ユーミンとの出会い
ユーミンとの出会いは、私が小学校5年生の時だったと記憶している。母が友人からもらったというカセットテープを私にくれた。母が自分に聞くためか、私のためにくれたのか、定かではないが、カセットテープをもらった手の感触と母の笑顔をはっきりと覚えている。
当時はTVから聞こえてくる音楽を録音し聞いていた。太陽にほえろのオープニングや、音楽番組で歌う歌手の歌を、TVに近づける方法で。上手く録音できればいいが、狭い団地で家族4人暮らし。音がない生活はなく、雑音混じりでだったが、それで満足してたと思う。
一度、録音中に親父のおならの音が入ってしまい、再生して弟と爆笑した思い出がある。
母からもらったカセットテープを聞いてみると、女性の声が流れてきた。今まで聞いたことのない音楽に魅了された。誰が歌っていて、曲目もわからずにただひたすら聞いた。
「これが大人の世界なんだ」
っと思った。なんだかわからないが、大人の世界に入り込むような錯覚。危うい、怪しい、優しい、悲しい、色々な感情になって、空想の世界に飛び込んだ。
母にこれは誰が歌っているのかと聞くと、
「松任谷由実、ユーミンだよ」と教えてくれた。
これが私のユーミンとの出会いです。
どのアルバムだったか、好きな曲など、また書きたいです。