見出し画像

【オーディション】芸能事務所・映画・ドラマのオーディション徹底対策【完全版】

動画版はこちら


どうも、木全俊太です。

今回は

『映画や芸能事務所のオーディションで気を付けるべきこと』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

『映画や芸能事務所のオーディションで気を付けるべきこと』

というテーマでお送りしたいと思います。

芸能事務所に応募するにしても

映画やドラマの案件にエントリーするにしても

役者として避けては通れないのが

このオーディションですよね。

なので今回の記事では

僕が思う、オーディションで気をつけるべきことについて

お話していけたらと思います。

オーディションを受ける機会があるような役者さん、タレントさんは

きっとお役に立てると思うので

ぜひ最後までお読みいただけたらと思います。

それではいってみましょう!

まずオーディションでは最初、書類審査があるので

書類審査送るプロフィールの話からしていきましょうか。

まず大前提の話からしていこうと思うんですが

プロフィールを作り始める前にまず押さえておきたいこととしては

自分だけのPRポイントや武器、得意な役など

自分という役者の押しポイントを把握するということです。

もちろん事務所や作品の規模にもよりますが

オーディションの書類審査では

ものすごい数のプロフィールが審査員の元に届くものなんですね。

ものによっては数百のプロフィールが届いたりするものなんです。

だから審査員側からしたら

他の人にはない、その人にしかない魅力みたいなものが伝わってくるプロフィールじゃないと

残そうと思えないんですよね。

だからまずは自分自身が自分のことをちゃんと研究して

自分なりのアピールポイントをしっかりと把握することが大事です。

要は他の誰かじゃなくて、あなたをキャスティングすべき理由を

自分の口でちゃんと話せるぐらいに把握して、それをプロフィールにも反映させることが大事ということです。

それ次第でプロフィールに載せる写真や書く内容が全然変わってくるので

ここをまずは認識しておいてください。

もう少し具体的に言うと

まずは自分の役者としてのキャラを確立しましょう。

これは役を演じるというわけじゃなくて

元々の自分の性格だったりから判断して大丈夫です。

もちろんいざ役を演じる時は、いろんなタイプの役を演じられた方がいいんですが

なんだかんだその人が一番輝きやすい役っていうのは

その人自身のキャラと親和性がある役だったりするんですね。

人によってお調子者な人もいれば大人しい人もいて

それ自体に優劣はなく、それは立派なあなたの個性です。

そしてその個性、キャラはあなたの得意な役と繋がりやすいです。

だからまず自分のキャラをちゃんと認識しましょう。

もしそもそも自分はどんなキャラなのかわかりませんと、自分らしさがわかりませんとそういう方はですね

印象面で今まで友達からよく言われてきたこととかを思い出してみるといいと思います。

もしそれもあんまり思いつかないという場合はですね

家族ですとか、気軽に聞ける人にですね、自分ってどんな性格だと思う?とか

自分ってどんなイメージあると思うっていうふうに聞いてみるといいと思います。

そしてこのキャラというのは

プロフィール写真にも関わってくることなのですが

自分の服装や髪型、女性の方だったらメイクなどを

自分のキャラに合ったものにしましょう。

例えば

明るいキャラが売りの人だったら

その明るさがより伝わるような服装にすべきだし

クールなキャラが売りの人だったら

そのクールさがより伝わるような服装にすべきということですね。

皆さん服装だったり、髪型だったりを適当にチョイスしていないでしょうか?

もし適当にチョイスしてしまっていたのなら今日から改めてください。

実際ですね

ビジュアルやキャラが立っている、そういう唯一無二な雰囲気が伝わってくる役者は

キャスティングされやすいんですね。

オーディションでは印象に残ってなんぼですから

“他人と違うこと”が何より大事なんです。

ただ、もちろんわざとらしいのは駄目で

本来の自分のキャラとかけ離れたセルフブランディングするのは

どこかでボロが出るし、何より自分自身違和感を感じてしまうと思うのでダメですからね。

あと、どうしてもいろんなメディアの影響からか

美男美女でなければならないみたいな気持ちになって

自分のビジュアルもそこになるべく寄せよう寄せようとしてしまっている方もいるかもしれませんが

そうしないといけないなんてことないです。

だって美男美女とは括られない役者さんでも

活躍している方、たっくさんいらっしゃるじゃないですか?

