本当に無くなる。
若かりし頃に通ったバーが閉店する。
そんな連絡をもらって、最後に行かない訳がない。そんな記事を書きました。
そして昨日、自宅から250キロ先にあるそのバーへ、妻と行ってきました。
妻はそこに行くには初めてでしたが、想像以上に雰囲気のいいバーで驚いていました。
昔のまんま、早い時間に行ったので先客はおらず、バーテンのさとみさんと色々お話しできました。
閉店の経緯を聞くと、入居しているビルを取り壊すため、とのこと。
頭が真っ白になりましたよ。
「本当にここが無くなってしまう。」
そのバーから250キロも離れたところに住んでいて、数年に1回とかのペースでしか通えない状態なのに、建物ごと無くなるとなるともっと顔を出せばよかったとか、そういう後悔しか出てきませんでした。
悲しいとかの感情以上に、呆然としてしまった
しかもよく聞けば、壊すことだけ決まっていて、取り壊し時期や業者はこれから決めるって。
それじゃあ、店閉めるの止めればいいのに!
って言ったら、昨日も常連さんに同じ事言われたって。
みんなにとって大事な場所なんだよな、きっと。
自分も店をやるなら、お客さんにこう思ってもらえる場所にしたいな、と思ったけど、それはお客さんが決める事。
お客がそう思っても無くなる店もある。
でも、店は人と人とをつなぐ場所って事を忘れなければ、長くやっていけるかもって思いました。
これからはこういう場所が大事になるような気がして、雨が降る中、高速で3時間の道のりを帰ってきました。
今日が最後の営業日。
「辞めるのやめた!」って連絡待ってます。
最後に顔出した時に、お茶しか飲んでないってダメな客でしょ。
俺がウィスキーを教えてもらった場所なのに。
もう一回、美味いウィスキー飲ませてよ。
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