Kazz Mgazine -Jeff インタビュー
Kazz Mgazine 183 Vol.15 2022
最新のお仕事について
ニューシングルのHighwayと、もうすぐ放送されるドラマシリーズ、Kinn Porsche The series です。他のドラマシリーズのために作った曲も発表されます。
Highwayという曲について
この曲は、ポップといわれればポップだけど、僕はエレクトロニクスだと思う。いろんな意味がこめられているので、この曲はポップだとかなんだとかジャンルわけをしたくありません。僕はこのようにありたい、と感じています。歌詞は、ある人とのある時期の思い出を歌っています。それはとても良いものだったけど、今、相手の人は行ってしまった。自分はまだここにいて、抜け出す勇気が持てないでいる。この曲では、良い思い出から抜け出し前進し、後退しない勇気について歌っています。君を動かさなかったら、自分もここからMove Onできないんです。
インスピレーションはどこから受けましたか
僕の人生で最悪だった時期から、ですかね。僕のYouTubeページに行くと、Goodbye is not Goodbye という曲があります。JeffNewChapterになるために、過去の自分に別れを告げる歌です。悪い出来事に遭遇している古いJeff。たとえば、歌うのをやめた時期があります。情熱がなくなりました。同じところをぐるぐる回っているばかりで、飽き飽きしてしまい、自分に腹を立てました。同じようなスタイルの同じような歌詞の歌を作って歌う。少しずつ情熱を失くしました。もう歌いたくないと思い、すべて捨てました、しかし、他の人のことを考えるのをやめました。他人に気を使いすぎていたんです。こんなふうにすれば人に好かれるかな、と考えていたんですね。こんなふうに料理を作れば、人は好きでいてくれるだろう、みたいに。そうしていると、だんだんと自分でいることが失われてきてしまいます。でも他人のことを気にするのを止めたら、自分が人に伝えたいメッセージだけに集中したら、もしくは人に話を伝えたいと考えたら、自分の中の鍵を開けたようになって、古い自分を抜け出すことができました。この曲を通して伝えたいメッセージは、古い自分、良い思い出古い思い出から抜け出す勇気。しまっておくもの、捨てるものを選んで新しい自分になってほしい。
この曲を作るにあたって関わった部分
すべての段階に関わっていますよ。Artist Directionから、JeffSaturのロゴ制作、ビジュアルの選択なども。デモ曲は、LussのP’Benと一緒に、二人で一日かけておおまかな形を作りました。僕はこんなにテンポの速い曲を作ったことがなくて。Jeffの曲といえばスローな曲。僕が歌っているところに居合わせたとして、どうやって踊ればいいかわからないでしょう。ゆっくりした曲ばかりだから。なので、テンポの速い曲といってもどうやればいいのかわからなかった。でも僕は好きな曲のプレイリストを持っているので、こんな感じとイメージをつけて。こんな風な曲なら楽しいだろうか、車を運転しているときに聞きたい曲、コンサートに行ってこんな風に歌ったら楽しいだろうなど。で、このようなデモ曲が生まれました。
この曲を作る際の難しかったことなど
難しかったこと。最初、僕たちはまだこの曲で繰り返し伝えることは何かわからなかった。このシングル曲を通して伝えたいことがたくさんありましたが、うまくメッセージを込められるかどうかわかなかった。そこで自分が抑圧を感じていた時のことを思い出してみた。ここまでに出会ったいろんな出来事。そんなことをまだ何も話していないじゃないか。ドラマの主題曲を作るとき、ドラマのテーマが80%です。自分は20%しかない。この2年、ドラマシリーズの作曲の仕事を多くやりましたが、自分の伝えたい曲は作っていなかった。なので自分の出会った悪い出来事を思い出し、そこをどうやって抜け出したかを思い出した。最初のメッセージは勇気。間違いを恐れないこと。年若い子達に会うと、いろいろとやることを禁止されていることが多いと感じます。最後には、彼らは間違いを恐れるようになる。僕自身もそういう性格でした。間違いを恐れなくなってから、新しいことをやり始める勇気が出ました。勇気もこの歌にこめたメッセージです。
この曲を発表する際の期待や実際の評判はどんなものでしたか
聞いた人にメッセージが届くようにということだけ考えていました。その人の何かに触れて、その人の何かを内側から変えるような。僕のように間違いを恐れない勇気を出してくれるように。やりたいことをやる、人生はそんなに難しくはない。何かを乗り越え抜け出すことができたなら、この曲のミッションは成功だと思います。
曲の発表後、評判はどうですか
期待以上、unexpectedです。こんなに良いとは思いませんでした。見たことのないジャンルでこの曲を作りましたが、いまだに僕はこの曲のジャンルが何かわかりません。ただメッセージが届けばいい、と。ある一部分の人が聞いてくれればいいと思いました。結果はすごく良かった。タイ人だけじゃなくて、外国人や外国のファンたちも聞いてくれました。コメントにいっぱい書き込んでくれました。なので僕は。。。ああ、音楽に言葉はいらないな、と。そのときにはまだ英語字幕はついていなかったんです。最初の反応は静かなものだろうなと思っていたんですが、反応は期待以上でした。
挑戦してみたいスタイルやジャンルの曲はありますか
僕はたくさんの曲を聴きますが、次の曲のジャンルが何になるか、よくわかりません。僕たちの人生がプレイリストの中の同じジャンルの曲だけではないのと同じように、僕もいろんなジャンルの曲を、ジャス、R&B、などの曲をつくりたいです。以前はメタルやハードロックが好きでしたし。そんな曲に少し香りをつけたりもできる。出来上がりがどうなるかを恐れずにやる仕事はほんとうに楽しい。これからやってみたいジャンルはたくさんあります。
芸能界で他にやってみたいことは
映像ディレクターです。僕はプライベートでブログに書いているのですが、自分の名前は出していませんよ。頭の中にある好きなプロットを書いてみたり、短編映像のスクリプトを書いてみたこともあります。もし機会があったらやってみたいです。誰かに演じてもらい、僕はディレクションです。絶対楽しいですよ
将来はどんな曲を作る計画がありますか
アルバムまたはステーションで、そのときのフィーリングに沿った曲を作ろうと思っています。多くのアーティストが同じような仕事をしています。ひとつのアルバムに同じようなジャンルの曲が並ぶことになります。だからできるだけいろんなジャンルの仕事をしたい。いろんな国のアーティストとコラボしたいです。来年の年初には外国人アーティストとのコラボがあります。そして大きな目標としては、ワールドツアーをやりたい。いろんな場所で僕の曲を聞いてくれている人たちに会いたい。ファンは世界の172カ国に渡るんです。どんな国なんだろう。どんな人たちなんだろう。会いに行きたいです。
ファンにメッセージを
新曲のHighwayをよろしく。恐れからできた曲です。でも聞くと勇気が出ると思います。みんな恐れることがあると思います。僕もいつも怖かった。今だってあります。なので、この曲が恐れを少しでも減らす助けになると思います。そして今の場所からさらによい場所を抜け出す勇気を持てるように。恋人や良い思い出にこだわりません。コロナの時期のいやな思い出、心の傷かもしれません。そこからまったく動けなくさせているもの。この曲が、現状から抜け出せなくなっている人の助けになりますように。KinnPorsche The Sereiesもよろしくお願いいたします。来年の早い時期に観ることができます。Highwayは、すべての音楽ストリーミングサービスで聞くことができます。