要は見せ方です。

大事なのは唯一無二であるかどうかで、美男美女であるかどうかじゃありません。

自分は美男美女じゃないから役者、タレントは無理なんだなんて思わなくていいんです。

二枚目キャラが自分には合わないなら、個性派を目指せばいいじゃないですか。

これは演技スタイルにも言えることなんですけど

万能型を目指すより、特化型を目指す方が個人的にはいいと思ってます。

これはもちろん人にもよるので、一概には言えないんですけど

大手事務所のプッシュ新人ではない限り

大抵の人は5番手6番手、もしくはワンシーンのみ出演という役を

まずは勝ち取っていかないといけないと思うんですけど

主演の役はある種の万能さが求められがちですが

そういうワンシーンの役に求められる芝居って

万能さというよりも、シーンの流れを変えるような、新しい色を加えるような

そういう尖りのある芝居っていう傾向が高いと思うんです。

だから特に駆け出しの役者さんが目指すべきは

主演に求められるような万能タイプよりも

例えば〝悪役で20代ならこの俳優〟っていう具合に

何か1つ秀でた“ハマりキャラ”がある役者の方が

起用されやすいと思うんですよね。

だから、どんな役でも演じられるような対応力を身につけるのも

もちろん段階によっては大事なんですけど

それよりも

こういう役だったら自分は誰にも負けない!っていうふうに自信持って言えるぐらいの

得意役、ハマり役を作ることが大事だと思います。

ちょっと話が逸れてしまいましたが

自分のプロフィール作る際もですね

そういう自分の〝売り〟みたいなことを考えて

作るようにしましょう。

それではここからはプロフィールの具体的な話を

していけたらと思います。

プロフィールも書く内容だったりレイアウトだったり

どの要素も大事なんですが

一番大事な要素は何かと聞かれたら

やっぱり写真かなと思います。

だからまずは良い写真を用意して

かつ見やすいように大きく1枚目に載せることが大事です。

正直、写真はご両親に家で撮ってもらった写真だと

はっきり言って、通りづらいと思います。

写真スタジオで撮るっていうのもありなんですが

比較的安めなところだと、THEスタジオ写真みたいな形式ばった写真になってしまいがちなので

そこまで予算がないという場合は、知り合いの、もしくは知り合いの知り合いとかで

カメラやってる人がいないか探して、その人に屋外で撮ってもらうというのが

その人の自然体な写真が撮れていいと思います。

有料でという話になってしまう場合もあると思いますが

さっきもお伝えしたように写真はプロフィールで一番大事なところなので

1万円以下だったら撮影をお願いする方が絶対いいと思います。

ただどうしても知り合いにカメラやってる人がいないという場合は

一応僕がやらせていただいてる役者さん向けオンラインサロン(YouTubeのメンバーシップコミュニティ)でも

月1で宣材写真の撮影会やらせていただいてるので

もしご興味持っていただけましたら

下のリンクからお入りください。

次に写真の服装なんですけど、特に映画やドラマのオーディションに送る場合は

役のイメージと合う写真も絶対入れた方がいいと思います。

例えば募集してるのが学生の役だったら制服を着てる写真もプロフィールに載せた方が

キャスティング側もその人が役を演じたときのイメージが湧きやすいですよね。

なので宣材写真を撮ってもらえる機会なかなか多くはないとは思いますが

自分の年齢的によく受けることになるであろう役

例えば10代の方であれば学生服、20代以降の方であればスーツとか

そういう服装での写真も、写真撮影時には撮ってもらった方がいいと思います。

僕がやらせていただいている宣材写真撮影会でも

参加者さんの中にはスーツや学生服をご持参くださって

このパターンでも撮影してくださいとおっしゃる方もいらっしゃいます。

そういう服装で写真撮る機会は少ない分

そういう写真がある人はやはり強いと思いますね。

あと服装だけじゃなくて、例えば眼鏡をかけた宣材写真を用意しておくと

そういうイメージの役のオーディションのとき役立つと思います。

さらにもし演じる役の関係で髪を染めたり髪型を大きく変えたときっていうのも

そのときのイメージを写真として残しておけるように宣材写真撮っておいてもらえるようにすると

いつか絶対活かせる機会があると思います。

写真を何枚か用意すると当然1枚のプロフィールには収まらないと思うので

プロフィールの1枚目はメインの写真とその他の項目を載せて

2枚目以降にその時々の募集役のイメージと合うであろう写真だったり

メイン写真とは違うイメージが伝えられるような

そんな写真を複数載せるといいと思います。

あと映画などのオーディションであれば

載せる写真は案件ごとに変えた方がいいです。

もっと言うと芸能事務所にしても

やはり芸能事務所によって系統というものがあって

