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勝率データから見る現在の環境

こんにちは、今回は第五人格運営から先日発表された勝率データ表をもとに現在の環境について考察していこうと思います。

運営から発表された勝率データは以下の通りになります。ただし、1~4段の勝率データは割愛させていただきます。要点だけ後述するので気になる人以外は画像を読み込まなくても大丈夫です!

まずは平均勝率について見ていきましょう。以下の通りです。

5段
サバイバー:勝27.2% 引28.8% 負44%
ハンター:   勝44.6% 引28.4% 負27%

最高峰7段
サバイバー:勝32.4% 引31.5% 負36.1%
ハンター:   勝40.1% 引31.0% 負28.9%

もし完全に互角のゲームの場合、それぞれの割合は約33.3%になります。
5段と最高峰7段を比べると、最高峰7段の方が両陣営のバランスが良いと言えます。また、データ上ではハンターの方が勝ちやすいことがわかります。

ちなみにゲーム内プロフィールの勝率は引き分けを省いて計算されているためその表記に直すと、

サバイバー   5段 勝率38.2%
     最高峰7段 勝率47.2%

ハンター    5段 勝率62.2%
     最高峰7段 勝率58.1%

という形になります。
さてデータに現れている通り「ランクマッチではどの段位においてもハンターが勝ちやすい」のは事実です。
しかし、そうすると二つの疑問が浮かびます

・なぜ運営は今回サバイバーの弱体化及びハンターの強化 を行ったのか。
・なぜ「今はサバイバーが有利な環境だ」という声が上がっているのか。

以下ではこの2点を念頭に考察していきましょう。

要因①:公式大会での環境について

調整理由として考えられるものとして「公式大会での環境」が挙げられます。
例えば先日世界大会COAの日本地区予選がありました。
予選を通してサバイバーの平均逃げ数の方がハンターの平均吊り数を上回る結果となりました(詳しいデータは有志の方がまとめてくださっているので調べてみてください)。
おそらく固定4vcであることが大きな要因だと思われますが、大会ではサバイバーが有利な環境であることは事実です。
現実的な話、第五人格の大会は多額の収益を得る場でもあるので、そこに基準を合わせて環境調整を行うというのは十分納得できる対応です。
もっとも、それによってランクマッチにおいて中~下段位のサバイバーの不利な状況は悪化すると思いますが。

また、大会を視聴している層は「大会でサバイバーが良く勝っている」ことを感覚的に認識しているため(事実はどうあれ)「ランクマッチでもサバイバー有利だ」と考えやすいと思います。


要因②:サバイバーとハンターのプレイ人口について

次に考えられるのはハンターとサバイバーのプレイ人数です。
3/11現在、サバイバーランキング100位及びハンターランキング100位の星の数は62個です。
そうすると「なんだ、両方同じ星の数なら問題ないじゃないか」と思うかもしれませんが、このゲームは非対称対戦ゲームです。
ハンター1人に対してサバイバーは4人必要です。このことから言えることは現在はハンターがサバイバーの人数と比べて多いことがわかります。
するとどういう問題が起こるかを説明します。

ランキングの上から順にマッチングすると仮定しましょう。
つまり、
ハンターランキング1位のハンターとサバイバーランキング1位~4位がマッチング、
ハンターランキング2位のハンターとサバイバーランキング5位~8位がマッチング、・・・
ということです。
するとサバイバーランキング100位の方はハンターランキング25位の方とマッチングすることになりますが、サバイバー100位の星の数は62個でハンター25位の星の数は82個となっています。

つまり必然的にハンター側が有利になる段位差でのマッチングになってしまいます。これはランクマッチでハンターが勝ちやすく、上位層のみで行われている大会ではサバイバーが勝ちやすい要因だと考えられます。


要因③:キャラのPICK率を元にした調整

これは弱体化予定のサバイバーに関するお話です。
運営のデータによると最高峰7段でのPICK率TOP5は
探鉱者14.4%(勝率34.2%)
傭兵12.7%(勝率31.4%)
骨董商8.9%(勝率35.2%)
曲芸師6.1%(勝率30.7%)
機械技師5.6%(勝率34.1%)
となっています。
現在サバイバーは39キャラクターいるため、ランダムにPICKを行うと仮定すると約2.5%です。つまり機械技師は通常の倍以上のPICK率、探鉱に至っては5倍以上のPICKとなっています。PICK率が高い上で勝率が(完全に互角なゲームにおける勝率の)約33.3%を超えているキャラクターである探鉱・骨董・技師に下方修正が入ったのではないかと推測されます。
逆に勝率は高くともPICK率が極端に低いキャラには下方修正は入らないようです。(例:庭師PICK率0.1%勝率39.4% など)

運営の意図として幅広いキャラが活躍して欲しいということが考えられます。

要因④非対称対戦における責任の所在について

これは「サバイバー有利だ」と言われやすい原因についての考察です。
最もこれは上記の①~③と比べて推測及び僕個人の所感が多いです。
第五人格における「環境論争」で意見が割れやすいのは非対称対戦であることが最大の理由だと思います。他のゲームの場合、強いキャラがいればどの陣営でもそのキャラをPICKすることができますが第五人格ではそうはいきません。つまり「文句の出るほど強いキャラがいるならそのキャラを使えばいい、ミラーマッチになるなら純粋なPS勝負になる」ということが起こらないということです。

したがって、自分の選択していない陣営の強いキャラクターに対して特に不満が出やすい状況になっています。その上で平均勝率が5割に満たないサバイバー陣営からも「サバイバー環境だ」という声が上がるのは、
サバイバーは負けの原因を同チームの別のサバイバーのPS(立ち回り)に求めやすく、ハンターは負けの原因をサバイバーの性能に求めやすい」ということだと僕は考えています。
つまりゲームのシステム上、「サバイバーの性能のせいで負けた」とサバイバーはあまり思わないがハンター側はそう思いやすいため「実際の勝率ではハンターが高いがサバイバー環境だ」という声が上がりやすいのだと考えます。



まとめ

以上の要因(特に①から③)で、運営側は今回の調整に至ったのだと僕は考えています。
僕の考えの結論としては「ランクマッチでは基本的にハンターが勝ちやすい、しかし大会ではサバイバーが勝ちやすい。運営は両陣営の人口比やキャラPICK率、大会・上位の環境に合わせてハンターを有利にする調整を行った」ということです。


今後の大会ではよりハンターとサバイバーの白熱した戦いが見れそうで楽しみです。

一方、ランクマッチの方では若干ハンターの勝率が上がることは予想されますがそこまで極端な勝率にはならないと思います。
今回の強化とCOA予選でのPICKを受けて、ルキノ使いが少し増える可能性があって個人的に楽しみです。

1つ懸念点があるとすれば、今回の調整でハンターを復帰したりやる人が増えてマッチング時間の増加に繋がったり、段位差マッチングに繋がることです。
次のver2.0での新サバイバー実装とともに、プレイ人口が増えるのを祈るばかりです。
非対称対戦のキャラ・環境調整はとてつもなく難しいと考えているので今回の調整がどうあれ、僕はのんびりゲームを楽しみたいなと思っています。


以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!


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