ネオクラストについて考える
envyの新作聴きましたか?
やっぱりネオクラストのルーツはenvyだと思うんだよなぁ。
一時期ツイッターでネオクラストのルーツはTragedyか?そうでないか?で議論されてたことがあって、どっちだったのかは俺にはわからないけど、Tragedyの最初のリリースが2000年だからその年を一つの分岐点としたい。
まず、envyのこの曲を聴いてほしい。
Leaden Wings
めちゃくちゃネオクラストじゃないですか?
これは1999年リリースのミニアルバムAngel's Curse Whispered In The Edge Of Despairに収録されている曲。
初期envyの速い曲はカッコいいと思っていて昔から好きだった。
例えばCrusadersなんかも初期envyの名曲だと思うけど、この曲に関しては激情ハードコアの範疇だと思って。
しかし、先の曲や同じくミニアルバムのオープニングナンバーのAngel's Curseはその一歩先のスタイルを提示しつつ完成形を見せているように思う。
やはりオリジネーターは強いと思ったのが
前作アルバムThe Fallen Crimson収録のFingerprint Markを聴いた時。
ネオクラストを標榜しているバンドたちがそのスタイルを模索している中、その一歩先を提示した名曲だと思う。
そして、新作Eunoiaではアルバムリリース前に公開されたWhiteoutは疾走感のあるナンバーで気概を見せつけられた。
ネオクラストを造った者の身軽さと自由がジャンルのルールに縛られず新しいスタイルを提示しているように感じる。
まだネオクラストなんて言葉がない時代にEkkaiaの1stアルバム(2002年)を買ったけど、聴いた印象は初期envyとデモ期のkuralaを混ぜた感じという印象だった。
だから、昔の日本の激情ハードコアみたいでカッコいいと思い愛聴していた。
それがネオクラストの名盤、ルーツという扱いになると俺としては日本の激情ハードコアとの関連性を考えずにはいられない。
そんなEkkaiaが次のアルバムでTragedyそのまんまなスタイルになってガッカリしたものである。
音楽にしろカルチャーにしろルーツを海外に求めて探求するのもいいと思うけど、日本がルーツでもいいと思う。
この際だからネオクラストのルーツは日本ということにしよう。
例えば、インスタグラムを見てるとアメリカでインディーズのデニムブランドがいくつかあるんだけど、生地は日本製だし、チェーンステッチや赤耳など90年代に日本で重宝された価値観が受け継がれている。
日本が生み出した価値観、守り抜いた価値観が意外と海外に伝わっているのである。
何かを模索していた中、うっかりジャンルを生み出していた、そういうことでいいではないか。
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