それはその芸能事務所のHPの所属者一覧を見ればなんとなくわかると思うんですが

どうしても入りたい芸能事務所がもしあるのであれば

送るプロフィールの写真っていうのも

そこの芸能事務所の系統と合わせた方がいいですね。

話を戻して

メイン写真の服装は何か決まりがあるわけじゃないんですが

しいて言えば体型がわかりやすい服装の方がいいです。

なので例えば、ロングコートとかブカブカの服とか、体型がわかりづらい服装は避けた方がいいですね。

どういう服を着るかは冒頭でお伝えしたように

自分のキャラを考えて、そのキャラがより伝わるような服装をチョイスしていただけたらと思うんですが

服装と同じぐらい、いやそれ以上に大事なのは

やはり表情かなと思います。

どういう表情がいいかはその方のキャラによって違うので一概には言えませんが

例えば、クールなキャラが魅力的な人だったとしたら

宣材写真ではあえて笑顔ではないキリッとした表情の写真の方がいいと思いますし

天真爛漫な感じが魅力的な人だったら、やっぱり宣材写真も笑顔の写真を使うべきだと思います。

写真撮影慣れていない人だと

どうしても顔がこわばってしまいがちだと思いますが

例えば明るいキャラクラーが魅力の役者さんが写真の表情が真顔とかだと

魅力が半減してしまうので

ここはカメラマンさんの頑張りどころでもあるんですけど

撮られる側も

なるべく脱力していただいて

シャッター切るごとに表情を少しづつ変えていけると

出来上がりの写真も表情のバリエーションが出て良いと思います。

余談ですが、食べ物のCMとかだと歯並びがわかる写真を求められたりもするので

そういう写真も用意しておけるといいかもしれません。

あとプロフィール写真というと

おへそから上のバストアップ写真と

全身写した全身写真

この2枚がメイン写真だと連想される方多いかなと思いまして

それは全然間違ってないんですが

最近トレンドなのは

トレンドというか審査員が好みやすい画角としては

鎖骨の少し下くらいから上を写した顔アップの写真ですね。

審査員もバストアップ写真で見たいのは何より顔なんです。

だからバストアップの画角の写真使うとしても

ちゃんと表情がはっきりと見える写真にした方がいいです。

個人的には

スタイルは全身写真でよくわかるので

メイン写真は

バストアップと全身じゃなくて

顔アップの写真と全身写真でもいいかもしれません。

あとこれは室内でのスタジオ撮影に限った話なんですが

横から強めの照明を当てると

陰影、ハーフシャドウとも言われたりしますが

顔の左右で陰影ができて

特にクールなキャラが魅力な人にとっては

世界観的にもマッチして

すごくカッコいい写真が撮れると思うので

スタジオで撮影する際は

こういう要望をカメラマンさんにしてみるのも

アリかもしれません。

あとプロフィールに載せる写真を選ぶ時は

もし可能であれば、第三者にも意見を求めた方がいいと思います。

自分がいいと思う写真と他人がいいと思う写真って違うことの方が多いんですよね。

書類選考するのも結局は他人なので、他人に意見を聞くっていうのはすごく大事だと思います。

あと余談ですが、いくら写真にはその人らしさが表れていることが大事とはいえ

ものすごい派手な奇抜な服装をするとかやめましょうね。

基本は無地の服を選ぶのが無難だと思います。

英字がズラーって書いてある服とか

ブランドのロゴがドーンみたいな服とか、そういうのはNGです。

ファッション誌に載る写真とかね

メインは服の方なのでいいんですけど

宣材写真におけるメインはあなた自身なわけなので

服の方が目立っちゃってるみたいな写真をやめましょう。

それじゃあここからは

写真以外のことについてお話ししていけたらと思います。

主催者側によって変わってきますが役のイメージに合うかどうかの次に

審査員が重視するのは

出演歴かなと思います。

出演歴に関しては、これはすぐには変えられないことではあるんですけど

プロフィールへの書き方はすぐ変えられると思います。

正直出演数は少ないよりも多い方がいいとは思うんですけど

数よりもどれだけ名の知れた作品で、メインキャストを演じてきたかが

重要視されてるんじゃないかなと思います。

だから、出演作を出演年順にズラーっと書き並べるよりも

自分が一番押したい自信のある出演作とか

もしくはそのオーディションの募集役と近い役で出演した作品を

いくつかピックアップして太字にするとかあるいは赤字にするとかして

目立つ上の方に書いておくといいんじゃないかなと思います。

それとそもそも書ける出演作がまだないよっていう方は

事務所からの仕事の案件だけ待たずに

シネマプランナーとか自主映画系のキャスト募集サイトを見て

自分がいいなと思った募集にガンガン応募するといいと思います。

ただ事務所には、このオーディションを受けていいですかと確認して

スケジュール被りが起きないようにだけ気をつけましょう。

