取れなくなるし、「オーキドはかせ」だと使ってない回復カードを捨ててしまって非常に勿体なかった。
どうせ相手はマリガンでドローしてる事が多いし、デメリットが気にならない「エリカ」になった。


カツラのクイズその2 4

カツラのクイズその2


一見すると「マサキ」の劣化だが、このカードのクイズは1/3で強制的に正解にさせれるのが特徴。他のクイズとは違い、相手は必ず3択で答えなくてはならずわざと間違えることは出来なくなっている。これにより正解した相手にドローを強制させて、山札切れを狙うことが出来る。「エリカ」と違いこのドローを断ることは出来ない。
…ということを旧裏上級者は皆、知っている。つまりこのカードがマリガンで見えたら強制ドローまで考慮して山札管理する必要が出てきてしまい、相手は本来のデッキパワーを発揮できなくなる。


プラスパワー4

プラスパワー


「ベロリンガ(ジャングル)」が1エネ50ダメージを叩き出せる最強カード。これと逆指名を組み合わせることで強引にサイドカードを取り、判定勝ちを狙う。
マリガンでこのカードが見えるとちょっと困るけど仕方ない…


礼儀作法 4

礼儀作法

実質「ベロリンガ(ジャングル)」8積み。相手を騙す事が重要なこのデッキにおいて手札を見せる効果がデメリットになることが多々あったが、デメリットの少ないたねポケモンサーチはこれしかないから仕方ない。

リサイクル4

リサイクル


相手のデッキに刺さるカードを使い回すことが出来るようになる。
「超エネルギーリムーブ」でエネを枯渇させたり、「プラスパワー」で相手を気絶させたり。「くすぐりマシーン」の枚数を増やしたり、回復カードを戻してだめ押ししたりと用途は様々だ。


くすぐりマシーン2

くすぐりマシーン

マリガン時に見えてほしいカード。新殿堂はこのカードが0点で使えることもあり見えていなくても相手は警戒してくるはずだ。
牽制用だったので2枚にしてるが、意外と使う場面が多かったので増やすのもあり。


にせオーキドはかせ1

にせオーキドはかせ


枚数が最後まで決まらなかったカード。多くいれるとマリガンをリセットさせる効果があるが、初手引きかつ先攻を取らないと意味がないので結局見える可能性だけある1枚にしておいた。


ポケモンセンター4
いいきずぐすり4
ポケモン回収4

ポケモンセンター
ポケモン回収
いいきずぐすり


回復カード達。とにかく倒れないようにしないといけないので各4積み。攻撃しながらこれらのカードを使えるのは1エネ技を持つたねポケモンの特権。これらのカード全てと相性がいいのが「ベロリンガ(ジャングル)」の強みとなっている。


ロケット団特訓2

ロケット団特訓ジム


相手に無駄なにげエネを払わせたり、そもそも逃げれなくしたり出来る。「エコロジム」や「マダツボミの塔」など厄介なスタジアムの対策にもなっている。

超エネルギーリムーブ1★4

超エネルギーリムーブ


攻撃用のエネやにげ用のエネを枯らすのに使う。特ににげ2以上のポケモン相手に有効で「ロケット団特訓ジム」と組み合わせると相手は絶望するだろう。

ポケモンぎゃくしめい2★2

ぎゃくしめい


攻撃にも防御にも使えるカード、これが殿堂1点は流石にバグ。このデッキは1エネ起動できる「ベロリンガ(ジャングル)」しか入ったいないためほとんどデメリット無しで使用できる。
「プラスパワー」と組み合わせて相手のHP50以下のポケモンを狩る動きで試合を優勢にしたい。

基本炎エネルギー3

炎エネルギー


「ファイヤー(化石)」を意識させるための炎エネルギー。
ドローが貧弱なのとエネルギーをトラッシュするカードの多さからエネルギー全体の枚数は多めに採用している。


きずぐすり配合エネルギー4

きずぐすり配合エネルギー


10点回復が何気に偉い。


なんでもなおし配合エネルギー4

なんでもなおし配合エネルギー


特に使用する場面は無かったが基本エネルギーを入れるよりはメリットが多いと思ってこれにした。
相手に「タイムカプセル」や「エネルギースタジアム」使われてたときにデメリットとなる。

リサイクルエネルギー1★2

リサイクルエネルギー

エネルギーをトラッシュするカードが多いので相性がいい。


あとがき

実際使ってみて色々思ってたのと違うことがある。

1,相手が普通にドローしてきて普通に「くすぐりマシーン」や「にせオーキドはかせ」が刺さってLO勝ちした。

今、冷静に考えるとカード足りないと思ったら相手のデッキが何だろうとドローするよな…
結果表が出たから良かったものの、こうなるなら「くすぐりマシーン」や「にせオーキドはかせ」を増やしてもよかったのではと後悔した。
制限時間を盾に焦らせてLO勝ちするデッキをコンセプトにするべきだった。


2,地味なチー牛デッキだと思ってたのになんか意外と反響がある。

何故か知らないけどこのデッキは最近投稿したデッキと比べてもかなりいいねが多くなっている。(多分だけど480万円ガルーラの次ぐらいに多い?)
やってることも地味だし害悪デッキだし、マイナーカードも少ないしこれはいいね少ないだろうなと思って投稿したからかなり意外な結果だった。
次の駿河屋大会でもネタにされてたりしてたし…このデッキには本人にすらわからない魅力があるのかもしれない。

3,ベロリンガ舌(タン)というデッキ名で滑った。

逆にこっちがウケなかったのが意外だった…
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