Product On Shelf Story l EP. 15
GamexPait これも食べられるの? 食用の金と花
2021年5月9日公開
ポッドキャストで配信している、Gameplayとお料理の専門家による話です。
音声のみ配信を、日本語にして文字起しをしました。
今回教えてくださるのは、Paitさん(Mr. Kanat Naktanomsub นายฆนัท นาคถนอมทรัพย์ )
G:今日は、食べられるの?って思うもの。金と花について。
P’Paitは、金を食べたことありますか?
P:ありますよ。面白いものですね。金は豪華になりますからね。高級店ではよく料理の装飾に使われていますよね。
G:金箔をのせたドーナツもありますよ。お値段高いですよ。
僕が始めて金箔を乗せたものを食べたのは、ケーキでした。ドームケーキの上に載っていて、とっても豪華でした。
(1:55)
P:金はゴールドラッシュの歴史のあるアメリカでポピュラーですね。金入りのアイスクリームがあって、お値段はけっこうお高いですね。
(2:51)
G:金だったら何でも食べられるわけじゃないんです。お寺で仏像に貼る金箔なんかは食べられません。食用グレードの、純度の高いものじゃないと食べられません。
P:食料品店で売られているのは、99.99%ですね。
金属なのにどうして食べても大丈夫なのか?金属もごく少量なら、体はそれを異物とみなさず、排泄してしまいます。ごく少量なら、体の健康に影響はありません。
(4:02)
G:聞いたことがあるんですが、昔は、金を食べると健康が回復すると信じられていたそうです。塩のようにして使って、通風による関節の炎症を抑える効果があると考えられていました。医学的な研究でも、金は関節の炎症から出る酸化物質に対抗し、関節の炎症や痛みを改善するのは本当だと証明されているそうです。
食べる以外には、美容クリニックに行ったことありますか。金箔を顔に乗せる施術があるんです。
P:ああ、好きです。炎症を抑えたり、しわを減らす効果があるそうですね。
G:そうです。僕はまだ試したことないんですが、やってみたいです。
P:なんにしろ、金を使うときは適量を使うこと。適量なら通風にも効果がありますが、食べ過ぎると腎臓に負担がかかります。塩を使いすぎるのと同じです。
アメリカで、金をたくさんつかうメニューを出す店があるのですが。鶏肉、手羽先の料理です。下ごしらえに金をたくさん使い、出来上がってからも金箔をまぶします。すごく豪華な料理です。
(6:22)
G:僕個人にとっては、金はとても身近です。僕の家は金にまつわる仕事をしているので。僕の名前、Garnpaphonは、純粋な金、という意味です。とても価値があるという意味。
P:金にまつわる名前はたくさんありますね。Suvarnabhumi(タイの国際空港の名前)。Suvarnは金、bhumiは土地。あわせて黄金の土地。昔から周辺の国からこう呼ばれていたんですね。で黄金の土地はどんなものかというと、食料が豊富な土地なんですね。食べ物がたくさんあって、飢えることのない土地。豊かと黄金、同じ意味なんです。
(7:31)
G:金の話はこれくらいで、次は花の話。
花を料理やお菓子に使うというプロジェクトに参加したことがあります。
タイの花、外国の花がありましたが、種類によって茹でたほうがいいとか、揚げたほうがいいとか、ありましたね。揚げると苦くなるものや、花が繊細すぎて茹でられないものとか。P’Paitは、どんな花を食べたことがありますか?
P:タイ人は、知らず知らずのうちに花を食べてるんですよ。ドーグガラムつまりブロッコリー。グイチャーイの花(花ニラ)。僕は炒めたのが大好きです。
あとは飲み物。ゲックフアイ(เก๊กฮวย、菊花)。菊の花を煮出したもの。グラジアップ( กระเจ๊ียบ、ローゼル)もありますね。あと、健康によいと一時期流行した、カムフォイ(คำฝอย、ベニバナ)など。
私たちは伝統的に花をよく食べてますよ。ナムプリックと一緒によく食べますね。
フアプリー(หัวปลี)も花です。
それから、ドーグケー(ดอกแค)。
鶏肉と炒めたり、ゲーンソムにいれたり、いろんな料理に使います。
(9:18)
G:僕も料理を始めて思いました。タイ人は料理に花をたくさん使います。でも、花だと意識していないだけ。フアプリーも、特に花だとは思っていない。フアプリーは、バナナの花。おいしいですね。
P:濃厚な脂がのってるような味ですね。花は健康にもいいですね。フアプリーは食べると母乳がよく出ると言われています。妊婦さんや赤ちゃんがいる女性によく食べさせますね。
ドーグケーは、抗酸化作用があります。昔から薬効があると考えられていて、腹痛や炎症止めの効果があると考えられていました。茹でてナムプリックと一緒に食べたり、ゲーンソムに入れて食べますね。こんなふうに、私たちは花をよく食べています。
(9:56)
G:花の多くは抗酸化作用があります。がん細胞に効果があったり、細胞の老化を抑えたり。ビタミン、ミネラルが含まれていて、花によって効果が違います。
飲み物を作ることもできます。バラのお茶。聞いたことありますか?流行しましたね。飲んだら、、トイレに行きたくなる。排出効果があります。
カモミール茶はリラックス効果。よく眠れます。ラベンダーも同じような効果があります。ハスの花はどうですか?