事務所によってはそういう個人でオーディションを受けることを推奨しない事務所もあるかもしれないんですが

今ってね自主映画でも素晴らしい作品たくさんあるし

商業映画のエキストラよりも

良質な自主映画のメインキャストの方が

出演歴としては有意義な場合も多いと思うので

そういう自主映画を選んで

マネージャーさんに逆にプレゼンするのもありだと思います。

あと今の時代そういう出演作の映像資料をまとめたものをYouTubeに限定公開でアップして

そのURLをQRコードにしたものをプロフィールに載せておけるとよりベターですね。

もちろんメール応募とかフォームに入力するタイプのオーディションだったらURLをそこに入力するというだけでOKですが

書類審査通過後には紙でプロフィール印刷するケースも少なくないと思うので

QRコードにしたものも、プロフィールに載っけておいた方が無難かなと思います。

次に特技と趣味の欄なんですけど、ここも募集してる役と親和性の高いものだけを書いた方がいいと思います。

例えば募集されてる役がシンガーソングライターの役だとして、自分が歌やギター、ピアノの経験があるんだったら

間違いなく特技の欄の先頭にそれを書いた方がいいと思います。

特技のレベルにまでは持って行けてなくても、趣味のところに書いておくだけで全然違うと思います。

それともちろん全くできないのに書くのは本当はよくないんですけど

本気でその役を勝ち取りたいっていうときは、実技オーディションのときまでに

その役の必須スキルを猛特訓して

オーディションで披露してくださいって言われた場合にも披露できるレベルにしておくっていうぐらい

ガッツのある方も実際いらっしゃいます。

それがオーディションを受けるときの自信にも繋がると思うし

もしそのオーディション落ちてしまった場合でも

今後の別のオーディションできっと活かせる機会があると思います。

あと日頃取り組んで身につけておいた方がいいこととしては

やっぱり武術とか殺陣とかはアクション系の映画や時代劇で活きるので

特技として書けるように勉強しておけるとだいぶ有利だと思います。

あと余談ですが、趣味の欄に書いておいた方がいいのは

審査員がえ!?何それ!?って思うような、少し変わったものをかけると

映画鑑賞とか俳優として当たり前のものを書くよりも、審査員の印象に残っていいと思います。

あと資格に関しては、もし例えば時代劇とかに出演したいと思っていて、乗馬ライセンスとかを持っていれば

それも載せておけると有利だと思います。

次に年齢ですが、本来は載せるべきなんですけど、オーディションの募集要項に

大抵年齢は何歳から何歳ぐらいの方って記載があるとは思うんですが

映画やドラマのオーディションの場合、正直その役の年齢に見えれば

役者さんの実際の年齢が多少離れてても問題ないと思うので

年齢で弾かれるぐらいだったら

書かずに生年月日だけさらっと書いて出すっていうのも、僕はありだと思います。

前に吉田羊さんのインタビュー記事を読んだときに事務所の方針で

実年齢にとらわれることなく、上から下まで幅広い年齢の役柄が演じられるように

年齢は非公表としたっていうのを読んで

この事務所さんの選択はちゃんと女優さんの売り出し方をよく考えた

素晴らしい選択だなって思いました。

それとこれは吉川事務所というキャスティング会社の吉川さんという方に聞いた話なんですけど

出身地も、プロフィールに書いた方がよくて、人ってやっぱり自分と共通点がある人に親近感を感じるものなので

もし審査員が自分と同じ出身地だったらそれだけで親近感を抱いてもらえるというのがあります

あと細かいことですが、サイズに関しては、身長に加えてスリーサイズとか、靴のサイズなどを載せておくと

出演決まったときに衣装部さんはそのプロフィールを見れば

例えば衣装の靴のサイズとかすぐわかって、改めて聞かなくて済むので親切だと思います。

あと芸能事務所のオーディション受ける際に

たまに、こちらが応募用紙ですと言った感じで

指定のオーディション用紙があったりとかすると思うんですけど

そこに〝自己PR〟という項目があること、ありますよね。

その自己PR欄にはどういうことを書けばいいかというと

熱い想いみたいな、そういう熱意を書くというのもいいんですけど

それだけじゃなくて

“自分はどういうことが出来るのか”を具体的に書いた方がいいと思います。

例えば、こういう年代のこういう役が得意ですと伝えることで

今の所属者と自分は役者としてのポジションが被らないことをアピールするとか

特技としてダンスができることを書くとしても、ただ「ダンスが得意です」と書くよりも

7歳からずっとダンスを習っており、〇〇コンクールで最優秀賞を受賞しましたとか

そういうふうにかけた方が説得力が増します。

どこかで演技を学んでいたのなら、なんというスクールで何年間、何という講師に教わったかなども書きましょう。

