オーディションはほぼ〇〇で決まる! 〜映画や芸能事務所のオーディションの真実〜
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どうも、木全俊太です。
いつも動画を見てくださってありがとうございます。
今回は、オーディションはほぼ〇〇で決まる、というテーマでお送りしたいと思います。
僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって、今回の動画でも、その頃の経験から、皆さんにお伝えしたいことをシェアさせていただけたらと思います。
芸能界の様々な情報を動画にしておりますので、ぜひチャンネル登録もしていただけたら幸いです。
はい、というわけで今回は、オーディションはほぼ〇〇で決まる、というテーマでお話できたらと思います。
〇〇って何やねん?って話だと思うので早速お伝えしたいんですけど、それは、オーディションはほぼ部屋に入ってきた時の印象で決まるです。
はぁ!?って思う方もいるかもしれませんが、ちょっと説明させていただきたいので、動画止めるのちょっと待ってください。
映画監督の方からもよく聞くお話なんですけど、オーディションを行った際にどのタイミングでこの役者で行こうってなりますか?と聞くと、ほとんどの監督さんがその役者がオーディションの部屋に入ってきた瞬間だと、その時「あ、いた」となるそうです。
部屋に入ってきた時のそのファーストインプレッションっていうのは、実は皆さんが思っている以上に大事ということですね。
他にもですね、少し前にある記事を読んでいて改めて実感したんですが、何名かの有名なドラマの演出家の方がおっしゃっていたんですが、役のイメージに合う役者をキャスティングできたら、その時点ですでに演出の八割はいらなくなる、ということをおっしゃっていたんですよね。
こういった話を聞くと結局大事なのは演技力じゃなくて見た目かよ…!とそう思ってしまう方もいらしゃるかもしれませんが、これは別にビジュアルの優劣みたいな話じゃありません。
演技力に関しても、あるのが大前提での話です。
その上でそもそもオーディションでの最重要事項は何かっていうと、どれだけ役のイメージにハマっているか、ということなんですよね。
映画やドラマの書類選考でも、審査員の方が一番重視する項目を、皆さん口をそろえて写真だとおっしゃるのはそのためです。
どんなに演技力があってもですね、役のイメージと見た目が合わなければ採用はされないんですよね。
だからオーディションに参加する時や、プロフィール写真の撮影をする時など、もっともっと見た目にこだわったほうがいいと思います。
何度も言いますが、それは結局美男美女が良いというわけじゃなくてですね、顔はね整形でもしない限り変えられないので、例えば髪型とか服装とか、そういった努力で変えられる部分に、どれだけ気を配れるかが大事です。
役者っていう仕事はどこまで行っても見られる仕事なんだってことは今一度認識改めた方がいいことかもしれませんね。
身なりを整えるのはもちろんなんですけど、実技オーディション参加するときは、極力役のイメージに合う服装髪型で臨みましょう。
見た目が大事とはいえ、それは自分とイメージ合わなそうなオーディションには応募しても無駄って話じゃなくてですね、この役は自分じゃイメージ合わないかな?と思ったとしても、それを判断するのはあなたではなくキャスティングする側なので、自分で判断してエントリーしないというのは勿体無いかなと個人的には思います。
あと、ビジュアルが大事という話をすると、ファッション誌とかでトレントとかも研究した方がいいのかなと思う方もいるかもしれませんが、そういうことじゃなくてですね、例えばプロフィール写真の撮影の時も、役のイメージが特に指定がない場合、今流行りの服とか髪型にするとかじゃなくて、どうしたら自分という素材の良さが出せるか、そういったことを基準に服装や髪形を決めると良いと思います。
身なりを整えるにしても全くの別人にはなれないですから、要は自己分析をちゃんとして、自分の見た目の特性だったり、向いている役の傾向だったり、そういうことをしっかりと把握しておくことが大事ということですね。
見た目の重要性について、以前ワークショップで講師を務めてくださった映画監督さんも、すごく勉強になるお話を当日してくださったんですが、自分で何か演出して提示するオリジナリティというよりも、十人いたら十人がこの人はこういう特徴があるよねって口を揃えて言うぐらい、分かりやすいもの、要はもう本人からダダ漏れてるものって言いますか、それこそがその人のオリジナリティなんだとおっしゃってました。
だから個性っていうのは身につけるものっていうよりは、すでにその人に備わっているものなのかなって思います。
なのでまずは自分でそれを認識して、そこを尖らせられるように、この自分の個性が生かせる服装髪型って何なのかなとか、はまり役って何なのかなとか、そういうことを研究してみるといいんじゃないでしょうか。
別の回のワークショップで来てくださった監督さんも、面白いエピソードを紹介してくださったんですけど、相米慎二監督の作品に浅野忠信さんが出演されたとき、相米さんは浅野さんに役者としての不思議な魅力を感じたそうで、あるシーンで浅野さんがすごくいい表情されたんですが、その時に浅野さんがどんなことを考えて芝居していたのか後で聞いたら、お腹空いたな、今日の夕飯何かなっていうことだったそうです。
ちょっと笑っちゃうエピソードですよね。
だからって浅野さん毎回役と違うこと考えてる訳じゃないともちろん思うんですけど、要は究極言うと、内心どんなことを思っていたとしても、役として見えたらそれでOKとも言えるのかもしれません。
いずれにせよ、カメラに映ったものが全てなんですよね。
誰もその人の内心までは見て取れませんから、最終的に目に見える部分で表現するしかないわけです。
その講師の監督さんもおっしゃってましたが、だからこそ演技では、行動というものが非常に大切なんですよね。
視聴者はその役の行動や表情など、見て取れる部分からその役の感情というものを知るわけです。
だから役者は自分の演技が他人にどう見られているのかを、知る努力をした方がいいと思います。
例えばワークショップで、他の参加者に自分の演技の印象を積極的に聞いたりとか、主催者の方にお願いするとかして、スマホとかで自分の演技撮ってもらって、後で見返したりとか、そういうことも効果的だと思います。
そんなわけで今回は、役者にとって目に見える部分がいかに大事かをお話しさせて頂きました。
皆さんもぜひ今回のことを参考にしていただいて、自分に合ったビジュアルや芝居を確立していってもらえたらと思います。
もし自分のビジュアルに自信がないっていう人だったら、もしかしたら今回の話は受け取り方によっては余計自信なくさせちゃう話になっちゃってるかもなんですが、個人的には、役者程どんなビジュアルでも活きる分野はないと思いまして。
まぁ例えば自分の強面の顔が、鋭い目つきが、他人から怖がられてすごい嫌だっていう人がいたとしても、そういう人だからこそできる役があるというか、自分ではコンプレックスに思っているところが、役者としてはすごく武器になるケース、大いにあると思うんですよね。
だからそういうことも含めて、ご自身のビジュアルと一度深く向き合ってみてください。
そこを受け入れて、どうしたら活かせるかを考えられたら、今まで見えてこなかった役者としての新たなアプローチがきっと見えてくると思います。
というわけで、今回はこの辺にしようと思います。
これを読んで下さってる皆さんが役者としてさらに活躍していってもらえることを祈っています。
最後にお知らせです。
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記事を最後まで読んで下さり
どうもありがとうございました!
木全俊太
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