見出し画像

大学で史学科に入ろうか迷っているあなたへ

 この記事を読もうとしているあなたは、大学選び、または学部学科選びで悩んでいることと思う。

 学校の先生などから志望校選びの話をされ、焦っている人や、本当に大学で史学科に入っても良いのだろうかと悩んでいる人など、さまざまな人がいることだろう。

 とにかく、史学科に関する大学選びなどで困っている人には、この記事を読んでもらいたい。





 まず、史学科とはどのようなものかを知らずに受験を考えるのは危険である。

 山登りにおいて、通るルートを把握せずにただ頂上を目指して登り続けるのが危険であることと同じように。もしかしたら途中に崖があるかもしれないし、本当は楽に登れるルートがあるのに、違う道を通ってしまったばかりに危険な思いをするかもしれない。

 とにかく、頂上(志望校合格)を目指すのなら、まずルートを知っておかねば!

 ということで史学科について紹介する。

 大学の史学科と聞いて、高校生が思い浮かべるのは、中高の歴史の授業のように、ただ歴史にまつわる知識を教授が生徒に向けて一方的に教える、というものだと思う。

 そもそも中高の勉強をしてきた高校生にとって、大学の授業を思い浮かべろ、なんて言う方が乱暴かもしれない。

 だって、未知なものは未知なのだから。

 もし、私が今から法学部に入学するとして、法学部の授業を思い浮かべろなんて言われたら、、と思うと、受験生の気持ちがわかる。

 しかし実際のところ、大学の授業は中高の授業とは異質なものだ。

 「大学の勉強は、高校のそれとは違う」というのは、私も高校生の時から聞いていたので、今の高校生もきっと聞いていることだろう。



 まず、史学科の授業というものがどういうものかについて知ってもらいたい。

 史学科の授業は、先ほども言った通り、教授が一方的に歴史の知識について生徒に向かって話すような中高の授業とは全く違う。

 中高までの、受動的な授業参加は大学では求められず、生徒が能動的に授業に参加する必要があるのだ。

 ここだけの文章を見て、「自分から授業に参加するのなんて無理だ」「人見知りすぎてそんなの無理」「めんどくさそう」など考える人がいるだろう。

 そう思って当然だ。だって、内向的で極度のめんどくさがりな性格である私も昔はそう思ったのだから。

 でも、いざ大学に入ってみたら、私と同じように考えていた子がたくさんいて、みんな何とかなっていたし、私も何やかんや不器用なりに何とかなっている。

 史学科の授業は、どの学校も生徒による発表がメインであると思われる。

 発表の授業が授業全体のどの程度の割合かは、大学によって異なるが、史学科だけでなくどの学部学科でも、大学というものは発表をする授業が必ずある。

 だが、心配するな。私で何とかこなせているのだから、きっとあなたもこなすことができる。

 志望校合格を目指し、突き進まなければならない時に、授業で発表をするのが心配だと悩むのは勿体無い。


 史学科を目指そうとするときに、私はある壁にぶつかった。

 「史学科にはきっと自分より歴史に詳しい人間がいるのだろうな。歴史が好きなだけで史学科を目指して良いのだろうか。」という壁だ。

 実際、史学科に通ってわかったことがある。

 それは、「歴史にまつわる知識量が豊富な人間」≠「史学科において優秀な人間」であることだ。

 私は、大した歴史の知識は無いが、ただ歴史が好きな気持ちだけで史学科に入った。
 もちろん、史学科には歴史について詳しい人間もいるし、私と似たような人間もいる。(どちらかというと、私のような人の方が多い気がする。)
 しかし、発表をするとなると、自分がどの史料からどのような情報を集め、それをどのように考察するかを求められる。ここにおいて知識は必要とされないのだ。(流石に、歴史の知識ゼロとなると厳しいと思うが、高校の世界史・日本史の内容が理解できていれば、大学の史学科の授業にはついていける。)



 受験生が史学科を目指すにあたり、「史学科は就職に有利なのだろうか。就職のために経済学部や法学部など実用的な学部に変えようか迷っている。」という風に考える人がいる。

 こう考える人がいてもおかしくないし、私も受験生の当時、同じことを考えた。

 実際、私はまだ大学に在学中で就職について詳しく言える口ではないが、就職に関する説明会を参加した経験や、史学科出身者の内定先を見てみて、史学科で就職に困ることはなさそうに思える。

 そして、4年間という長い大学生活をたいして興味もない経済学部や法学部に費やすのはもったいない気がする。

 それだったら、自分が好きな歴史と4年間を共にした方がいいのではないか。

 史学科には、自分と似たような歴史好きがたくさんいる。

 史学科の中で、どのくらい歴史が好きかという度合いも人それぞれだから、自分が孤独になることもない気がする。


 こんなふうに、長々と自分の意見についてを書き綴ってきたわけだが、史学科を目指すにせよ、他の学部学科を目指すにせよ、言いたいことは以下の通りである。


 受験生!!頂上までの山道は苦しいが、頂上に辿り着けば、きっと素敵な景色を見れるよ!!

 健闘を祈ります!!


 ご覧いただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!