あと、これはすごく細かなことなんですが

好きなタレントという項目がある時は、一人はその事務所の人を入れるようにしましょう。

もっと言えば、その人が好きな理由を具体的に書けるとより良いと思います。

もちろんこれといって好きだって思える人がいるわけじゃない事務所に応募する時も

正直あるとは思うんですが

知る努力はすべきというか

その事務所の看板俳優さんの出演作などは

最低でも観ておくようにしましょう。

あと好きな映画とかを書くこともあるかもしれないんですが

誰もが知っているようなメジャーな作品だけ書くのは個人的にはおすすめできなくて

できれば、ありきたりでないものを書いた方がいいかなと思います。

余談ですが

俳優の斎藤工さんは、面接で好きな映画を聞かれて、“マキノ映画”と応え、すっごく審査員の印象に残ったということがあったそうですし

女優の二階堂ふみさんは同じ質問に対して

フィルムセンターで溝口監督の特集観たりしてますと、当時高校生だった二階堂さんの口から出るとは思えないような映画を挙げて

審査員を驚かせていたと

ある監督さんからお話聞いたことがあります。

あとたまに俳優さんから

一度応募した事務所には再応募はできないですかね?と

質問いただくことがあるんですが

そんなことは全くありません。

本当に心から入りたいと思える事務所があるのなら

再応募するべきです。

ただその際、前回と変えたところ、成長したことを書くようにしましょう。

そんなわけで、おおよそ以上がプロフィール作成で、僕が特に大切だと思うポイントになります。

それと、下のサムネの動画では、実際にPCの作成画面をお見せしながら

プロフィール作成の細かい手順を解説させていただいてるので

そちらも併せてご覧いただけたら幸いです。

あともし事務所のプロフィールがどうなってるかわからないという方は

一度自分のマネージャーさんに聞いて、普段出してもらってるプロフィールを見せてもらうといいと思います。

もし事務所のプロフィールがこれじゃちょっと載せてる情報足りないなと思ったら

載せてもらいたい情報をまとめた紙を渡したりとかするといいです。

マネージャーさんだってオーディションにより通過しやすいプロフィールになった方がいいに決まってるので

普通は聞き入れてもらえると思います。

ただマネージャーさんも所属者多くてスタッフ少ない事務所だととにかく忙しいので

聞き入れてもらえたけど、忙しくて変えてもらえないんじゃないかなって不安に思ったら

自分の事務所のプロフィールを一部もらって自分でパワーポイントとかで

書式揃えたもの作ってしまうというのもありかもです。

それで社会人役用とか、学生役用とかを用意してPDFにして

マネージャーさんにメールで送って

社会人役のときはこれを出してくださいと

学生役のときはこれを出してくださいと

そういうふうに言うといいと思います。

そこまですればどんなにマネージャーさん忙しい事務所でも

確実にそのプロフィールを使ってもらえると思います。

そんなことしたら図々しく思われるんじゃって思う人もいるかもしれませんが

逆に大抵のマネージャーさんはこの子意欲高いなと思って

この子の頑張りを無駄にしないためにも頑張ろうって思ってもらえるはずです。

事務所に入ったばかりの方、もしくはこれから入ろうとしてる方は最初入ったときに

事務所にプロフィール情報を伝えると思うんですけど

この動画で話したような写真だったりとか、情報だったりを事務所に伝えるようにするといいと思います。

もし所属していくらか経っている方は、新しく撮った写真があったら事務所に送ってみるとか

プロフィールに載せてもらいたいことがあったら伝えるようにしましょう。

あともし自分のプロフィールこれでいいのかなって不安に思う方は

僕のオンラインサロンでプロフィールの添削などもさせていただいてるので、そちらご活用ください

【役者のオンラインサロン(YouTube メンバーシップ)】はコチラ


ではここからは書類審査通過後の実技審査に通るのは

どんな俳優さんなのかということについて考えていこうと思います。

まず内容について話す前に大前提気をつけた方がいいことがあるんですが

オーディションの日は早めに家を出ましょう。

オーディションって初めて行く場所のことがほとんどだと思うんですが

もし電車の乗り換えを間違えちゃったりとか

道に迷ってしまった時とか

時間に間に合わないかもしれないなんて状況になったら

落ち着いて実技オーディション臨めません。

それなら1時間ぐらい前に着くように家を出て、近くのカフェとかでオーディション台本読みながら待機した方が

ずっといいと思います。

オーディション当日は早めに家を出ること、これをまずは心がけましょう。

次に審査の部屋に入る時なんですけど

そこの第一印象ってめちゃくちゃ大事です。

これはあるCMディレクターの方に聞いた話なんですが

特にCMなんかのオーディションは会場に入ってくる時に決まるようなものだと

