~事件編~31泊33日かけてヨーロッパ 7カ国14都市を周遊しました!【研修旅行 part.2】
私たち株式会社POSONのメンバーは、研修旅行として9月8日から10月10日までの31泊33日、ラグビー日本代表戦を観戦しながらヨーロッパ7カ国14都市を周遊しました。
前回のnote第1弾もぜひお読みくださいませ!
事件について
今回は『事件編』ということで選りすぐりの3本をお届けしたいと思います。
結構パンチが効いているので楽しんでいただけると嬉しいです。
事件NO.1「ニースの海辺でイキりチルしてたら、強盗に遭う。」
フランス南東部、地中海に臨む都市ニース。
また、ニースは一年中バカンスに最適で、世界で最も観光客に人気のある町の一つと言われています。
実際にニースの街並みに触れてみた感想ですが、期待値かなり高まっていたにも関わらず、想像以上の美しさと心地良さで“永住”を真剣に考えてしまいました。
余生はニース一択です。
夏の海水浴シーズンから冬でも温暖な気候でニースのカーニバルやジャズフェスティバルなどのイベントが盛りだくさん。
ちなみに、今回の研修旅行で予約したエアビー(民泊)の中でピカイチのクオリティでした。
ラグビーワールドカップ 予選リーグ 第2戦は惜しくも敗れましたが、イングランド相手に大健闘だったと思います。
事件どころかニースの良さを紹介し続けそうです、、、
そろそろ事件本題に入ります。
私は日本でこの研修旅行のスケジュールを立てている最中、1カ月間の海外生活をより安全で実りある経験にするためにリサーチを重ねました。
特に、スリや置き引き、押し売りなどについてはしっかり対策していました。
そんなある日。
本来は絶対に深夜出歩かない or 明るい道しか歩かないようにしていました。
ただ、ちょうどスケジュールの折り返し地点で、完全に油断していた私と中尾(広告代理事業のメンバー)は、、、
深夜0:00。
ニースのカジノを楽しんだ後、Uberで帰ればよかったのです。
私たちは油断しっぱなしで海岸沿いの心地良さに酔いしれながら歩いて帰路についていました。
その時の私は完全に周辺視ゼロでした。
心地良すぎてお気楽にボケーっと歩いています。
そんな時、遠目に20代前半と思わしき三人組みの男の子たちが向かって歩いてきています。
真ん中の男性は自転車をゆっくり漕ぎながら、両隣の友人は徒歩。
彼らもゆらゆらと談笑しながら歩いている様子。
決して私たちに向かってきているわけではなくて、ただ広いビーチ沿いの道を歩いているだけに思えました。
私はそんな彼らを100mほど先で認識しながらも、危険な香りを全く感じ取ることができずに引き続きとぼとぼ。
50m
…
20m
……
………
10m
…………
すれ違う5m手前。
突然、ズッコケ三人組が私に向かって歩いてきて、
「あっ近い!え!?」と思った瞬間、
「キエエェェェイ!!!」とチャリボーイ奇声シャウト。
大絶叫は人を驚かせます。
と同時にスマホのライトを私の顔面数センチまで近づけて眩しがらせてきました。
皆さん脳内でイメージしてください。
自転車に乗りながら「キエエェェェイ!!!」と絶叫しながらスマホのライトを顔面に近づけてくる小僧。
私は「!!!!!!!!!!!」となり、
とっさに避ける。
中尾も避ける。
こんな感じ👇
奇声チャリボーイの両脇にいる実行犯2人も近づいて来ます!
