キャンパーたちとある企業
先週土曜、日曜日と雪峰祭2018秋があった。
スノーピーク製品は他社製品よりも高価にも関わらず、人が溢れており、二日目に行ったがほぼ商品は売り切れ。
店員とお客様でもかなり熱く会話が進んでおり、人気の理由がわかる。
ランドロックといった製品や焚火台や付属品をあわせて、20万円くらいをカートいっぱいに乗せ、爆買の中国人のように、さらっと買う人が溢れている。
なぜそんなうまく商売ができているのかとインタビュー記事を読んでみた。社長のインタビュー等では紆余曲折を乗り越え、現在のポジショニングを取られているように思うし、そこには自らがブランディングを行っていくうえで確信めいたものがあったと思う。
「永久保証」「コミュニティづくりによる顧客基盤固め」
どちらも導入した段階では、奇を衒ったものだろうし、かなりのリスクがあったように思える。
専門店、大手スポーツ店や大手電化製品店などに出店。
店員として、社員の方を派遣されているが、品物を買ったお客様がSNSで店員とのエピソードを書いていたり、キャンプでは必ずと言っていいほどテントの前で撮影が行われている。
社長が社外でのプロモーションとして、文化やライフスタイルを作るということを発信し、その想いを店員一人一人がストーリーテラーとして、品質の高い製品に加えて、魂を込めていっているように思う。
「人生に野遊びを」というフレーズだけでなく、野遊びをより楽しませるために、サポーターとしての店員が商品の魅力度を高めている。
私は数年前からキャンプをしているが、昔ボーイスカウトをやっていたため、キャンプをすることには抵抗もなかった。
しかし都会育ちの妻がキャンプに理解を持ったことには少なからず、スノーピーク社員の説明や想いによって動かされたものもあるし、子供が魚や昆虫などの自然に触れ合い、街中では感じられないものを体験していくことに醍醐味を感じたのだろうと思う。
スノーピークのイベントに参加したこともあり、店員さんたちが直接キャンプ場でお客を接待し、焚火でのエピソードやテントの設営での対応など、自分たちがキャンプを愛していることなど、共感を得るものが多かった。
キャンプというものはなくても生きていけるだろうが、
人間の本質的な暮らしをさらに見つめなおすことや、その場づくりをサポートするストーリーテラーの活躍が必要なことをわかっての戦略を作り上げている。
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