Jeff Satur インタビュー記事
2021年2月発売 雑誌 LipsGarçon No56 に掲載
25歳*の若いタイ、中国、イギリスの血をひくアーティスト。巨大な音楽レーベルから出発して多くの時間を費やしてきたが、今ソロでの飛行を始めている。ドラマシリーズのために作られた曲がリリースされ、多くの海外のファンを作った。しかしこれはスタートの始まりに過ぎない。Jeff-Worakmol Saturは、ドラマシリーズと音楽の両方で作品をリリースする準備をしている。
How I Started
18歳で友達とバンドを組んでからこの世界にいます。当時のバンド友達はそれぞれの道に進んでいるが、僕はまだギターを弾いて歌っている。
僕はコンテストや競技は好きではなかったけど、人に誘われて、MasterKeyという競技番組に出演したのが最初のテレビ出演。その後、The Voiceのオンラインオーディションに出たりした。そして、RSグループの人に出会い、その人がDemo Projectへの参加を勧めてくれた。結局僕はRSに5~6年在籍して、「คิดถึงเธอแทบจะตายแล้ว (Miss You Like Crazy) 」「ไม่กล้าบอกชัด (Afraid to Say) 」 などを発表した。この曲は当時も人気があったけれども、当時は知らなくて、今になって聞いてくれる人も多く、”もしかして、Afraid to Sayを歌っている人ですか” と言われたことがあった。
その後、「ไม่หายไป (マイハーイパイ:どこにも行かない)」 を作曲した頃、RSの経営方針が変わったので、Grand Musik への移籍を決めた。Grand Musik時代に発表した曲、「ปล่อยมือ (プローイムー:手を離して)」は、500万Viewを達成した。「เรื่องดีดี(ルアンディーディー:良い話)」を発表して、事務所との契約が切れた頃に、WarperのP’Popに出会った。いろんな分野の情熱や才能をもった人材を探していたので、参加を決め、少しずつ自身のディレクションをするようになった。
Turning Point
どこがターニングポイントだったのかわからないけれども。
大きなレーベルにいた時代は、自分がどういうスタイルでいけばいいのか、どういう服装でいればいいのか、見失ったこともある。僕は俳優ではないし、容姿を売りにしているわけではない。見た目を気にかけることなどなかった。ドラマ「HeSheIt」に出演してから、だと思う。画面に映る自分を見て、これはダメだと思った(笑)。Warperからアドバイスを受けて、見た目容姿をどう変化させるか、自分の思う方向へ行くにはどうするか、考え始めた。ここでやっと自信がでてきて、人生をさらに楽しむことができるようになった。
What I am Now
自分で自分のことを、歌を歌う以上の才能があると思っている。でも、歌を歌うことが何より一番好き。僕の夢は、全国をコンサートツアーすること。でもほかの分野、たとえば映画を見るのが好きだ。アート作品から中国映画、ドイツ映画、日本のアニメまで幅広く観る。演技は、すべての職業に就いてみる可能性に回答を与えてくれ、自分が見てきたものを作り上げることのできる芸術だと思う。
どういう方向でいったらよいか自信が持てなかったが、才能を広げることができるし、もっと進化できる、とWarperが助言してくれた。ニン・パンパッサー先生 ครูหนิง พันพัสสาについて演技の勉強を始めた。演技の勉強をしたことで、表現することに自信が持てるようになった。これが短編ドラマ「HeSheIt」につながった。「HeSheIt」の前に、これまでのタイプとは違った曲のプロデュースに挑戦した。これが「Comedy」という曲になった。ドラマの雰囲気と同じ曲。この頃から、名前が知られていくようになった。インターファンがこの曲を好きになってくれて、台湾のヒットチャートで5位に入ったことがある。本当に驚いた。中国人のファンが増えた。中国国内で人気のあるタイ俳優チャートの15位に入った。この短編ドラマは、韓国の釜山映画祭にも参加したのは驚いた。
