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ミセスからのチャレンジ(8)夫と共に人生を変えたイギリス周遊の旅へ④再びロンドン
前回のお話はこちら⤵
いよいよ、周遊の旅も最終回。
大都会リバプールからは、すぐ南側にある中世の街 チェスター(Chester)へ。チェスターはあの『不思議の国のアリス』に登場するチェシャ猫でご存じ、チェシャー州(Cheshire)の州都である。
建物は白い壁と黒い木枠のテューダー様式、ハーフティンバー工法(Black and White)が特徴だ。2階、3階と上に上がるにつれてせり出している。写真は、そのチューダー様式の街並みが続くザ・ロウズ(The Rows)。
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この中世の街で、ランチとアフタヌーンティーで優雅なひとときを過ごした後は、北上して花の街 ハロゲート(Harrogate)へ。ハロゲートで1泊し、翌日リーズ(Leeds)の街で1週間お世話になったレンタカーを返却。列車でヨーク(York)へ向かう。
ヨークで下車してヨーク大聖堂などを見学し、Inter-Cityでまたロンドンに戻った。
列車は行きと同じキングスクロス駅に到着。それからヴィクトリア駅に移動し、その晩泊るB&Bを探す。翌日、ヴィクトリア駅からコーチ(バス)でウィンザー城とハンプトンコート宮殿へ。
ハンプトンコートには、夫がどうしても行きたかったメイズ(迷路)がある。子供の頃に読んだ「ボートの三人男」という本に出てきたのだそうだ。確かにwikiにもその記述がある。
そしてウィンザー城ともども、ここも出るようだ。キャサリン・ハワードやアン・ブーリンなどと言われているそうだが、アン・ブーリンは ロンドン塔にも出るというので有名だ。ホントにひどい男だな、ヘンリー8世!
だがこの宮殿、幽霊はともかく庭園はベルサイユ宮殿のように美しかった。この日、ロンドンにしては珍しく天気もよかったので、その後はテムズ川のクルージングを楽しむことに。これは天気がよければ、のプランだったので叶ってうれしかった。
宮殿からウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)まで、涼しい風を感じながらの心地良いクルーズであった。この寺院には、ニュートンやホーキングなどの科学者やローレンス・オリヴィエなどの俳優、その他著名人がたくさん埋葬されている。
このクルーズの間、近くに座ったエジプト人親子としばし会話を楽しんだのだが、夫はこの1週間のイギリス周遊の旅と、エジプト人の子供の英語にいたく感動したのだそうだ。
自分が住む世界と自分の視野の狭さに気づき、もっと世界を知るべきだと思ったという。
この旅のあと、彼は人生最大の決断をすることになる。
(つづく)
別記:
ここまで長々とイギリスでの話を書いてきましたが、お読みいただきありがとうございました。今回これだけ一気にたくさん書いたのは、以前『ミセスからのチャレンジ』という本を出版した際、ページ数の制約があってイギリスでの話をほとんど書けず、不完全燃焼で終わっていたからだと思います。
私たち夫婦の人生を変える大きな経験だったので、いつかこの話をまとめたい、書き直したいと思って実はブログを始めたのですが、結局日々のことや翻訳の話が中心になり、なかなか古い話を書けずにいました。
noteは、本当に創作にはとてもいいプラットフォームだと思います。書いた記事をマガジンとしてまとめることができるし、長い記事でも書きやすいと思いました。
思い立ってロンドンに行ったのが1985年、今からちょうど40年前です。当時の記憶をたどるのは結構たいへんでしたが、今回アルバムと旅の記録ノートが見つかったことで、当時を懐かしく思い出しながら、作業を楽しむことができました。つい夢中で書き綴りましたが、思い出を記録に残すことができて、ちょっと大げさですが、心の中でつっかえていたものが取れた気がしています。
このあとは、さらにアメリカ編が続きますが、先は長いので少し休憩して、今度はしばらく翻訳記事の続きを書こうかと思います。またチャレンジ物語を再開しましたら、よろしくお願いします。
フリーランス翻訳家(映像字幕、実務翻訳)
浦田 貴美枝
著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.la/Xngg8Ey (kindle版)
『続・夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.bz/c3m3Fcd (kindle版)
『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://x.gd/ySA4m (ペーパーバック版)
Blog: 『アラカンからのチャレンジ』
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