投げたりキャッチしたりすることが苦手な子に
幼児期の子どもにとって、手首を上手に使い投げたり、飛んできたものをキャッチすることは、意外に難しいことです。
特に、市販のボールは、幼児期の子どものにとって、投げにくく、しかも動きが早くキャッチすることが難しいことが多いです。
そんなときにおすすめなのが、ゴミ袋やレジ袋などの中に、新聞紙や広告用紙などの紙を丸めて入れたものを使うことです。結び目は長くして持ちやすくします。以下、袋ボールと言います。
まず、投げるときには、袋ボールの結び目を持って投げます。すると、手首でスナップをきかせると、袋ボールに遠心力が働き、放物線を描いてきれいに飛んでいきます。何度も投げていく中で、手首でスナップをきかせることのメリットを子ども自身が感じるはずです。
次に、キャッチです。袋ボールは、軽いのに体積が大きいため、空気中をゆっくり進みます。ちょうど風船のように。そのため、ボールを目で追うことが苦手な子どもでもキャッチしやすくなります。しかし、風船と違うのは次のように子どもの成長に合わせて、袋ボールを変えていける点です。
はじめは大きな袋で投げたりキャッチしたりしますが、徐々に小さな袋で袋ボールを作ります。新聞紙のギューギュー度合いも高めていきます。すると、空気中を速く進むようになります。袋ボールが大きいときは、投げにくいため手首を使った投げ方は期待しにくいですが、結び目を長くすることで、手首を使うメリットを感じるはずです。