危機一髪。
すぐに二手に分かれてなんとか避けられました。
すると、私たちのことは諦めたのか、ちょうど我々の後ろを歩いていた太っちょオジにも同じように
なりふり構いません。
こんな感じ👇
びっくりして足が止まってしまった太っちょオジ。
そう。
“まぶしくて顔を覆って、立ち止まってしまう”という反応がアウトだったようです。
隙を捉えたチャリボーイと実行犯2人は、すかさず太っちょオジのポケットに手を突っ込み奪おうとするわけです。
私たちは「あれは何だったんだ!何がしたいんだ!」と思った直後に強盗なんだと分かった瞬間、ギュッと心臓が締め付けられて早まる脈を感じました。
その後100回くらい後ろを振り返りながら急いで帰宅しました。
後に思ったことですが、要するに車のライトで反射的に動けなくなる動物の習性から着想を得て悪事を働いている強盗集団だったのでしょうか。
以下、知恵袋先生👇
結局、一連の結末は避けた足でそのまま距離を取りその場を離れたのでわかりません。
太っちょオジ。見捨ててごめんなさい。
無事を祈っています。
本当に怖い経験でしたね。
皆さんもくれぐれも油断なく、安全な海外生活を謳歌してください。
気を張って事なき前半スケジュールを過ごした中日あたりが一番危険です。
事件NO.2「Uber事故る」
あれはパリでのことでした…
まずはパリに行かれたことがない方向けに下記動画をご用意しました。
ご覧ください。
素敵。。
パリの交通事情ってこんなイメージですよね。
……
ただ、実情は全然違いまして、交通ルールめっちゃくちゃです。
よくあるパリのルンルンなドライブなんて嘘っぱちです。
運転は荒くあればあるほど正義で、クラクションは横行し、罵倒し合い、煽り合う文化です。
車、自転車、歩行者が常に我先に我が道を行こうとやり合っており、よく事故らないな〜。と思えます。
パリ市内だけは運転できません。
煽られてメンタルやられます、きっと。笑
そして、事故は後発組みと合流した初日に置きました。
ディナーを食べた帰り道。
「いや~今日も充実した一日でしたね~レストランも美味しかったし!」と会話していると、
横からドン!!!
ガリガリガリガリ~
パリの交差点を直進していると左車線から右折車が突っ込んできました。
実際の映像がこちら!👇
(といっても事故後の口論シーンです笑)
ぶつかって来た側は動画外でもかなりUberの運転手さんに言い寄っていたので流石の自己主張、、、と他人事なので感心しました。
結局どっちが悪いのかはわかりませんが(きっと白ベンツが悪い)、途中下車して私たちは事なきを得ました。
ちなみにUberでは事故に遭った時のオペレーションが丁寧に整えられていて瞬足のカスタマーサポートでした。
すぐにお詫び&返金の連絡、情報提供の御礼連絡がありました。
カスタマーサポートの重要性を体感しますね。
途中下車した後は、せっかくだし寄り道するか~と見つけたパリのゲームセンターで小一時間遊んでいると、
帰ります。
ゲームセンターを出ると見覚えのある車2台。
まだやり合っていました笑
事件NO.3「ホテルの鍵がねぇ、荷物もねぇ、充電もねぇ。丸腰の深夜0時」
ワールドカップ第3戦 サモア戦を観戦するべく、2回目のトゥールーズに向かう日のことでした。
私たちはイタリアのナポリ空港からドイツ フランクフルト空港を経由して、フランス トゥールーズに入るハードスケジュール。
ユーロ圏内は2時間前でも早いくらいなのに3時間前に空港につき朝マックを食べます。
なんだかんだ過ごすと飛行機が1時間遅れて乗り込みます。
乗り換えの際は前の便が遅れた影響で「次の飛行機15分後だから走って!」というアナウンスに従い全力疾走。
たしか6番乗り場から35番乗り場まで1キロくらい走りました。
ただ、スーツケースたちは乗り替えに間に合わずディレイドバゲージが確定。
「本当に荷物が間に合わないことってあるんや~」と思いながら受付へ。
失意の中、トゥールーズの宿泊先へ。
個人的にずっと楽しみにしていた宿でしたし、その宿が大当たりだったのでとても気持ちが晴れました。
「まあ、明日朝イチ荷物取りに行こう。とりあえずご飯だ!ビールだ!」と言ってルンルンの外出です。
深夜0:00頃になり、例の強盗事件も脳内でチラついたので気を張って安全な帰路につきます。
その日は長距離移動&1キロ空港スプリント&ディレイドバゲージの手続きなど色々あったので眠くてしょうがなかったです。
最高の宿に到着。
「鍵空けて~」と私。
渭川「…」
島「…」
中尾「…」
えっ。。
誰も鍵を持っていない。。。
深夜0:00にエアビーのホストが返信くれるわけもなく宿に鍵を閉じ込めた私たち。
さすがに感情的な私。
ありえないだろと。笑
鍵はメンバー3人で都市ごとに分担していたのに何たる失態!
