岐路メシREPORT|7/16 大月智弘さん×末永三樹さん
7月16日の岐路メシゲストは、
SignaLの大月智弘さんとミユキデザインの末永三樹さん。
大月さんは、1999年からセレクトショップ「parkLiFE」の開業時の店長として奔走され、岐阜のストリートカルチャーを盛り上げる仲間・後輩を多く輩出されてきたリーダーのひとり。2007年に広告制作会社『SignaL』を設立し数多くの広告媒体を手掛けられています。
末永さんは、2012年に「ミユキデザイン」を、2016年に柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社を設立。サンデービルヂングマーケットなどに代表されるように、建物だけでなく、ひと・まちの周辺までデザインする取り組みを展開されています。
出会いのキッカケとなったOPEN SPACE LABO
2020年10月に実施された、まちなかにある公共空間の使い方を考えたり、試したりして、自分たちの手で、まちを楽しくしていくプロジェクト。岐阜市の中心市街地の真ん中にある金公園をフィールドに、日常における公共空間の柔軟な使い方について実験を行いました。
この事業全体のディレクションをミユキデザインが行い、グラフィックデザインをはじめとした事業全体のビジュアル表現をSignaLとデザイン事務所FLAGが担当したことが、今回の対談のきっかけとなっています。
(モデレーターはみんなの沼ぎふメディアコヌモヌより大澤佳絵が担当しました!)
(岐路メシ史上最高の動員数を記録した回となりました!)
今回、特別にお二人の年表を作成しクロストークをすすめました。このレポートでは、いまから20年前のお二人についてご紹介します。
大月さんは「parkLiFE」立ち上げ時の店長、末永さんは大学卒業後に東京の設計事務所で勤めはじめた時期の"岐路メシ"をご紹介いただきました。
コミュニティの中心地としての「parkLiFE」
まずは、大月さんの「岐路メシ」から!
「parkLiFE」を立ち上げた時期に、お腹が空いたら食べていたのがミスタードーナッツの「ライムパフ」。ライムパフを食べながら「俺いけてるな〜と思っていた」とのこと(笑)。
そして、この時期の大月さん、そして「parkLiFE」を「食」から支えていた場所が喫茶店「デイヴ」でした。後輩の進路相談・お客さんの恋愛相談は必ずデイヴで聞いたという想い出の場所。もうお店は閉店してしまったそうですが、今も大月さんにとって大切な場となっているとのこと。
「parkLiFEをはじめた当初は全然売れなかった」と大月さん。その当時は、裏原ブームの名残があった時期。服を置いていてもタグ(ブランド)でしか見てもらえず、服そのものをみてくれないお客さんも多かったそうです。
そんな時期にオープンした「parkLiFE」。映画、写真集、BMXなど、大月さんが当時好きだったもの中心にセレクトすると、お客さんにも徐々に広がっていき、買い物に来ると言うよりも、大月さんに会いにきてくれるようになりました。
「ただ、次第にお客さんが多くなって、足を運んでくれた人と喋れなくなっちゃって。どうしようという時に、毎週金曜だけ12時まで営業するようになりました。服屋が12時まで営業というので面白がってもらったんです。」
次第に「parkLiFE」に訪れるそれぞれのお客さん同士がつながっていくようになり、単なる"お店"から”コミュニティの中心”へとその存在は変化していきました。
給料12万の下積み時代
一方、その頃の末永さんはというと・・・
「高校を卒業した後、浪人生になりました。高校の時に先生から国立ストレートを狙えと言われたことに抵抗感を感じて、1年自由にさせて欲しいと親に頼んで、浪人生時代から東京に行きました。その後、大学に進学しました。」
大学を卒業後、設計事務所に入った末永さん。入社してすぐの給料は12万円だったそうです。当時、給料は低くスタートし、その後交渉して給料が上がっていくような風潮があったそう。
事務所のあった品川区に、「メゾンカイザー」という今は全国的にも、世界的にも有名なパン屋さんが出来たのだとか。そのメゾンカイザーの「メゾンフロマージュ」が末永さんの岐路メシです。
「このパンが280円くらい。高級なんだけど、毎日お昼に1個これを食べて、プチ贅沢をして仕事を頑張っていました。味はチーズ味で、ちょっと硬め。当時は、路面店でかわいいお店でした。」
当時は、10時に出社したら終電に間に合うように帰るという生活を送っていた末永さん。3年間働いたのちに、実家から「ちょっと岐阜に帰ってきてほしい」と要請があり、岐阜に戻ることとなります。
キャリアの初動期に「小さな贅沢」として末永さんを支えた思い出の岐路メシ「メゾンフロマージュ」は、今もお店で販売されているそうです。名古屋に店舗があるようなので、ご興味のある方はぜひ!
ストリート系とビジネス系?
大月さんも末永さんもとても近いエリアを拠点にしながら、それぞれの視点で岐阜のまちに長く関わってこられました。
後半戦では、そんなお二人と関わりのあるメディコヌスタッフの大澤さんが、ストリート系(=大月さん)とビジネス系(=末永さん)との特徴・違いを分析した仮説をプレゼンしたことから、さらに会場が熱を帯びる展開に。
「実際のところ、お互いにどう思っていたの?」「どんなふうに見えていたの?」というトークも繰り広げられました。
そんな、アツい展開が繰り広げられたイベントを「見逃した!」という方は、ぜひアーカイブでお楽しみくださいね!
会場が熱気に包まれた、たのしい回でした!大月さん、末永さん、ご登壇いただきありがとうございました!
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