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ミセスからのチャレンジ(7)夫と共に人生を変えたイギリス周遊の旅へ③古城とビートルズ

前回のお話はこちら⤵


私が写した写真のアルバムとネガはどこだ〰と騒いでいたら、夫が物置からアルバムを探し出してくれた。なんと、そこにしまい込んだのは夫だった。道理で私が知らないはずだ。

ネガを読み込むより、写真をスマホで撮影した方がきれいに写ると分かり、昨日とおととい投稿した写真は一部入れ替えた。ただしアルバムにない写真はあいかわらず色化けしている。

ロンドンの写真は私が撮ったから、街なかや建物ばかりで面白くない。古いし、今ならもっときれいな写真がネットでたくさん見られるからアップする価値はないのだが、友人たちと行った古城は少し挙げておきたいと思う。

イギリスの古城は、本当に雰囲気がある。1人で行く勇気がなかったこともあり、たいていは誰かが一緒だった。1人で行ってもだいたいグループツアーがあるから安心なのだが、ああいう所で働く人はそれこそ勇気があると思う。

まずは、ウォリック城(Warwick Castle)。私は長年「ウォーウィックキャッスル」と読むと思っていたが、検索したら「ウォリックキャッスル」のようだ。


ここには、ミセスからのチャレンジ(3)イギリス一人旅|kim で最後に書いた友人Marと行った。彼女と知り合ったのは、私が最初の週末に一人旅で行ったシェイクスピアの故郷 ストラットフォード・アポン・エイヴォン(Stratford-upon-Avon)のウォーキングツアーであった。

エイヴォンというのは川の名前で、この川の周辺にできたストラットフォードの町という意味になる。さらにその川沿いに建っているのがウォリック城だった。彼女が元々行く予定にしていたのか私が誘ったのか忘れてしまったが、とにかく一緒に行くことになった。


↑ これはアルバムに貼り付けてあった城のパンフレットだ。左上の塔の写真に "Ghost Tower" と書かれている。出るのだ! 上のwikiの説明によると、1068年にウィリアム征服王によって建てられ、ウォリック伯に所有されたのち、アンジュー伯アンリ(後のヘンリー2世)に接収され、囚人を閉じ込めるために使われたとのこと。いかにも出そうである。

が、私は霊感がゼロなので大丈夫。何も感じなかった。塔からの眺めは最高だった。下りてくると、広場では中世の踊りを披露していた。人も多かったし、昼間のせいか、思ったより楽しい雰囲気の城であった。

次は、湖の上にそびえたつ美しい城、リーズ城(Leeds Castle)。

Wikipediaより


ここには大学時代の友人と一緒に行った。彼女は英国航空のCAをしていたのでオフの日に待ち合せ、まずチョサーの物語で有名なカンタベリー(Canterbury)に巡礼の旅へ。

コンパートメントのある列車に乗るが、切符はなんと手書きだった。趣ありすぎ。


カンタベリーがあるのは「イギリスの庭」と言われるケント州。荘厳な大聖堂は素晴らしく、中世の街並みが色濃く残る美しい街だが、かなり人が多かった。その後、列車で移動してBearstedという駅へ。ここは今はどうか知らないが、当時は無人駅だった。恐らく駅前からタクシーで行ったのだと思う。

城は外観も美しいが、代々女性に所有されてきたためか、中もとても整っていてきれい。これまた中世の趣あるダイニングで友人とアフタヌーンティーを頂いた。宿泊もできるようなので、時間とお金に余裕があったら、ぜひ泊まってみたいお城であった(ここはたぶん、出ない…と思う)。


給仕をしてくれた女性と
友人と優雅なアフタヌーンティーのひととき

さて、イギリスは歴史が古く、また古い建物や街並みをそのまま残した場所が多いので、どこもかしこも美しく世界遺産の宝庫であるが、世界一新しいものを作り出すエネルギーも大きい国だと思う。

古くは鉄道。そもそもが産業革命発祥の国だし、日本はイギリスの議会制度や郵便制度をお手本にした。さらに、ツイッギーのミニスカートしかり、パンクにロックに…。

ということで、ビートルズ発祥の地、リバプールは外せない!

湖水地方を出てから、ずっとM6を南下していくと久々の大都会に出た。それがリバプール。それまでの大自然とは打って変わった工業地帯でゴミゴミした印象。でも、ここで彼らの音楽は生まれたのだ。

街を車でグルグル回っていると、これまた偶然 "Beatle City" というビートルズの博物館兼スーヴェニアショップを見つけて飛び込んだ。

Beatle City

外観はもろに「イエロー・サブマリン」 だ。入場料2ポンドを払って中に入ると、ポスターや写真などの展示がたくさんあって、彼らの足跡をたどることができた。各部屋ではもちろん、彼らの曲が流れていてビートルズ一色。

おみやげにミュージックテープを2本買って家宝にすることに。今や再生する機材がないので文字どおり「お蔵入り」であるが。この博物館自体、検索しても出てこないので、もうつぶれてしまったのだろう。時の流れを感じる。

ついでながら、我がさいたま市の「スーパーアリーナ」にも、かつてビートルズ博物館がオープンして盛況だったが、2010年にはなくなった。ジョンが弾いた白いピアノなど、そこにあった楽器類や展示は、現在本家リバプールの「ザ・ビートルズ・ストーリー」という博物館で見られるようである。


(つづく)

フリーランス翻訳家(映像字幕、実務翻訳)
浦田 貴美枝

著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
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『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://x.gd/ySA4m (ペーパーバック版)

Blog: 『アラカンからのチャレンジ』


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