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いっそう勢い増した雨は 鬱屈した心をかき消すように 視界をぼかし全てを薄墨色に 染め上げる かの道標たる街灯に その白きぼやけた光に ロダンバックの一輪の白薔薇重ねた夜 炎ではなく水のようにと、 全てを洗い流せ、 かの方に習え 感傷より自己凝視なのだと 分かった心算でいた夜 そうか 付け焼刃は消滅するのだ 知った心算 かくありたしと願った夜 全ては虚無と焦燥と 曖昧模糊たる混迷に 耐え切れず その芯は他者に委ねられ 作られたマガイモノだったのだ 雨の夜 もっと降れ
影のように寄り添う君は いつもそばにいるのに、 僕は顔を上げるたびに目をそらしてしまう。 見えないふりをして、 繕う笑顔を武器にして、 「邪魔だ」と君を見ようともしなかった。 それでも君はずっとそばにいて、 ひっそりとそこにいて、 僕が進むたびに足跡を埋めてくれた。 悲しみの波が押し寄せた夜、 君は小さな舟になり、 僕を静かな岸へ運んでくれた。 怒りに身を焦がした昼、 君は盾となり、 僕を守ってくれた。 孤独に泣いた朝、 君は静かに寄り添い、 涙を拭く風となった。
もし、僕が不死身になったら それは「時間が意味をなくすとき」だろう。 陽は昇り、沈む。 風は頬を撫で、花を散らす。 世界の針は進んでも 僕の針は止まり、無限の時間を ただ手のひらに余らせる。 愛する人の涙も、 震える声で誓う言葉も、 「さよなら」の儚い響きさえも、 僕にとって、通り雨のように 過ぎ去ってしまうのだろうか。 君が微笑むたびに胸を打つその感覚も、 君の瞳に映る世界の輝きも、 いずれ薄れていくのだろうか。 僕は怖い。 終わりなき時間の中で、 すべてを失い続け
わたしの すてきじゃないものを みつけてくれたひとの わたしの すてきじゃないものを みすてなかったひとの あなたの すてきじゃないものを わたしもみつけて あなたの すてきじゃないものを わたしたいせつにする そうすれば わたしたち いつかきっと すてきなふたり
その人を その人たらしめる その人らしきものは その人が どんなことを しているか よりも その人が どのように それをするか に宿る その人が どこにいて なにをして どんな外見で どんな家に住んで どんな人生だったかを いくら聞かされたとしても その人を みつけることはできない その人が どのように それを感じ どのような 考えを歩いたか その答えは その人だけが 知っていて その答えの 外側だけが その人をみつける 手がかりになる その人は そのようにし
毛玉とりを 手に入れたその日から 私の毛玉に対する価値観は 日に日に変わっていった 冬物の衣服なんかから いつまにか誕生する毛玉は なかなか厄介なものであった ガムテープや 通称「コロコロ」では 簡単には取ることができず かといって手でむしり取るのも キリがなく、時間もかかるし キレイに取れないものである ひとつ言っておくが 毛玉ができたからといって 生活に支障があるわけではないし 毛玉に有害な成分が含まれている なんてこともなかろう ただ、毛玉だらけの服で 人と会っ
年末年始は本当のあなたと出会う年に1度の魔法の時間。 あなたの理想の3年後はどのようになっていますか? あなたはどんな3年間をに過ごしていますか? 今回は年末年始に徹底的に自分と向き合う特集第7弾です! このシリーズはこちら。どの記事もパワフルな記事です! 記事を読んで実践して頂ければ2025年が間違いなく加速します! ※どこから読もうか迷ったら最初の2つ「好き」と「情熱」の記事(ワーク付)がお薦めです! オンライン講座セールはこちら! 今回のテーマは、制限ゼロで「
