バズらなければ
先日まで、「note創作大賞」が募集されていた。
なんと、52,750作品がエントリーしたとのこと。
とんでもない母集団のところに飛び込んでしまった。
私が書いた↓の文章は、「#ビジネス部門」にエントリーしている。
https://note.com/kim_show2580/n/n3c98906b335e
まずタイトルからして、明らかに狙いにいっている。
分量も、普段の5倍ぐらい、7000文字近く書いた。正直、多すぎるぐらいだ。
普段は1記事あたり1〜2時間で投稿するが、この文章には丸々1ヶ月費やした。
3000文字ぐらい書き進めた後で、「これあんま面白くないな」となって、全部丸々ボツにしてリスタートした日もあった。
本業として人材紹介業をやりながらの話なので、これまでのリアルな経験100%の「フィールドワーク論文」的な位置付けになっている。
まずこれを読んでから、転職エージェントに相談してほしい、という内容に仕上げたつもりだ。
(なお、近々、転職して別の仕事に転じようと思っているので、「卒業論文」でもある。この話はまた別で)
投稿してみると、これまでの記事よりも遥かに多くの反響があった。
PV数はそれまでの最高記事の2倍、いいね数は3倍強。
「#創作大賞」「#ビジネス部門」の恩恵かもしれないけど、「多くの人に届いている」実感を得られた瞬間だった。
(ちなみに、それまでの最高記事はこちら↓。3年半前の気合いが入った文章だ)
ところが、中間発表であえなく落選。「#ビジネス部門」約3,000件から、約30件の選考通過作品とはならなかった。
くそー、と思った。
やっぱだめか、とは思いたくなかった。
ただ、選考通過作品を読むと、コンテンツ力そのものが段違いであることを痛感させられた。
「四季報を1000社写経」とか、アイデアが実行された瞬間に勝負は決まっていた。思いつきたかった。
と、ここまで書いてふと思い出したが、大学生の時にスコットランド・グラスゴーに留学し、その時にもブログを記録として書いていた。
その時に、1番アクセス数が多かったのがこちら↓。
「環状線の地下鉄を、6時間かけて歩いたり乗ったりして全駅踏破しました」という、まぁそれだけの話。
書いたのは2017年だけど、いまだに「グラスゴー 地下鉄」で検索すると1ページ目に登場する根強い人気である。
今読み返すと稚拙だし、写真も粗いし、正直改善ポイントはいくらでもある。
とはいえ、テーマ自体がニッチすぎるがゆえに、自分が書いた意味はあった。
今回の創作大賞では、「転職」という引きがありそうなテーマに、「転職エージェント」という仕事を掛け合わせることにオリジナリティがあると信じた。
ブログでもnoteでも、「自分が書くことに意味がある」ということには、一貫してこだわってきた。
が、その程度では尖り足りないことがよくわかった。既に肩書きや社会的ステータスのある書き手や、フォロワー数が100倍多いクリエイターに太刀打ちできない。
かと言って、元来クリエイティブな性質ではない。「今まで誰も思いついたことのないこと」を見つけ出すのは不得意な自覚がある。
だとすれば、「ふと思ったけど、わざわざ文字にしないこと」をちまちま見つけ出して、せこせこ書くしかない。
まだ形になっていないけど、これは性格に合っていそうな気がする。
まだまだ書くぞ。
たとえイタいと言われようが…。