8月4日|ささやかな日常|大橋鎭子さんと暮しの手帖
雷鳴で目覚めた朝でした。
『雷鳴』って素敵な響きですが、本物のゴロゴロ音は
素敵でもなんでもないな〜と布団の上でぼーっと。
何とも夏らしい朝でした。
ところで、今年の夏はいつもと違うなと思っています。
おそらく、夏休みの始まりに読んだ大橋鎭子さんの
『「暮しの手帖」とわたし』というエッセイの影響かと思います。
普段何気なく読んでいる雑誌、暮しの手帖。
その暮しの手帖を生み出した、大橋さんのエッセイを偶然図書館で見つけ、
いつも読んでる雑誌だけれど、始まりはあまり知らないな?知りたい!
と思い、借りてみました。大橋さんは数年前に朝ドラのモチーフにもなって
いましたね。そして、忘れてはいけないもう一人の発起人である花森安治さん。お二人は暮しの手帖発行の前に、
「もう二度とこんな恐ろしい戦争をしないような世の中にしていくための
ものを作りたい。」P19より引用。
という信念をお互い確認し、話し合われたそうです。
「女の人に役立つ雑誌。暮らしが少しでも楽しく、豊かな気分になる雑誌。
なるたけ具体的に、衣・食・住について取り上げる雑誌。」P19、20より引用。
戦争の悲壮を体験された方からしか湧き上がってこない、日本を明るくしよう、良くしよう。それにはまず家の中から!という、お二人の大きな熱量が深く
伝わってきて、雑誌・暮しの手帖を見る目が大きく変わりました。
宝物のように感じるようになりました。
もし、暮しの手帖は読んでいるけど、こちらの著書は未読という方が
いらっしゃったら、是非お手に取ってみてください。
心が突き動かされ、自分の信念のようなものを改めて考えるきっかけになると
思います。
家族が揃うことが多いこの時期に、大橋さんの著書に出会えたことに
感謝です。上の写真は浜に張ったテントの中より。聞こえてくるはしゃぎ声が
とても心地よく感じられました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?