【徒歩で冬キャンプ】キャンプ道具まとめ〜テント編(2人用とソロ用)
冬に、徒歩で、初めてのキャンプ。
この条件での道具選びはなかなか難しいのに、テント選びは特に大変だった。
通販で購入してみたら想像以上に重くて返品したり、使ってみたらどうしても合わなくて買い直したり…。
苦労も多かったけれど、最終的には納得のいくテントに出会えたと思っている。
この記事ではそんなテントとの軌跡をまとめていきたい。
まず初めに、現在使っているテントをご紹介。
夫婦で使う用:NEMO ダガーストーム3P
紆余曲折ありがながらもやっと見つけた夫婦用テント、NEMO ダガーストーム3P。
3人用という充分な広さと、約2kgという軽量性。
サイズ、重さ、使いやすさと、求めていたものがすべて揃ったテントになった。
70,400円と結構いいお値段だったが、買って本当によかったと思っている。
youtubeで紹介されていた動画はこちら。
(2022年1月現在、通販では在庫切れ。)
ソロ用:NEMO アトム2P
実は、夫婦用としてはじめに買ったテント。
実際に使ってみるとぎりぎり2人で寝れるものの、リュックや荷物は全部入れることができず前室に置いていた。
テント内に2人でいるとやはりキツく着替えなどもストレスになってしまったため、後日ダガーストーム3Pを購入。
このアトム2Pはソロ用のテントとして使うことにした。
ソロでは充分な広さ。
テント内でゴロゴロしたり、テーブルを置いて食事もできる。
朝の身支度も快適。
重さは約2kgで、40Lのリュックにも入る収納サイズ。
ソロ用テントならもっと軽いものもあるが、使いやすいしかわいいのでこのアトムを使っていこうと思っている。
夫婦用はNEMO ダガーストーム3P、ソロ用はNEMO アトム2P。
ここからは、このテントにたどり着くまでの軌跡をまとめていこうと思う。
求めていたテントの条件
最初はテントの種類も特徴もわからずどれが自分に合うものがわからなかったが、調べるにつれて徐々に条件ができてきた。
私の求めるテントはこのようなものになった。
自立式でダブルウォール
長辺の出入口
2人でも余裕のある広さ
冬でも使える
重量2kg以下
自立式でダブルウォール
テントは大まかに2つの種類に分けられる。
自立式と非自立式だ。
自立式テント
自立式とは、テントのフレーム(ポール)が支柱となり、テントだけで自立してくれるタイプのもの。
設営環境に影響されにくく、組み立てた後でも移動ができる。
設営は簡単なので比較的初心者におすすめのテントといえる。
収納サイズが大きめになるのがデメリット。
ゆるキャンでリンちゃんが使っているモンベルムーンライトも、自立式のテントだ。
非自立式テント
その名の通り、テント自体では自立できないタイプのテント。
別途ポールが必要だったり、ガイライン(ロープ)を使って固定することが求められる。
フレームがないので非常にコンパクトに収納できるのが特徴。
だが設営するのにコツが必要で、ペグやガイラインをうまく使うことが求められる。
やや上級者向けのテントといえる。
見た目は非自立式テントの方が好きだったが、初めてのテントだったため設営が簡単な自立式テントを選ぶことにした。
ダブルウォールとシングルウォール
自立式と決まったら、次はテントのシート構造について。
より一般的なのはダブルウォールテント。
テント内の結露をおさえるために、インナーテントとフライシート(外側のシート)の2枚に分かれている。
一方、2枚の機能を1枚にした高品質なシングルウォールテントもある。
より軽くコンパクトにしたいなら最適な構造だ。
私は一般的なダブルウォールテントを選ぶことにした。
自立式でダブルウォール。
これならたくさんの種類があるし、初心者でも失敗しづらいだろうと考えての選択だった。
実際に選んでみて
実際に自立式ダブルウォールを使ってみての感想だが、この選択で良かったと思っている。
自立式テントは設営に慣れれば1人でもできるし、難しいロープ使いも必要ない。
ペグが打てないほどの硬い地面に当たってしまっても、最悪荷物で固定すれば飛ばされる心配もない。
また、冬は結露が激しいので翌朝はフライシートがびしょびしょだが、テント内部はそれほど濡れることがなく過ごせている。
今では軽量の非自立式にも興味が出ているが、初めてのテント選びはテント自体に慣れることと使いやすさという意味で、自立式ダブルウォールで良かったと思っている。