差し出された指先には、黄金色の輝きが放たれていて、大きな粒の光は眩く小さな粒の光はまるでソーダ水の泡がユラリユラリと空に登るように舞い上がる。 あなたの笑顔は片時も曇らずに僕へと視線を送り続けては、知らず知らずに僕は心の奥底から眠っていた感情さえ、意図も簡単に顔を出しては微笑みを返す僕が居た。 空を舞う人々の色の鮮やかさはまるで春の花びらの風との営みにも思うように、右や左と回っては登り・・・跳ねては踊る。僕はただそこに座っているだけの人形なのに、心は目の先の空に漂う。 張り巡
ざわつく心は正直で、 伝えたかった言葉が走り出す、 初めて声をかけたあの日の夜の君のこと。 止まらぬ涙で溺れそうで 脱ぎ捨てて闇夜を歩きだす、 そんな君を見てそっと手を伸ばす月は静か。 優しくも照らす光に抱かれて 寝顔すら微笑む夜のひと時 時間が過ぎるほど苦しいのはどうして 時間が過ぎるほどあの日が眩しいから すれ違いの日々も悪戯も 思ったままに傷付け合う日 本当と嘘と望みと悲しみは言葉を狂わす。 嫌いだと言っても言葉だけ いつもの場所に残す置き手紙 何度も書き直しては
タム タム タム 憂うな迷うな タム タム タム リズムに合わせ タム タム タム ただ髪振り乱せ タム タム タム 感じろ タム タム タム 元始のオンナのように 体内に音とリズム 溶け込ませ ただ本能を呼び覚ませ 迸る歓喜となれ 狂えよ揺らせ 跳ねよ従え 己が音に耳澄ませ 元始 言葉も思考も複雑なそれらは無く その心と身体の欲するまま オンナたちが 自然に自在に自由に 躍動したように タムタムタム タムタムタム 毒も涙も全てを解き放て 取り込むな 踊れ踊
流れる時間は少しお休み その仮面は外しましょうか。 名前も素性も聞きませんが、その背中にいっぱいの想いを少し話しませんか。ちょっと重たそうですね。ええ。良ければの話です。 もう何年もの昔から人からどう見られてるかってオドオドして隠れて隠して騙して泣いて。素直を見せないよう生きてきたけど不器用でどうにも何無くて、そんなとき。悪魔の取引で、心を無くしたピエロのピノキオの仮面を被ってしまった。どうせ普通には見せられない素の顔を無くしたからって、誰も悲しまないし、知る由もない。知
国家よ大人よ人間よ 命の誕生は 国家のためなんかではなく 親の人生設計のためでもなく 生まれてくる子のためでもない 命は何かのためにあるものではない どんな理屈や意味をも超えた 独立した肉体と心の出現なのだ それがどれほど孤独で重いものか 生まれたことがあるならわかるよな 勘違いするなよ大人 命に責任を取れる者などいない 命はどうしようもないほど どうすることもできないのだ だからせめて無条件の愛を持て すでに生まれた命を 全人類は全力で肯定しろ それが肯定できなか
一度の大きな嘘は その後の真実が 全て嘘に思われ それまで 積み上げてきた 確かな真実をも 全て嘘だったと 思えてしまう その魔法を解かす術(すべ)は 何もない あるとすれば それは 諦め だけ 人間は 嘘をつく生き物で 特別な人だけは嘘をつかない という訳ではない 幻想を捨て 諦め 受け流す そして 人は誰しも 嘘をつく生き物だと 気付き 受け止め 受け入れる 嘘をついても 許せるか 許せないか 大切な人だからこそ
1. 私は三人兄弟の真ん中で 上に姉、下に弟がいます。 そして血液型がB型です。 この兄弟構成と血液型が 私とまったく同じ人は もれなく素晴らしい人間です。 私の人生経験上、彼らは皆、 私にとって「いい奴」だったので このような偏見が出来上がり 見ず知らずのいい奴らにも いつも心でオイッスしています。 2. コーヒーとかお茶を飲んだあとの はあぁぁ、の溜め息音がデカい奴は 人を見下す癖がありそう。 3. うれしそうな顔して 夢中でお菓子ポリポリ食べてる人は たぶん悪い人じ