一目見た時にパッと弾ける清涼感があるかどうか

それが全てとおっしゃってました。

印象がいい人はとにかく明るく、清潔感がある人だそうです。

なので、特にCMのオーディションは笑顔で明るく臨んだ方が良いかなと思います。

そして演技審査で真剣な顔でやったりすれば、それがギャップになりますしね。

またある方は、オーディションを受ける人は、とにかく愛嬌があることも大事で

正直、話の内容よりも、受け答えの仕方や話し方の方が大事とおっしゃっている方もいたりしますね。

話し方で言うと

“え〜”とか“えっと〜”とかは言わない方がよくて

なぜなら自信が無いように思われてしまうからです。

あと、声は絶対に小さいより大きい方がいいです。

たったそれだけで印象はだいぶ変わるものですからね。

あと、視線がキョロキョロしてしまうのもよくないので

ちゃんと審査員を真っ直ぐ見るようにしましょう。

次に自己紹介および自己PRについてなんですけども、大切なのはプロフィール作成のときと同じで

大前提、伝えるべきことだけを言うことだと僕は思います。

少しでも多く自分をアピールしたいという気持ちは僕もすごくわかります。

でも正直、話が長すぎる方は審査員の方から不評になりがちで

逆に簡潔でまとまった自己PRを審査員は求めています。

あまり多くのキーワードを出すと、印象が分散してしまって、逆効果になりかねません。

そもそも映画もドラマも言ったら共同作業

チームワークが何より大事なので

常に周りのことを考えないといけません。

それなのに、たくさんん人が列をなすオーディションで

一人のおおよその制限時間を守らずに長話をしてしまう人は

もうそれだけで周りのこと考えられてないと捉えられて

即、落選候補になってしまいますので気をつけましょう。

じゃあどんなことを言えばいいのかというと、作品のオーディションであれば

その作品に自分がどう貢献できるのか、それを具体的に、且つ簡潔に伝えるといいと思います。

在り来りなPRをたくさん挙げるよりも、誰も挙げないようなPRを1つ、経験、想いを交えて語る方が印象に残ります。

特にまだ実績が乏しい人は

“どんな役作りをしてきたか”など

“役者として努力してきたこと”なども具体的に言えたら尚良いと思います。

もし募集している役のイメージがある程度決まっている場合は

それに近い役を演じた経験を言ったりするのも効果的だと思います。

自分にしか言えないことを言うべきというか

定型文のような自己紹介じゃあ全く印象には残らないので

やる気だけは誰にも負けませんみたいなそういうありきたりなことを言うんじゃなくて

審査員にこの人はこういう役ができるんじゃないかと思ってもらえるような

具体的な適役を想像させるようなことを言うといいと思います。

すごくわかりやすいのは、例えば、特技の話ですよね。

ただその伝え方としては、

〇〇が好きですじゃなくて、〇〇ができます、得意ですと言い切るようにして

もし簡単に披露できることがあれば、披露した方が印象にも残るし説得力も増すと思います。

ただ、例えばもし歌が得意で披露するにしても、サビだけというのでもちょっと長いので

そのまた半分というか、ほんのさわり部分だけで十分です。

ただ、作品のオーディションの場合、そもそもその映画がシンガーが出てくる映画なら

それをアピールするのは大いに意味がありますが

全く関係ない映画だったら正直意味がないので

その作品にとってニーズがありそうな特技を選んで伝えたり、披露したりした方がいいと思います。

むしろ役者のオーディションの場合、特技披露は、一人芝居やいろんなキャラを演じるなど

芝居に関する特技披露をした方が個人的にいいとも思いますね。

例えば、受けているオーディションの作品と作風が近い作品のシーンを

一人芝居で演じるというのもすごく効果的で

それが自分のハマり役といえる役だとなお良いです。

それと自分が名の知れた作品に参加してきた経験があれば、その作品名も言った方がよくて

さらにそのときのオーディションの作品の監督や助監督と繋がりのある監督の作品だとなお良いと思います。

なぜなら、〇〇が選んだ役者だったら信頼できそうだなと思ってもらいやすいからです。

なので映画のオーディションを受けるときは、その監督の過去作を見るのはもちろんのこと

その過去作の助監督は何ていう監督さんのかとか

その監督さんがどういう監督さんたちと仕事をしてきたのかっていうところまで

調べておくといいと思います。

ただ、監督さんの過去作や、調べてきたことを自分から話すと

こいつ仕込んできたなって思われて逆効果になりかねないので

聞かれたら、初めて答えるぐらいでいいと思います。

基本的に面接は自分を飾らずに自然体でというのが一番です

“僕はこれだけ○○監督の作品が好きで〜”とか、ゴマすりはしないで

“役に合うなら使って下さい”

むしろ“合わなかったら大丈夫です”

