精鋭の積読たち

 ふわふわとした眠気のする午後の初め。エナジードリンクで眠気を誤魔化して、この後の用事に備える。
 カフェインで眠気を誤魔化さず、深くて良い睡眠を取らなければならないのだけれど、ずっと遠い目標のように思える。今日はいつも寝る前にいじっているスマホを辞めてみようかな、と思いつつ、そんなのは不安だなとも思いつつな今日。
 やはり多くの人は本格的に学校の授業が始まっていて、皆一様に忙しそうだ。私はと言えば、バイトも学校もまだ始まっていない。ゲームか趣味の読書、編み物しかやることが無い。中々暇だ。
 けれど、我が家にはかなりの積読がある。最近やっと減らせた、と思って油断してまた本を買ってしまった。また増えた!まずい、読みたい本ばかり増えていく。
 今年の本屋大賞ノミネート作も読む気満々だったのに、大賞が発表されてもまだ1冊だって読めていない。これから読むページの数と、消えていくお金を考えると頭痛がする程だ。
 今日は、そんな私の積読を紹介しよう。順序は特に。持ってきた順です。

積読紹介

『生きてしまった 太宰治×ミステリ』
 そういえば太宰は人間失格以外読んでないな、と思って買った本。しかしずっと手をつけていない。裏表紙によれば、「生の苦悩をミステリアスに描いた」らしいが、人間失格もそんなんだったような気がしている。

『人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選』
 中々に厨二なサブタイトル。これは私の夢野久作コレクションの1つ。と言いつつ読んでいない。1ページも手をつけておらず、その上日焼けもしていないので新品同然。買ったのは1年は前だと言うのに……しかも初版を買っている。なのに読んでいない。

『赤毛のアン』
 「流浪の月」に登場したので、これはいい機会だと買ったものの本棚の奥へ……。大人の児童文学と謳われていて、「では大人でも子供でもない私が読むとどう感じるのだろう」と少し楽しみではある。

『金子みすゞ童謡集』
 金子みすゞはずーっと前から気になっていたけれど、誰かから「金子みすゞは本当にいい」と聞いたのでとりあえず童謡集を買ってみた。がしかし、こちらも1ページも開いていない。今少しパラパラとめくって見たが、これは口に出して読むのが良さそうだ。

『雪国』
 これは図書館で1度借りてほんの少しだけ読んだ。けれど飽きて辞めてしまった。
 去年、書店をふらついていたら新潮文庫のプレミアムカバーなるものが置かれていたので、これは買うしかない!と買ったもの。水色1色で綺麗なので並べて満足してしまった。

『こころ』
 これもプレミアムカバーに惹かれて買ったもの。白一色に銀のテキストが映えている。クイズの動画で出てきたので興味を持ったが、夏目漱石なら先に「吾輩は猫である」を読んだ方が良かったか……と思いつつ、買ってないし読んでないしで「こころ」の方も手を付けてない。

『沈黙』
 こちらもプレミアムカバー。遠藤周作を知らなかったので、とりあえずで買ってみた。どんな雰囲気なのかも分からずドキドキ……早く読みたいけどまだ積読あるし……と後回しにして結局読んでない。

『犬神博士』
 文ストコラボカバーだったので即買い。なのに今ではカバーを掛けてしまっているので、その表紙を拝むことすらない。そもそも夢野久作作品は溜め込みまくっていて全然進んでいない。

『地獄少女』
 夢野久作の名前だけ見て買ったので、今初めて目次に目を通した。黒背景に赤い花火が並んでいて「夢野久作らしい」表紙だ。まあ本人が決めた訳では無いのでらしさも何も無いのだが……
「女抗主」で終わっているのを見ると、何となく夢野久作を感じる。時代だろうか。

『空を飛ぶパラソル』
 “そら”を飛ぶパラソルだ!と思って買ったあと、“くう”を飛ぶパラソルであったことに驚いた。くうなのか……そらではなく……と、少しの考察があった。その答えを知ることなく本棚に詰められている。早く読もう……

『たゆたえども沈まず』
 チラっと読んで、「そういえばまだ読んでいる途中の本があるな」と思って本棚に戻した。ゴッホの生い立ちを追っていく小説……だったような……?というところで止まっている。ハードカバーで表紙も良い感じの雰囲気なのに、それを読んでいる自分がいない。全く勿体ないね!

さて、如何だったろう。あなたの本棚にもある本はあったろうか。
これを書きながら、本当に最近は本を読めなくなったな……と苦しい思いをしていた。寝てばかりで体力を失っているのだ。
ゆっくり、マイペースに。読み進めて感想文でも書こうと思う。

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