長辺の出入口
次にこだわりたかったのが出入口について。
テントは長方形になるので、短い辺に出入り口があるタイプと、長い辺にあるタイプの2種類がある。
前室を広く取れたり、テント内へのアクセスが良さそうという印象で、長辺出入口タイプにすることにした。
参考にしたのは、ぜつえんさんのブログ。
違いがわかりやすくまとめてあるので気になる方はぜひ。
2人で使える広さ & 2kg以下 & 冬でもOK
ここからはこの3つの条件をいったりきたりしながら選んだので一緒にまとめていこうと思う。
大きさは大人2人が横になって寝られて、中にザックが置けるものがよかった。
いろんなサイトを見てみると、2人用で充分とか、3人用が良いなど意見が分かれており、どちらにするか悩んだが、展示されていた2人用(短辺120cm)に寝転んでみて大丈夫そうだったので、2人用で絞り込むことにした。
(このときはマットも寝袋もなくただ2人で横たわっただけ。マットのサイズ感とリュックの大きさを考慮していなかった…泣)
NEMOオーロラストーム2Pとの出会い
2人用のサイズで色や形が好みのものを探していったところ、最初に候補に上がったのがNEMOオーロラストーム2P。
サイズは、短辺132cmx長辺224cm x高さ112cm。
対応人数は2人、そして長辺入口。
ベンチレーション(換気口)もありオールシーズン使用できる。
そしてNEMOテントのエントリーモデルとして良心的な価格なのも魅力的だった(メーカー価格税込34,100円)。
気になったのが重さ。
最小重量は2.35kgと記載があり、スタッフバックやペグなどもろもろ合わせると2.8kgくらいにはなるだろう。
この重さがどれくらいの重みなのか、そして収納サイズは大丈夫なのか。
ネットで検索してみると実際にリュックに詰めてキャンプしている人もいて大丈夫そうだと確信。
そして購入に踏み切った!
実物を見て後悔
ネットで注文し到着を待っている間、たまたま訪れていたアウトドアショップでオーロラストーム2Pの実物を見ることができた。
展示されていたテントを見てみると、広さも形も良さそうな感じ!
これはいい買い物をしたと思っていたのだが、収納されていたオーロラストーム2Pを手にとってみるとその重さに絶句。
そしてなかなかの収納サイズ。
これは持ち運べない…。
このときの絶望を今でも覚えている。
これはまずいと思って購入した通販サイトを急いでチェック。
返品できるとのことだったので、一旦返品することに。
これでまたテント選びが再開。
重さという大きな壁が立ちはがった。
そして決めたのは、2kg以下のテントにしようということだった。
在庫切れとの戦い
テント選び再開。
自立式ダブルウォール、短辺の長さ120cm以上、長辺入口、オールシーズン、2kg以下…。
条件の合うテントはいくつか見つかった。
だけどやっぱりデザインにもこだわりたい欲が出てくる。
まず候補に上がったのが、muraco。
条件を満たしていながら、このかっこ良いデザイン。
これにしよう!と思ったが、ファブリック生地のインナーは在庫切れ。
問い合わせしてみると、入荷は半年以上先とのこと。
どうしても欲しかったが諦めることにした。
このようなデザイン性が高いテントを見てしまうと、もう後戻りできなくなった。
やっぱりかっこいいのにしよう!と当初の自立式という条件を飛び越え、非自立式を選びだす。
そこで出てきたのが、LOCUS GEARのクフ。
非自立式だがワンポールで建てられるテントなのでそこまで難しくはなさそう。
インナーテントを入れても2kg以下の脅威の軽さ。
インナーテントはメッシュなので寒いかなとも思ったが冬でも使っている人も多く、寝袋でなんとかしようと決意。
いざ購入!と思ったがこちらも在庫切れ。
ネットで調べてみると、入荷未定とのこと。
他にも欲しいと思ったテントは、ほぼ在庫切れ。
だんだん悲しくなっていった。
再びNEMOテントに戻る
在庫が比較的あって、デザインもそこそこ好きなブランドがNEMOだった。
山岳テントということもあり品質も良さそうなので、もう一度NEMOで調べることにした。
そこで出てきたのが、アトム2P。
広さも問題なさそうで、重さは2kgほど。
他の条件も満たしていた。
自立式でダブルウォール→OK
長辺の出入口→OK
2人でも余裕のある広さ→△(後程記述)
冬でも使える→OK
重量2kg以下→大体OK
ついにアトム2Pを購入!
