雲海のある富士山の景色を撮りに出かけてみた、
6月18日深夜から翌朝までの撮影の様子です。撮影機材や設定も書いてみました。
掲載した写真は、少し暗めの所でご覧いただけると、より撮った状況の景色を味わえるのでは、と勝手に思っています。
ここからが本論!
夜10時すぎに地元のライブカメラを見たら、雲海が出ており富士山も見えている。梅雨に入りこの様な状況はあまりない。そこで早速出かけることにした。
撮影ポイントまでは車で40分足らず、山の狭い農道を登っていくと、すでに先客がチラホラと。決めていた撮影ポイントに着くと、そこにも数人。
さっそく撮りはじめた。
■撮影機材と設定
〔 機材〕NIKON D810、NIKKOR 24-70 F/2.8
三脚、リリースボタン
〔 設定〕撮影mode:絞り優先
ISO:400、F値:8、SS:256sec.
WB:5200、Picture control:フラット
〔現像ソフト〕
Nikon Capture NX-D、Lightroom
Nikon Capture NX-Dでは、原則JPEGへのデータ変換のみ、Lightroomで多少の編集をしています。極力、撮影の段階での設定に重きを置いてカメラ設定をし、現像段階では大きくは変えない様にしています。
次の撮影は、夜明け前の青の時間の景色、朝陽が出る少し前の焼けのピーク、朝陽が出て雲に光が入りはじめた景色へと撮影が進みます。
富士山が見え、雲海が残っていなければ撮影も叶いませんが。期待して、希望を持って待つことに。
焼けがはじまるが、空が青々としている時間の撮影を。
■撮影機材と設定
〔 設定〕撮影mode:絞り優先
測光mode:マルチパターン測光
ISO:100、F値:8、SS:28sec
WB:5200、Picture control:フラット
〔機材〕と〔現像ソフト〕は前記と同じ。ただ
し、追加でhalf filter:GND8を使用
気温が高いため撮っている間も寒さは感じることはありませんでした。
■撮影機材と設定
〔 設定〕撮影mode:絞り優先
測光mode:マルチパターン測光
ISO:100、F値:11、SS:1.3sec.
-1/3露出補正
WB:5500、Picture control:フラット
〔機材〕と〔現像ソフト〕は前記と同じ。ただ
し、追加でhalf filter:GND8を使用
試し撮りした画像が少し明るく感じられるため、露出を少しマイナス補正し、焼けの赤みが見た目より薄いためWBを上げました。
WBをさらに大きくすると焼けの部分は目視での景色の色に近づくが、それ以外の部分も赤くなってしまため、これ以上WBを大きくする事はやめました。
しばらく経って、陽が昇り光りが雲海を照らした時の景色を撮影しました。
■撮影機材と設定
〔 設定〕撮影mode:絞り優先、マニュアル
測光mode:スポット測光
ISO:100、F値:14、SS:1/30sec.
-2/3露出補正、WB:5300
Picture control:フラット
〔機材〕と〔現像ソフト〕は前記と同じ。ただ し、追加でhalf filter:GND8を使用
この時間の撮影では、幾つもの設定項目を変更した。それは以下の狙いがあったため。
・樹々の部分の黒潰れを避ける
・雲海へ光が入った状況を上手く捉える
・日の出た部分の白飛びすを避ける
・焼けの赤みを少し抑える など
ここで、NDフィルターをもう一枚使用して露出時間を長くして、雲海が更に滑らかになった写真が撮れたらと思った次第。時すでに遅し、、です。
これで撮影は終わりとして、車で下ることにした。下りきる前の所に紫陽花が咲いているポイントがあり、多くの方がここでの撮影をされていたようです。
このポイントでの撮影ピークの時間は当にすぎているが、スナップ写真として撮ってみました。
■撮影機材と設定
〔 設定〕撮影mode:絞り優先
測光mode:マルチパターン測光
ISO:100、F値:14、SS:1/100sec.
露出補正なし、WB:5200
Picture control:フラット
アダプティブDライティング:より強く
〔機材〕と〔現像ソフト〕は前記と同じ。ただ し、half filter:使用なし。ただフィルターを付け直すのが面倒だったため。
以上で、ここ静岡市清水区の山間にある撮影も終えて帰宅の途に着くことに。夜中の撮影開始から最後まで富士山、雲海共に見えていて撮影者冥利に尽きる8時間でした。
見えた景色を撮影の段階で如何にカメラに収めるか日々奮闘中。難しいが楽しみでもあります。
だから、いつも満足できずに試行し一歩ずつでもイメージする写真を撮ろうとチャレンジしているように思います。
末筆になりましたが、ご覧くださいました方にお礼申し上げます。感謝!