アーム投げ(アーム式)は悪なのか
以前、戸郷投手のフォームについて投稿させていただきました。
こちらから読んでいただけると幸いです。
↓↓↓
https://note.com/killing_time_now/n/n6f8e6659167b
この投稿以来何を書こうかと考えていたところ、何も思いつかなかったのでアーム投げの善悪についての私の考えを書いてみます。
アーム投げは怪我をしやすいとよく言われます。
肩の負担が凄いなんて話をよく聞きます。
実際、昔アーム投げだった私は肩を怪我しています。
キャッチボール出来るようになるまでに3年かかりました笑
戸郷投手のフォームについての投稿で戸郷投手はアーム投げではないと解説しています。
アーム投げはトップを作る時に肘が90°以上で肘をしならせず肩で引っ張って投げる形になります。
よって、肩を怪我しやすいのだと思います。
最近のアーム投げ投手といえば佐藤世那投手。
NPB復帰をめざしているそうですが、トミージョン手術をしたそうです。
あれ???肘???って思いました。
そこで佐藤世那投手のフォームを観察してみました。
肘の怪我はプロ入り前との事なので一応サイドスローになる前までを探しました。
フォームとしては右腕を大きく背中側にまわし身体で引っ張ってるように見える。
トップのできるタイミングが遅い。
突っ込みすぎ。
左脚が着地してトップができるよ早くに上体が投げる方向に向かっているのでトップが作りきれていないです。
それと同時に腕を引きすぎています。
そして肘の角度自体は90°より大きく、常に伸びてる状態で投げています。
完全なるアーム投げです。
そしてリリースのタイミングで両肩を一直線に結ん
だ所よりも下に肘が来ています。
画像の線は盛りすぎの気はしますが。
無理に肘をあげると肩に負担が来ます。
完全に肘が下がっていると言われる状態です。
体の回転に対してそれほど悪い訳では無いですが無理に引っ張っている以上は、相当な負担が肘に来ているはずです。
次は逆に長く活躍したアーム投げと言われる投手。
岩瀬仁紀さんのフォームを見ていきます。
あ、アームじゃないわ。
というか、昭和の大投手ってこのような投げ方だよね。
腕を背中側に大きく引かないだけで。
何度も(書いてるつもりの上で)書きますが、
絶対に間違えては行けないのは、腕を伸ばしたテイクバックがアーム投げとは別物だということです。
トップがしっかりとできていれば、アーム投げではありません。
アーム投げ(腕とは、肩から手先まで)の関節の可動域を使わないことです。
感覚の話ではなく物理の話です。
アーム投げ=トップで肘が90°より開いている。
手投げ=胸から肩の可動域が使えていない。
ということです。
ちなみに手首(スナップ)は使えていても使えていなくてもどっちでも良いです。
手首を立てるというのもどうでも良いです。
トップをしっかりと作れれば勝手に理想に近くなるので。
結論になるかは分からないが、自分の中の答えとしてアーム投げは悪なのかと聞かれたら答えは悪では無いと答えます。
戸郷投手の記事でも書きました。
どんな投げ方をしていても怪我をします。
どんな投げ方をしていてもいつか打たれます。
アーム投げがなぜ怪我をしやすいかといえば単純に、身体からかなり遠く大きい軌道でボールを回すから、遠心力で肩に大きな負担がかかるからです。
そして怪我をするのは疲れてきたりしてバランスを崩した時に可動域の限界を超えてしまったり、無理な力が加わる時がほとんど。
バランスを崩さずに投げられるフォームなら何でも良いと思います。