無事にリュックに入り、夫婦初めてのキャンプへ挑むことにした。
後悔:2人用テントは狭かった
2人で寝るだけなら充分なサイズだが、中で着替えたり、荷物を整理したり、テントの中ですることは意外と多い。
そんなときは2人でいるととても狭く、1人は外で待っててもらうしかなかった。
大きいリュックは足元に置けなくもなかったが、着替えやすぐ使いたい荷物たちがテント内を占拠しており、場所を取るリュックは結局前室へ置くことになった。
サイズ感を体験し、2人でゆったりと使うには狭いなと考え、結局テントを買い直すことに決めた。
2人でも余裕を持って使うなら、3人用を強くおすすめしたい。
3人用テントで悩む
またしてもテント選び再開。
3人用で2kg以下、そして冬でも使えるテントはあまりなかった。
インナーがフルメッシュならまだあるものの、初めての冬キャンプでフルメッシュは少し怖かったのだ。
諦めかけていたが、たまたま店舗でNEMO ダガーストーム3Pのポップを見つける。
店舗では在庫切れだったが、短辺が177cmもありそれでいて最小重量が1.73kgとかなり驚いた!
ペグなど全て含めると2.3kgぐらい。
見た目はアースカラーで好みだし、アトムで使い勝手もわかっていたのでなんとなく親近感があった。
価格は70,400円。高いのでこのときは購入に踏み切れなかった。
もう一つ候補に上がったのが、finetrackのカミナドーム4。
間口210×奥行220×高さ120cmと、短辺はダガーストーム3Pよりも広く、重さも約2kg!
使いやすさと品質も充分だそうで、アウトドアショップの店員さんにもおすすめされたテントだった。
だけども値段が9万円以上…。
そしてこのフライシートのカラーが好みではなくて、候補からは外すことにした。
もうひとつ悩んだのが、モンベルのステラリッジテント3。
充分なサイズ感と約1.8kgという軽量性。
人気の山岳テントであるから、その品質は間違いないものだ。
価格はフライシートと合わせて55,770円(税込)。
条件も価格も揃った、バランスの良いテント。
これなら失敗はない。
だけど…、やっぱりデザインにこだわりたかった…!
NEMO ダガーストーム3Pに決定
最終的にはデザインが決め手となり、NEMOのダガーストーム3Pを購入!
高額テントだったので、震える指で購入ボタンを押したことを今でも覚えている。
そして、初めて使ったとき、その広さに感動し、やっぱり3人用を買ってよかった!としみじみ実感した。
やっと見つけた3人用テント。
これからも愛用していこうと思っている。
追記:もし今買うならどのテント?
少しだがキャンプ経験も積んできたので、今買うとしたらどのテントにするか考えてみた。
夫婦用:LOCAS GEAR Khafra HB
初めてのテント選びの際にも登場した、LOCAS GEARのテント。
ワンポールテントで、このクフラというタイプは4人用。
かなりの広さと2kg以下の軽さ、そして何と言ってもこのデザインがとても良い!
ワンポールテントは高さが出るので、立って着替えもできそうだなと夢も膨らんでいる。
ソロ用:SixmoonDesigns lunar solo
とにかく軽い!そしてかっこいい!
1ソロでもゆったり使えそうなサイズ感。
設営が少し難しそうなので、それもまた楽しそうだなとワクワク。
これから始めたい登山のテント泊用として候補に上がっている。
テント選びは大変だけど楽しい
今は理想のテントに出会い、楽しいキャンプライフを送っている。
初めてのテント選びは悩むことが多く失敗もするかもしれない。
だけど経験を積むうちに自分の好みがわかってきて、また新たなテントとの出会いも待っている。
もしテント選びで途方に暮れてしまったら、有名なブランドの人気商品を選ぶのが間違いないと思う。
徒歩キャンプなら、モンベル、アライテント、MSR、プロモンテ、NEMOなど。
ベストセラーになっているものは品質も支持されているし使いやすいのだと思う。
石井スポーツ、L-Breathには展示品も多いので、ぜひ実際に見ながら検討してみてほしい。
テント選びは大変だ。
だけどいろんなテントを見ながら、どんな風に使おうかと考えている瞬間がとても楽しい。
今手元にある、ダガーストームとアトム。
使えば使うほど思い出も増えて、愛着も増している。
次のテントを買うのはまだ先になりそうだ。
長くなってしまったが、お読みいただきありがとうございました。