災害支援とリハビリテーション ことはじめ
少しずつリハビリテーション専門職の中にも、災害支援活動に参加する方が増えてきたように思う。
日本は中国・インドネシア・イランに次いで地震大国である。1995年1月17日、阪神・淡路大震災が起こった。兵庫県を中心として関西の広域で甚大な被害を及ぼしました。小学生だったが、テレビに映る壮絶な光景はなんとなく記憶している。
その後、2011年3月11日、東日本大震災は宮城県を中心とした東北地方に津波による被害は多くの命を奪っただけでなく、避難所でも被害は広がりました。そして、2017年4月14日、本震16日、熊本地震が起こりました。その後も、豪雨による災害は頻繁に起こっている。
次に想定震源域として挙がっているのが東海地域。駿河湾の海底にある駿河トラフは、フィリピン海プレートがその北西にある陸側のプレートの下に向かって沈み込むプレート境界だと考えられています。このプレート境界を震源域として、近い将来マグニチュード8程度の大規模な地震、東海地震が発生すると予測されています。
阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の報告から、災害時の問題として挙げられている疾患に肺炎があります。加えて、長引く避難所生活による生活不活発病もしばしば取り上げられています。
リハビリテーション専門職が災害支援に関わる際の体制の整備には
第1に安否確認が必要である。それらは各県やブロックなどで連絡・確認ツールを決定しておくことが望ましい。
第2に災害医療支援活動を行ううえでは医療資材や水、食料、運搬、調達等の後方支援をはじめとするロジスティクスを戦略的に確立すべきである。
第3に医療支援活動を行う者の安全管理及び災害医療への知識である。
私がこれから記していく部分は主に3つめの部分を担っていると思われる。
災害時は職種関係なく各々が行える支援活動をすることが前提ではあるが、専門知識が役立つことも多い。そのため、それぞれの専門職がそれらの認識を深める足掛かりとなることをこのnoteの目的としています。さらには、認識を深めた専門職らが患者やその家族は勿論のこと住民への災害対策への普及も行えることが望ましい。そのため、発災時に起こりうる問題や課題・主に言語聴覚士に行える活動・平時の備えについて、少しでも知っていただけたら幸いです。
もうすぐ、阪神・淡路大震災から25年。災害支援に関するチームが構成され、発災後の支援システムも構築されつつある。また、リハビリテーション専門職を取り巻く環境も変化し、リハビリテーション専門職も支援活動に参加することも増えてきた。年々気温が上昇しており、今後も地震のみでなく豪雨災害も少ないくないと想像する。
そのためにも、何ができるのかをこれまでの自身の経験と研究、先行研究をふまえて見つめ直していきたい。
まとめ
これから少しずつ災害支援とリハビリテーションをテーマに書き記していきます。ST分野を中心として、一部リハビリテーションの全ての職種に関わることも書き記していければと思います。