P:食べる人が増えてきましたよね。昔は、王宮など位の高い人の食事にしか使われていませんでした。ミアンカムの材料などとして食べていました。かすかな香りがあって。香りにも健康に効果があるんです。こんなふうに花とタイ人は関わりが深いのです。
G:お菓子屋さんに行ったとき、ハスの花をケーキの装飾に使っていました。しおれないんですか、と聞いてみたら、冷蔵庫に入れて、1時間から2時間でしおれるので、付け替えるんだそうです。
P:花を扱うにはちょっと技術がいりますね。砂糖がけにして保存できるようにしたり。食べるとパリパリして花の香りがします。
他にも食べられる花はたくさんあります。例えば、アンシャン(อัญชัน)。
いろんなことに使います。よく言われるのが、アンシャンの汁で赤ちゃんの眉を書くこと。頭にも塗りましたね。黒くて丈夫な毛が生えてくるように。あとは、料理やお菓子の色づけに。青色はほとんどアンシャンでつけますね。
G:タイのお菓子作りには花をよく使います。マリ(มาลิ、ジャスミン)、ガダンガー(กระดังงา、イランイラン)。水に浮かべて香りをつけます。
青色、紫色がほしいときはアンシャンですね。
P:マリは忘れてました。水に浮かべてよい香りつけます。
カオチェー(ข้าวแช่)ですね。カオチェーにジャスミンは欠かせない。暑い4月を爽やかにするにはこの香りなしでは。冷たいカオチェーにジャスミンの香りがなかったら、カオチェーではないですね。
G:メーサー・ナーローン テー ター・ナーラック (4月は暑い。でも君はかわいい)ですね。
P:ぴったりですね。
G:ちょうどいいでしょ。もうひとつ、みなさんに紹介したい花は、リラーワディ(プルメリア)。
茹でたら美味しくないです。揚げると美味しいんです。濃厚な感じで、鶏の唐揚げ用のタレ(ナムチムガイ)をつけるとおいしかった。
P:それいいですね。花びらが肉厚だから、揚げても歯ごたえが楽しめそうです。
ドーグソーンดอกโสนと、ドーグカジョーンดอกขจร(トンキンカズラ、夜来香)も薦めたい。
小さな花で、汁物にいれてもいいし、オムレツにいれてもいい。茹でてナムプリックと食べてもいいですね。栄養も多く含みますよ。鉄分は血を作ります。リンは脳の働きを助ける、カルシウムは骨を丈夫にします。カルシウムは植物にも含まれるんですよ。
G:カルシウムは動物由来しかないかと思っていましたが、違うんですね。植物にも含まれます。野菜や果物にも。豆もですね。ドーグソーンとドーグカジョーンはちょっと探すのが難しいですが、Topsでは扱っています。
(14:59)
P:花を使う料理というと、西洋のもの、西洋の花を思い浮かべてしまいますが、タイ人も伝統的に花を料理に使って食べてきたんですね。
G:お菓子だけじゃなく、料理にも使ってきたんですよね。果物についても言いたいです。普通は果物は料理には使わないと思っていますが、実は私たちは果物も料理によく使ってきました。知らず知らずのうちにね。
P’Paitが言ったドークカジョンは、汁物やカレーに入れたり、炒めたり、ヤムにしたりします。僕はドーグカジョンのヤムが大好きです。ウンセン・パット・カイ・ドーグカジョン(春雨と卵とドーグカジョンの炒め物)って食べたことありますか?
P:あるある。おいしいよね。
G:ネーム(発酵ソーセージ)を入れたら?
P:パーフェクトだね
G:効用も高いですよ。血を作るでしょ、肝臓、痰の絡みの改善など。花は糖分も少ないし、食べても太りません。
P:医学的にも、新芽を食べるより花のほうが健康にいいです。新芽に含まれるものは、通風によくないですね。花には含まれないんですよ。
G:ぜひみなさんにいろんな花を食べてみてほしいです。
P:そして、どんな花を普通に食べているかも考えてみてほしいですね。
G:Topsではたくさんの食用花を扱っているので、ぜひ探してみてください。
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