東京バクテリアラボのTOKYO8、農場&プラント見学
KiliMOL代表の大山です。
2022年1月5日に自然循環な植物活性剤「TOKYO8」を使用した白菜農場とTOKYO8の製造プラントの見学に行ってきました。TOKYO8はオーガニック農業の生産性向上に寄与するとても大きな可能性を秘めていると感じましたのでご紹介させて頂きます。
TOKYO8
バクテリアの力で廃棄物汚泥の処理を行う株式会社太陽油化(以下「太陽油化」)が運営する「東京バクテリアラボ」にてバクテリアの働きによるさまざまな効果を検証している中で、農作物の成長に有効なバクテリア群を抽出・培養することに成功し、オーガニックなバクテリア製剤を開発しました。東京で開発し、無限(∞)の可能性を秘めていることから、「TOKYO8」と名付けられました。作物に直接作用して栄養を与えるのではなく、活性化したバクテリアが土壌に作用し、作物が根から栄養を吸収しやすくさせます。バクテリアから作られていますが、無臭、無害で使いやすいのが特徴です。既に日本国内では大根、キャベツ、人参、ねぎ、玉ねぎ、じゃがいも、とうがらし、ミニトマトで効果を確認しています。現在有機JAS登録に向け申請中とのことです。詳細は以下YouTubeをご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=AFTwjSFc_OU
農場見学
株式会社アセンティアホールディングス(以下「アセンティア」)の松本さんと太陽油化の太陽油化/東京バクテリアラボの石田陽平さん、鈴木晴子さん、エノラ・ラボーヌさんとともに、太陽油化が管理している埼玉県ふじみ野の白菜農場を訪問しました。ふじみ野からは、その名の通りはっきりと富士山を見ることができます(以下写真参照)。バクテリアの入った液体は1反(10アール(1アールは10m x 10m))に対して1リットル蒔くように噴霧します。(以下写真のボトルの容量は2リットル)。農場では石田陽平さんの弟の俊平さんがすでにTOKYO8の噴霧作業をしており、アフリカでの使用を想定し、いつも使っているエンジン式ではなくバッテリー充電式の噴霧器にて作業をしてくれていました。これならばアフリカでもできそうです。
プラント見学
農場見学の後、太陽油化の本社兼工場へ移動して、TOKYO8の製造される工程を見学しました。バクテリアを培養して前処理しスクリーニングした液体(原液)を、プラスチックのタンク内でブロワーにて24時間撹拌し、種菌を完成させます(4タンクで1ユニット)。完成した上積みがTOKYO8です。現地で写真のような簡単なプラント装置を準備し、原液1年分を東京から送って、あとは牛糞などを混ぜることができれば製造できるとのことで、それほど難しい設備ではなさそうです。
海外展開
インドネシアでのTOKYO8を使った実証実験では、お米やネギ、じゃがいもの収量が大幅に増加し、驚くほど大きな成果が出ています。TOKYO8を世界各地に広げていくには、現地でTOKYO8を生産できるようにする仕組みが必要ですが、上記の通りすでにそれを確立しつつあり、ちょうどインドネシアで1ユニットのプラントを完成させたところとのことです。アセンティアホールディングスと東京バクテリアラボではこれをマイクロフランチャイズモデルとして世界各地で小規模農家の農業生産性を向上、所得を増加させ、飢餓や貧困などの社会課題の解決に繋げようとしています。すでにアフリカではレソト、ガンビア、リベリア、タンザニアでも検証を開始しつつあります。今度はKiliMOLがこれをケニアに持ち込んで、試してみることにします。バクテリアは温度の影響を受けますが、気温が高い方が、バクテリアの働きが良いので日本よりもアフリカの方が良い効果が出る可能性もあります。どんな結果が出るか今からとても楽しみです。現地での効果検証後にまた結果を報告します。ご期待ください!
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