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早春の伊豆高原へ


伊豆高原には、うちが会員になっているリロバケーションの別荘がある。別荘については以前ブログに詳しく書いたので、興味のある方はこちらをどうぞ⤵


このリゾートマンションには屋内、屋外のプールがあり、子供たちが同居してた頃はよく夏に行ったのだが、ここ数年はほとんど行っていなかった。

昨年は久々に、河津桜を見に行こうと2月中旬に予約を入れたものの、都合がつかず娘一家に譲る事態となった。

今年こそはリベンジで行ってみたかった。ただ、別荘の予約は3か月前から始まるので、うかうかしてるとすぐ満室になってしまう。特にペットOKの部屋は競争が激しい。

とはいえ、3か月前だと桜の開花予想が難しい。例年暖冬で開花が早かったので、2月中旬以降、最終週より前と考え20日前後で予約した。

ところが、この冬は予想外の寒さ! 河津桜はものの見事に開花が遅れた。今はオンラインカメラでリアルタイムの開花状況を見られるので、行く前から「まだ二分咲き」と分かり、テンションが上がらない。

とはいえ、ポイントは返ってこないし、これから翌週分の予約は無理だから行くしかない。

まずは伊豆半島の付け根、熱海の「あたみ桜」を見に行く。こちらはむしろ満開は過ぎてそろそろ散り始めていた。だが、まだきれいな木も多く、糸川遊歩道の桜並木は見事であった。

平日だというのに、かなりの若者と中国人観光客でごった返していた。ワンコ(ポメラニアン)を連れていたのだが、みんな視線が上だから踏まれそうになって怖いくらいだった。

熱海糸川遊歩道沿いの「あたみ桜」

この川には鳥がいた。宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』に出てくるアオサギではないか? と思ってググってみると確かにそのようだ。昨年もこの鳥のことをブログに書いた人がいたので、ここに棲みついているのかもしれない。

アオサギ

さて、この日は移動だけで疲れたので、別荘近くのスーパーで食料を買って部屋のキッチンで夕食を作り、温泉に入ってゆっくり過ごした。

翌朝、窓の外を見ると、対岸の大島の上のほうがうっすら白くなっていた。雪が降ったようだ。大島にも雪が降るとは知らなかった。今年はそれほど強い寒気が続いている。酸ヶ湯の積雪は5メートルを超えたという。暖かい伊豆大島でも雪なのだから、豪雪地方は本当に大変で気の毒だ。

大島の雪

朝食後、少し早めに出て河津に向かうが、一本道なので思ったより時間がかかった。伊豆高原からでも40分ほど。駐車場はどこも1日1,000円だ。

まだどの駐車場も空いていたが、私たちは河津桜の原木がある役場の近くに停めた。ここのおじさんが、すぐ近くの川津来宮神社の大楠のことを教えてくれた。国指定天然記念物で、樹齢1000年以上の大木とのこと。

民家の庭先のような「近道」を教えてもらい、畑の間を通ってその神社へ。ワンコは神社に入れないので、夫だけ見に行ってもらったが、その外側にもみごとな大木があった。

樹齢1000年の大楠

そこからもまた、のどかな畑の間の道を通り河津桜の原木へ。この1本だけに人だかり。日当たりがいいせいか、思ったよりだいぶ花が開いていてきれいだった。

河津桜原木

原木を見たあとは、河津川に沿った並木道へ。こちらは、それこそまだ二分咲き状態でうっすら色づく程度であったが、木によってはだいぶ咲いているものもあり、同じ桜でも個体ごとに違うものだなあと感じた。

対岸の木はまだほとんど咲いていなかった
かなり花をつけた木もある

色はアタミザクラより少し薄く、ソメイヨシノよりはピンク色が濃い感じ。青空にとても映える。

豊泉橋の近くには、足湯があった。足を入れると、けっこう熱めの湯で気持ちが良い。歩いた疲れが一気に取れてさっぱりした。桜を見ながら、何とも気持ちのよいひとときだった。

豊泉の足湯処

この辺りからゆっくり歩いて次の来宮橋まで行って戻り、ワンコ連れなので車で移動。その先の荒倉橋付近にある「栖足寺(せいそくじ)」へ。別名「かっぱの寺」と呼ばれている。

小さい寺なのだが、HPで見られる通りりっぱな天井絵や、住職千葉兼如さんの素晴らしい絵画が見られる。今、HPで知ったのだが、このご住職は絵画だけでなくサックスも演奏される。

Youtubeラジオで「音楽法話」とあるので聴いてみたら、お話も演奏も大変お上手だ。それもそのはず、元々はプロミュージシャンだったのだそうだ!とても温かい音色と話し方に癒された。これから毎晩お風呂で聴こうと思う(湯船につかるのにちょうどよさそうな長さだから)。


この時期限定の御朱印もいただいた。

さて、この寺をあとにして、私たちは伊豆高原に戻る途中の城ケ崎海岸手前にある「ニューヨーク・ランプミュージアム&フラワーガーデン」に寄った。

ここは海の見えるガーデンで、桜と菜の花がとてもきれいな所だった。ガーデンはワンコもOK。

菜の花とのコラボ。遠くに見えるのは新島と神津島か?

こんなワンコ用のフォトスポットもあった。最初は「あはは、こんなのがある」と笑って通り過ぎたのだが、ガーデンを歩き回って乙女な気分になったのか、ふとかごに入れて撮ってみたらとてもラブリーだった💕(親バカ)

まだ風の冷たい早春の伊豆高原であったが、あちこちで早咲きの桜を堪能し、温泉に浸かってのんびりできた。

桜は来週あたりが見頃のようだ。2月末までの予定だった河津桜まつりは、3月9日まで延長となった。最近は卒業式の花になりつつあったソメイヨシノも、今年は入学シーズンまで楽しめるのではないだろうか。


フリーランス翻訳家(映像字幕、実務翻訳)
浦田 貴美枝

著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.la/Xngg8Ey (kindle版)
『続・夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.bz/c3m3Fcd (kindle版)
『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://x.gd/ySA4m (ペーパーバック版)

Blog: 『アラカンからのチャレンジ』


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