『パタバタピンポン』読み解きから見えたこと
今回はミケネコガールズのリーダーあやかさん作詞『パタバタピンポン』について、本人の解釈を紹介していきます。この楽曲はミケネコガールズ1stアルバム「れっつらにゃー!」の7曲目に、収録されています。お持ちの方は歌詞カードと合わせて聴いてもらいたい、楽曲かと思います。(ご紹介までに)
今回の解釈も、個人のSHOWROOM内で聞けた本人の言葉をもとに、内容を再編し、まとめさせていただいています。あやぴ(※以下、あやかさんのことは"あやぴ"と表記する)作詞曲の中でも、この楽曲への思い入れは強く、メンバーと自分たち、これからのミケネコガールズの"覚悟"を歌った曲だと思っています。曲解釈に入るにあたり、少しあやぴからグループに関する現状、本音を語ってくれる時間がありました。それをもとに、曲解釈を聞くことでより深み得られたわけですが。ここではあえて、触れずに(少し長くなったり…もあるので)この曲そのものが、これからの(先ほどにも伝えましたが)"覚悟"だと思うので、じっくり理解して大切にしていきたい楽曲はこれなんだなと、ざっくり見ていただければと思います。
ではここから曲解説へ。
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〈あやぴより〉
この『パタバタピンポン』は、ミケネコガールズにおくりたい曲。自分が落ち込んだ時に励ましてもらいたいな〜こういう風に聞いたら励まされるよな〜とかメンバーに込めた想いの曲になっている。
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◯1番
「紙飛行機飛ばして誰が一番かだなんて
そんなの風まかせ はたまた運まかせ」
→紙飛行機とばすのってさ。色々な自分でもって飛ばした時に、どんだけいいのを作っても風で遮られたり。運任せなとこあるよね〜って。みんなが一生懸命にやったからって〜誰が一番かは、風まかせやな〜って。
「努力を重ねて重くなった羽広げて
どこまで飛び立てるか不安になってきてしまった」
→努力しすぎた分だけ吸収しちゃって。不安で羽は重くなる。こんだけやったけど自分はどこまでいけるんやろって不安はある。
「チクタク進む 時計の針追いかける旅
チクチク刺さる 自分だけに響く声」
→順調にいってたらさ、時計の針のように進んでいける。でも時計の針を追いかけるたびでは(チクタクの語呂にあわせて)チクチク刺さる、自分だけに響く声。周りの人は気にしない声や意見であっても、自分の中では響く、言葉がある。(「もっとがんばれー」とかいわれるそれ等「こっちもがんばってるんだよー!」と言いたくなるそれ ※例えば)
「だけど パタパタバタバタもがいて足掻いてでた 泣きべそピンポンピンポン 正解はなんでも」
(紙飛行機飛ばして誰が一番〜 で答えたそれとはもっと違う言い方があるけど、置き換えてこれになった)
※ここで過去の話を挟む。
小さい頃から頑張ってアイドル活動やってきた。でも高校の時にパッと、アイドルになれた子がいて……それが悔しかった。びゅーーんと、飛行機のように、サッと飛びとった、その子のことを思い出す。
→泣きべそ、だって正解なんだよ。なんで自分はもっと上にいけないんやろ〜そんなことで涙がでることだって、それも正解だよ。
「パタパタパタバタ急いで間違えてもね
世界はグルグル何周も廻ってる」
→「もっと売れたい!」と急いでしまうこともある。(※ここで例え話を一つ)
急いでしまって選択を間違えてしまうことだってある。でも選択を間違えても、世界はぐるぐる回ってるから、やり直せるよ!