このドラマは、僕を本当に成長させてくれた。いろんな機会にキャスティングに挑戦したけども、僕は身長が180cmに満たないし、ハーフの顔立ちは今求められている流行ではないし、うまくいかなかった。自分でも体を鍛えたりして変えられるところは変えていった。「HeSheIt」以降は、料理と歌をテーマにした「Ingredients」への参加が決まった。隔週土曜日にオンエアされて、EP.22で最終回となった。この番組で僕は3曲の曲をプロデュースした。主題歌として使われたのは、「เวลานี้ (Moment) 」。この曲でプロデューサーとしての目線で仕事をすることに挑戦できた。この曲は、インドネシアの国内チャートの25位に入り、インドネシアとマレーシアのファンがとても増え、100万フォロワーを達成できた。ツイッターのトレンドワードも、マレーシアでは5位に入った。タイでは13位だったのに。
これからリリースされようとしている「GoodBye,GoodBye」という曲は、僕たちがとても誇りに思っている曲で、タイ語と英語バージョンを準備している。
How I treat My Fans
本当に思いやりがあるファンたちで、みんなに幸せになってもらいたい。ちょうどよい距離をもたないといけない。誰も傷つけないように。
Latest Challenge
ドラマ「KinnPorsche the Sereies」に出演する機会を得て、容姿を変えることになった。予告編で演じたマフィアは、ほんの数シーンを歩いているだけだったが、ファンがTikTokマッシュアップを作成したので、1日で170万回再生され、インスタグラムのフォロワーは30,000人増えた。
そして、「Love Areaシリーズ」。当初、僕は曲を作るだけの予定だったが、中国の主催者が僕のキャラクターを見て、僕にも何か演じてほしいと考えた。新しくスクリプトを書き直すところだが、機会を与えてくれてとても嬉しかった。
My Private Life
最近はプライベートがずっと少なくなった。この仕事が終われば続いて別の仕事が来る。僕らは音楽を続けなければならない。Seya Thonchuaとのカバープロジェクトもあり、Fay、Fang、Kaewとのプロジェクトがユーチューブチャンネルでクリップを作成するかもしれない。僕のYouTubeチャンネルは、僕がギターバージョンにアレンジしたBoy Kosiyaphongの曲「Princess」以降、ますます多くの人がフォローしてくれるようになった。
本は歴史的なジャンルを読むのが好き。タイの作家なら、Win LiewWarinか好きだ。人生のターニングポイントとなる本は「サッカー場で泳ぐ魚 ปลาที่ว่ายในสนามฟุตบอล」。
趣味でフェイスブックに記事を、自分の見解で歴史的な話を書いている。誰かにインスピレーションを与えて、その事実から得るものがある。シェアしてくれる人が数千から数万人、現在70,000人以上のフォロワーがいるページ。僕のエスケープスペースとして保持したいので、誰にも伝えたくありません。他のページもフォローするのが好きだ。
僕はあまり遊びに行くほうではなく、内向的だ。一人でいるという事実から力を得ているようでもあり、一人でできる活動を楽しんでいることが多い。
Law of Attraction
最初は見た目に惹かれるのではないかと思う。しかし、結局、一緒にいることを可能にするのは、その人の内面だと思う。
それが重力の法則であるかどうかはわからない。僕の周りの人々はアーティストが多い。気持ちの良い人が多く、話をしても不安や危険を感じるようなことはない。話をして、新しい経験や新しい視点を得ている。
My Goal
国際的に仕事をしたい。僕たちの作品をもっと知ってもらいたい。たくさんのコンサートツアーに行きたい。
IG:@jeffsatur
*2021年3月で26歳になっています。
**タイ語記事中、一人称はすべて"Jeff"ですが、"僕"と訳しました。
Interview : Pisuthinee B.
Photo : Nucha J.
Styling : Jantima J.
Makeup : Thotsapol W.
Hair : Jatupong C.
Wearing : Coach
https://www.facebook.com/lipsgarcon.official