ぐらいのスタンスでいいです。

その方が審査員も

あ、この役者は現場経験積んできた役者だなと思ってくれます。

媚びた態度は逆効果になってしまいかねないので

あくまでも自然体で素直に表現すること

自分の考えや素直な想いを自分の言葉で話すようにしましょう。

ただ自然体であればなんでも話していいわけじゃなくて

これは特にまだ駆け出しの方向けのお話なんですが

例えば芸能事務所のオーディションで

自己紹介をするときに

「どういう役者になりたいか」を言うのもあんまり効果的とは言えなくて

なぜならそう言うことによって

自分はそういう役者になれていないと言っているようなものだからです。

芝居経験が少ないことなど、マイナスなことも一切言わないようにしましょう。

ただし、クスっと笑えるような失敗談を語るのは好印象だったりします。

なので、好感を持たれる欠点なら、敢えてそれも語った方が共感してもらえやすいですね。

割合としては、3つプラス面を言って、4つめで欠点を言うと好感、共感が強まると言われています。

ただこの辺りは審査員や、その場の空気を見て

入れるか入れないかは察知するようにしましょう。

これはちょっと上級者向けな話ではありますが

覚えてきたことを言ってるだけのような自己PRだと

あまり印象に残らないので

良い意味で

審査員に絡む、巻き込むというか

もっと引き付ける工夫を臨機応変にできると最高です。

ちょっと勇気がいることではあるんですが

場の空気を変えられるぐらいのチャレンジが出来るかどうかが

オーディションではすごく大事です。

話を戻して

自己紹介で言うべきこととしてはですね

自分がやりたいことや、叶えたい夢を語るのではなくて

自分がこの事務所に、作品に、どのように貢献できるを語るべきで

自分を採ると、相手にとってどんなメリットがあるかを語るようにした方がいいんですよね。

自己紹介も大事な芝居とも言えるので

自分がどんな人間かを魅力的に伝えられるように準備しておきましょう。

日頃から自己PRのストックを箇条書きで用意しておくのもいいと思います。

それと、自己紹介をする自分をスマホなどで自撮りして、それを見返してみるのもすごく効果的です。

審査員からどう見えているのかが、より客観的に把握できるようになります。

それと余談ですが、オーディションの服装は絶対に役のイメージと合う服装で行くべきです。

例えば学生役のオーディションだったら極力制服を着て臨んだ方が僕はいいと思います。

これはプロフィールのところでもお伝えしましたが、その方が役を演じた時のイメージが湧きやすいし、何より印象に残るからです。

続いて演技審査についてなんですが

皆さんは演技審査で一番大切なことは何だと思いますか?

そりゃあ俳優のオーディションだったら演技力でしょって思う方も多いんじゃないでしょうか?

もちろんそれは間違いではないです。

俳優として演技力はあった方がいいに決まってます。

でもそれは大前提で

それよりも大切なこととしては

〝どれだけ審査員の印象に残るかどうか〟ということなんですよね。

少し漠然としてるので詳しくお話できたらと思うんですが

オーディションの審査員は1日に何人もの俳優を見ます。

規模が大きなオーディションだったらその数は何百人にもなります。

オーディションによってあらかじめ決まった台本があったり、決まったお題をもとにエチュードをしたり、形式はいろいろです。

例えば台本を使ったお芝居の場合、求められるのは

どれだけそのシーンで示すべきことを体現できるか

そのシーンの意義をどれだけ自分なりに表現できるかです。

つまり大事なのは芝居がうまいかどうかだけじゃないんですよね。

むしろ芝居がうまいのは最低条件だという監督さんもいます。

そもそも芝居のうまさって何なんでしょう?