しかも荷物も失った日に重なり、何故このタイミングなんだと笑
苦しく大変だった研修旅行の準備とずっと現地のアテンドをリードしてきた私としては、もうたまりません。
トゥールーズにある宿の中から厳選したエアビーにも泊まれない悔しさと疲労。
夜道も怖いし野宿じゃねえかと狂いました。
ただ、悔やんでもしょうがないです。
夜ご飯食べてすぐ帰ってくる予定だったので、4人全員のスマホ充電残量は合わせて100%もありません。。。
何とかしなければ。。。
野宿はやばい。。。
(立ちんぼおばさんや怖そうに見える人たちがちらほら。。。)
何とかしなければ。。。
とりあえず、やれることは全部やります。
…
………
………………
「もうUber呼んで空港野宿すっか。。。」
もうこれしか選択肢が思い浮かびませんでした。
全員が安全に明日を迎えられる方法はこれしかない。。。
きっと明日の午前中にはホストと連絡が取れて鍵が開くはず。
ディレイドバゲージを受け取るついでに安全な雰囲気を感じる空港で朝を待つことに。
Uberに乗ります。
ちなみに、鍵がないとわかってから全員ずっと無言です。笑
Uberのおじさんには「ホテルの鍵がねぇ、荷物もねぇ、充電もねぇ。最悪の一日だよ。」と伝えるとそりゃえらい目に遭ったなと渋い顔をしてねぎらってくれました。
20分ほどしてトゥールーズ・ブラニャック空港 到着。
降りようとするとUberおじさん開口。
「そういえば、6:30まで空港は開かないよ。」
先に言ってよ!!!天を仰ぐ助手席の私。
ただいま深夜1:30。
あと5時間・・・
辛いけどもうどうしようもないし…。
と思った時、Uberおじさん。
「私がホテルを探してみましょう。」
ニースの強盗といい、ディレイドバゲージといい、気が滅入っていた私はこの厚意を素直に受け取ることができずほのかに香ばしさを感じざるを得ませんでした。
(何かあるぞ、、、やられるぞ。。。警戒警戒。。。)
そんな私のうがった心もつゆ知らずUberおじさんは
「明日ワールドカップの試合なら市内のホテルはほぼ無理だろう。少し離れたホテルを確認するね。」
Googleマップの上位から順番に片っ端にテレアポ。
何十件もテレアポ。
次第に、こんなことをやってくれる人に悪い人はいないと思い出す私たち。
すると、
Uberおじさん:「一カ所取れたよ。ただ、すごく高い宿泊料を要求された。どうする?」
私:「ありがとうございます。それでも私たちは宿泊しようと思います。」
Uberおじさん:「ん〜そうかそうか。ん〜いや、やっぱり高すぎる。このホテルはぼったくりだ。実際にこの金額で泊まれる保証もないし危険だ。」
私:「であれば、私たちは空港であと数時間過ごそうと思います。」
Uberおじさん:「いや、それだと私は私を許せない。君たちをぼったくりホテルに連れて行ったり、空港で野宿させるようなことをする私がいたのならそれは腹立たしいことだ。」
私:「そうは言ってもね・・・。」
Uberおじさん:「…」
Uberおじさん:「………」
Uberおじさん:「よし、我が家に泊まりなさい。」
私&一同:「ファッ!??」
Uberおじさん:「これは私の完全なる厚意による提案だから安心してほしい。私には家族がいて子供も3人いる。朝になったら必ず空港にも送り届けることも約束しましょう。」
悩む。。。
その得体のしれない親切な提案には説得力があり私は論理的に考えました。
何軒もホテルに電話を入れてくれたUberおじさんが奇声をあげる強盗な訳がないと。
Uberおじさんに頼む。
私:「お言葉に甘えてあなたのご自宅にお邪魔したいです!ただ、必ず対価を支払わせてください!」
Uberおじさん:「よかった!ただ、改めて伝えるけど、これは私の完全なる厚意による提案です。だからお金のことを気にする必要はありません。さっき最悪の一日だという話を聞いて不憫でなりませんでした。どうか私の家に泊まってください。」
