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敬天愛人(けいてんあいじん)

西郷隆盛の言葉に、敬天愛人(けいてんあいじん)というのがある。

修養をつみ、周りに感謝し、人の気持ちをおもいやる。

セラピストの仕事は、患者さん、利用者さんの症状、状況に加えて、ご本人やご家族のことばから気持ちを読み取り、臨床にいかしていく部分がある。

専門知識と社会性という教養をつみ
ここまで来られたのは、仲間、先輩、先生などの周りに囲まれたからであり
これらを心に留めて臨床を行う
人の気持ちを思いやるということは出来そうで、出来ないことだといつも感じる。
時に人は、感謝よりも自分一人で成長したと思いがちなところがある気がする。私も振り返ればセラピストになって10数年。初めは一人職場で、指導はPTOTにしてもらった。その後、STの新人さんを一度に4人持つことになったことがあった。
指導をするということがなかった私にとってはとても楽しいが大変な日々だった覚えがある。私が職場をやめた今でも彼らのほとんどは残っていて、未だに連絡をくれる。私の新人教育は間違っていなかったのかなと思える瞬間かもしれない。と同時に、きっと私は彼らに助けられていた部分も多い。
誰かに教えるということは、自分の振り返りや勉強のし直しが急務だから。
そうやって、人や環境に助けられていることに感謝できる心を忘れないように進みたいものである。

一方でセラピストとしての思いやりについて考えてみると。
昔、がんリハの研修を受けたことがある。そのときに誰かが言っていた。
20分も患者さんの横で身体を触りながら寄り添える職種って他にはなかなかない。
セラピストが患者さんの手をもってあげる。身体をさすってあげるだけでもがん患者さんの気持ちは落着くと思うと。

それから、緩和や終末期、難病の方を担当するときには、このことばを思いだす。

と、私の昔話。

この昔話と趣向は違うのですが、近代的な周りを思いやる企画をされている方がいたのでシェアしてみます。

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