それは台本のセリフを一言一句間違えずに言えることではありません。

大事なのはどれだけ他人と違った自分だけの表現ができるかどうかだと僕は思います。

他人と違うことをするのが大事と言っても、ただ突飛な事をやればいいというわけじゃなくて

台本の核となるやり取りはしつつも、そこにどれだけ自分なりの色を出せるかということです。

言葉を変えると、どれだけ台本に書かれていないことを表現できるかということでもあると思います。

さらに台本とは違う面白さを提示出来たら最高です。

ただ注意しないといけないことは、自分なりの芝居を意識しすぎて、役のイメージとかけ離れたものにならないように気をつけないといけなくて

例えばもしエチュードでの演技審査だったとしたら

自分の得意なキャラを演じるよりも勝ち取りたい役に寄せて演じるようにしましょう

まとめると、審査員の印象に残るには自分だけにしかできない芝居ができるか

それが大切です。

なのでオーディション台本を受け取ったらセリフを覚えつつも

どれだけ自分なりの工夫ができるかを考えて

どうしたらこの台本をもっと面白くできるかっていうことを、時間の許す限り考えてみるといいと思います。

いろんな自分を見せられるようにそのシーンの中にどれだけメリハリを作れるかということも工夫しましょう。

オーディションは、いかにいろんな面を見せられるかも大事です。

ただいざ演技するときは

そういった自分のアイディアをわからせようとしたりとか

自分をうまく見せようとはしないで

演技のスタートがかかったらですね

それまで考えてたプランは一度忘れて、目の前の相手の芝居に素直に反応するようにしましょう。

それと印象に残るためには、とにかく台本と違うことをやればいいんじゃんと

安易に捉えてしまう方がたまにいますが、そういうわけじゃなくてですね。

決まりごとをなぞるようなお芝居になっちゃうのが良くないというだけで

登場人物の心情だったりとか、想いっていうものがちゃんと通った

そういう生きたお芝居ができていれば

台本通りのお芝居でも審査員の印象に残る芝居になる場合も大いにあると思います。

こういった印象に残る芝居ができて、それでも落選してしまった場合は

それはその人の芝居が駄目だったというわけじゃなくて、単純に役のイメージと少し違っていただけなので

落ち込む必要は全然ないと思います。

それに審査員の方はそのオーディションの募集役だけじゃなくて、大々的には募集はしてないけど、探している役だったり

もしくは関わってる別の作品の役だったりも並行して探している場合も多いので

そういう別の役や作品で声がかかる可能性もあると思います。

なのでオーディションでは自分の持ち味をなるべく出していけたらいいんじゃないかなと思います。

そんなわけで以上が

実技審査を受ける上で大切だと思う話でした。

最後に、僕が以前聞いたお話で素敵だなと思った話を紹介させてください。

これは以前武正晴監督に聞かせていただいたお話なんですが

ある映画のオーディションの選考を武監督がしていたそうなんですが

そのオーディションの参加者の中に今や有名な青木崇高さんも参加されていたそうで

そのオーディションの選考が全て終わって、武監督ら審査員の方々が片付けをしようとしたときに

もうだいぶ前に出番が終わっていたはずの青木さんが廊下にて自分の芝居に納得いかなかったんで

もう1回やらせてくださいと言ったそうなんですね。

武監督はとても驚いたそうですが、その申し出を受け入れて

もう一度芝居をやってもらって、最後には一緒に会場の片付けをしたそうです。

青木さんはこの作品、役を勝ち取りました。

他にも女優の土屋太鳳さんは確か朝ドラのオーディションのエピソードだったと思うんですけど

演技審査が終わって退出を促されたときに、私にチャンスをくださいと深々とお辞儀をして

オーディション会場をあとにしたそうです。

その作品で土屋さんがヒロインになったのは皆が知るところですよね。

売れる俳優さんはやっぱりマインドがすごいなってこの2つのエピソード聞いたときすごく思いました。

ただ、だからって皆さんも次からこれと同じことをオーディションですべきだっていうわけじゃなくてですね

そういうあふれんばかりの心意気を持ってオーディション臨みましょうというお話です。

オーディションはある意味今後の人生が左右されるものだから、1回1回本気で臨むべきです。

自己紹介の話で、やる気があることを自分から伝えるべきじゃないとお伝えしましたが

やる気を内に秘めて臨むのはもちろん大事です。

オーディションって正直運にもだいぶ左右されるものではあると思うんですが

でもやっぱりなんだかんだ最後まで残っていく俳優さんっていうのは

絶対にこの役が欲しいと強く思っている俳優さんだと思います。

それを例えば表に出さずとも、監督は人を見るプロなので、その俳優さんの表情を見れば

その俳優さんがどんな想いでこのオーディションに挑んでるのかっていうことは

読み取ってるものだと思います。

そう考えると、オーディションを勝ち抜くには

どれだけその日までに準備を積んできたか

もっと言うと

どんな意識で日々の生活を送ってきたかが大切なんだと思います。

オーディションの勝敗は、オーディションが始まる前に

大方決まっているとも言えるかもしれないですね。

なので皆さんもぜひ毎日がオーディション、会う人全てが審査員だと思って

毎日を大切に、会う人との些細なやり取りを大切に

日々を過ごしてもらえたらいいんじゃないかなと思います。

というわけで長くなっちゃいましたが、以上が僕が思うオーディションで心がけるべきこととなります。

観てくださった皆さんがオーディションで良い結果を出せることを祈ってます。


というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

最後にお知らせです。

YouTubeのメンバーシップ機能を使った

役者さん向けオンラインサロンをやっております。

メンバーになって下さった方には

オーディションに送るプロフィール用

もしくはご自身のSNS掲載用の

宣材写真の撮影や

月に2、3本の映画の脚本配布

映画などのオーディション情報のシェア

メンバー限定動画の視聴

毎月違う映画監督を講師にお招きして行っている

メンバーの方限定の演技ワークショップの実施

映像資料の作成のお手伝いなど

様々なサポートをしておりますので

そちらご興味あれば

下記のリンクからご参加下さいませ。

記事を最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました!

木全俊太

【Twitter】
https://twitter.com/kimatashunta

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?