◯2番
「涙のラビリンス 落とし穴の水たまりが
溢れてふりだしにまた戻ってきたよ」
→遠回しに言ってしまうけど。主人公がいて。その主人公は涙涙の迷路に陥っていて、どうしても抜け出せない…どうしたらいいやろ〜と悩んでいる。(※例えば、オーディションで選ばれない、とか)悔しい想いの迷宮に入ってしまい、さらには落とし穴があってまだまだどん底へ、落とされるかもしれない。せっかく迷路を進んできたのに、その先には落とし穴が。そしてそこにたまった水たまりが溢れてしまって(苦しい想いも溢れ)
涙の洪水でスタートに(ふりだしに)戻される、みたいな。頑張って積み上げてきたのも、ふりだしに。
※ここで過去の話へ。子どもの時も、お笑いに憧れた時も、音楽を目指した時も…売れるために、やろうと思ったことが色々あった。また振り出しに戻ってしまうことだって。頑張ってきても、頑張ったからこそ、振り出しに戻る、なんてことだってある。
「曖昧サイコロの後ろ髪に轢かれながら
どこまで挑めるかをルーレットで決めたくないよ」
→とりあえずで生きていくって感じを「曖昧サイコロ」と表現。適当に選んでしまった道、なんとなく選んだ道ってあるよね?振り回されてる?サイコロの目なんて決まった目を確実に出せるわけじゃない。全体的にここでの意味は、"人生ゲーム"だと思ってほしい。後ろ髪に"轢かれる"、と漢字をあてたのは…人生ゲームでいう、後ろから来た他の人の車に自分の車が"轢かれる"。「後悔する」とか「抜かれる」とかの意味で、ここは当てはめたと思う。運には任せたくない、どこまでミケネコガールズが行けるかなんて、決められたくないよ!と、強く自分たちで生きていきたい!って想いを込めた。
「ドギマギしてる 賭けた人生ゲームの旅
ズキズキ痛む あの子の輝く姿」
→人生観は、"人生ゲーム"かな。仲間とかライバルやった人たちの輝く姿、輝いてる人をみると自分と比べてズキズキするな〜って。
自分さえも自信をなくしてしまった〜とか陥ってしまった時に、励まされたらいいな〜と思って作った曲だから。マイナスな歌詞のようでポジティブになれるように、と作った。
「だけど パタパタバタバタもがいて焦って出した 答えもピンポンピンポン正解はいつでも」
→焦って出した答えも正解だよ。焦ってこういうことをしてしまった〜とかだって。あーぴーで言ったら。曲解説の前に、あやかが触れた話題のことによって傷ついた人もいるかもしれない。でも焦って出してしまった?つもりはないんやけど、選んでしてることはきっと正解なはず、なんだと。自分を肯定させてくれる歌詞になっているんです。正解にもなれる。
「パタパタバタバタ急いで頑張ってんだ
後悔はグルグル何周も廻ってる」
→急いで頑張ってるんだよ。後悔は直接的に使うのはマイナス的やな〜と思い。『後悔』を「海〜"航海"にしようか?」「"コウカイ"にしようか?」と迷った。でも『後悔』と、した。全体的に"後悔"の歌やな〜と思って採用した。誰しも"後悔"を重ねながら生きてるよ、だから。人生、嫌にならずに生きていこうね、とメッセージを込めて。サビは、後悔してることも正解だよ?後悔がグルグル回ってても正解だからね?と導いている。
「チクチク刺さる 自分だけに聴こえる声
ドンドン刺され みんなに届けたい声」
→自分だけに聴こえてしまう声、相手が伝える言葉の捉え方によってはチクチク(攻撃的に)感じてしまうこともあるよね。自分の気持ち、伝えたい想いを。みんなに知ってもらいたいんだ、ミケネコガールズの声をどんどん届けていきたい。自分は悲しいこととかあったりしたけど、それを乗り越えて、自分たちの魅力とか楽しさをみんなに!届けたい!
「だから パタパタバタバタもがいて足掻いてでた 泣きべそピンポンピンポン正解は誰でも」
→ 一番とここはほぼ一緒。「正解は"誰でも"」誰でも正解だよ!ってこと。人生に正解なんてない。
「パタパタバタバタ どこかの誰かもきっと
世界でグルグル何周も探してる」
→生き方とか答えとかは、みんなが探しているもの。そういうことに悩んでるのは1人じゃないよ。みんなが探してる。世界中のみんなが""人生を""探してるんだよ。
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あやぴがメンバーに込めた想い、あやぴが自分を語ってくれる時には(この曲のことが脳裏に過ぎってだと思います)"たくさん悩んで進んできた"と。何を選択することが正解になるかはわからない、でも悩みながらみんな進んでいるんだ、選んだ道での"最善"だってきっとある。みんな巡って巡っていきている、「人生はパタバタピンポン」………
語り出すととまらない気がします。
あやぴ自身は(まだ17しか生きてないけど〜)とは言いますが。
※本当は24歳です(笑)
立派に大人で、考え方や想いがしっかりしてる、心の熱い人、かっこいいと思ってます!
多才でなんでも器用にできるから、知れば知るほど面白いっていえる。頭の中どうなってるんやろ〜っと思う一方でこうして沢山の考えを作詞できて、ミケネコガールズの楽曲に込めて届けることができちゃう、芯のあるリーダー。表現者として素敵やなぁと……(と、まあそこまで書いたら、何書いてねーん!とかチクチク言われそうですが。笑)
あやぴのお気持ち、そして最後の曲解釈。それが揃った意味のある2.20に、なったかと思います。あやぴの言葉を、どこまで理解して自分自身に落とし込めた、か?までは分かんないですが。こうして文章としてまとめておきたかった、ので。ご参考までに、していただけると幸いです。昨夜、たくさん目を潤ませて聴いていた分、今回のnoteは、張り切ってかけたと思います。あやぴ、いつもありがとう。ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございます。
これからもミケネコガールズを
応援していきます!!