私&一同:「ありがとうございます!!!」(うるうる)
車に揺られ30分ほど。
暗くて何も見えない道をひたすら進みます。
Uberおじさんの名前はエイサムさん。
モロッコからの移民で今は5人家族を支えるために夜21:00〜朝6:00までUberの運転手として毎日働いているとのこと。
エイサムさん:「夜道で不安だろうけど、置いて行ったりしないよ。ハハ。必ず朝起きたら空港に連れて行くからね。」
感謝するしかない私たち。
着きました。
こんなことがあっていいのか。。。
深夜3:00のホームステイです。
フランス トゥールーズに住むご家庭を体験します。
本当に奇跡ですね。
私たちはリビングに案内いただき就寝しようとすると、、、
エイサムさん:「やっぱりせっかく来てくれた君たちをリビングで寝かせるわけにはいかないな。ちょっと待ってて。」
もう本当に恐れ多いです!大丈夫です!と言う私たちに目もくれずエイサムさん2階へダッシュ。
子供部屋 三部屋にいる子友達を一部屋に集めて、
「2ベッド空いたよ!2人ずつで申し訳ないけど、ここでぐっすり休んで!」
そのあとジュースとお水も頂きました。
エイサムさん:「よし、じゃあ目覚めたら空港に出発だ!おやすみなさい!」
翌朝。
エイサムさんは空港で私たちにディレイドバゲージの受取口を案内してくれました。
ディレイドバゲージの受取口って言われてみると初見じゃわかるわけない導線なのでとても助かりました。
去っていくエイサムさん。
このご恩は一生忘れません。
その後も、トゥールーズ滞在中はちょこちょこメッセージを送ってくださいました。
「ちゃんと鍵は開いたか~?」
「移動で困ったら車出すから連絡してね〜」
「ラグビー日本代表頑張れ~!」
と親切すぎました。
その後、御礼をしたいと思いメッセージを重ねてみたところ、サッカーをやっている息子さんたちのために、サッカー用具をプレゼントさせてもらうことになりました。(よかった!)
最初はどうなることやらと思った“最悪の一日”でしたが、エイサムさんのおかげで“最高の一日”になりました。
エイサムさん、本当にありがとうございました!
まとめ
以上、『事件編』でした!
お読みいただきありがとうございました!
やはり思い出深い内容は力が入りました。
長編でしたね。
事件編は怖いことが多く、皆さんにも海外って怖いな~という印象を与えてしまったと思います。
ただ嘘ではないのでしょうがないことかと思っています。
多くの温かさに触れる中で起きるごく僅かな恐怖体験。
見知らぬ地でアクティブに動き回ると何かが起きるものです。
なので何事も織り込み済みで、入念な下準備や予防策を講じておく必要がありますし、その上で起きるハプニングをすべて想定内と受け止める精神力が求められます。
そして、常に冷静な対応を心掛けるのです。
(鍵を失った時だけはとことん感情的になりました笑)
なんだか経営と見知らぬ地で生きることは似ているなと感じますね。
あとがき
株式会社POSONは、様々な新規事業にチャレンジしている会社です。
企業理念である『Color your life. 人生に、彩りを。』を実現し続けるべく、幅広い事業を展開し続けます。
多くの新規事業を企画し運営していくためには、目の前の業務をそれそのものとして淡々とやるのではなく、構造化した上で転用できるように努めなければなりません。
そのためには、ルーティン化されている作業や日常に目を向けて、感情が揺れる瞬間に気付けるスキル、そしてそれを言語化するスキルが求められます。
そして、私たちはたくさんのチャレンジの中から生じる障壁を悲観することはありません。
「良い壁きたぞ!」と捉えるのです。
これもすべて『彩りある人生の一部である』と思っています。
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