価値観を変えるもの
今思えば、自治体職員であった事で良かった事のうちの1つが転勤。
とは言え、引っ越しは面倒だし、ここ数回の引っ越しは毎回赤字だし、最初は全然良いと思えなかった。
ですが、今は知らない土地に住めてその土地の良さが体験できる事は大きなメリットだと思います。
単身赴任になってしまったりするのは完全にデメリットですが。
私は被災地派遣で1年間、岩手県に派遣されていました。
ここでの経験は大きかったですね。
仕事の細かな話は守秘義務がありますので書けませんが、県外に住むという事が初めてだったので、ホントにいろいろ新鮮でした。
文化や生活スタイルが同じ日本なのに結構違う。
自分の中のいろんな価値観が変わっていった時期でもあります。
やり方っていっぱいあって良いんですね。
一方趣味的なことでは楽しい事もたくさんありました。
妻が伝統工芸品が好きということもあって、着任早々鉄瓶を買ったり(受注生産のため3ヶ月待ちでした。)、竹ザルや漆器など購入して、今でも毎日使っています。
逆に岩手県の人たちがあまり使っていない事に衝撃を受けたのを今でも覚えています。
身近すぎるんですかね?
地元の良いところを観光に来た方に聞かれて、すぐに紹介出来ないのと似ていますよね。
でも、これってもったいないじゃないですか。
良いものはみんなに知ってほしい。
こういう風に思う事が出来るようになったのも、転勤がきっかけだと思うんですよね。
なので、地元の人が気づかない(忘れている)、地域の財産は外の人間の方が感度良く気づいたりしている気がします。
いろんな土地を回ってきたからこそ、自分に出来ることもあると思うので、そういう再発見や思い出す事のお手伝いが出来れば良いと思っています。
鉄瓶は電気ケトルの様な利便性は低いかもしれませんが、お湯を沸かす時間や鉄瓶が育っていく時間を楽しめて、すごく心が豊かになります。
こういう良いものの普及もやっていきたいなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?