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自分らしく生きるとそこに道ができるは、本当だった



我が家の長男、自閉スペクトラム症 しょうたろう。
彼には3歳ずつ離れた弟が2人います。
弟が2人いるのは、私の希望に夫が同意してくれた事で3兄弟となりました。

人一倍自由気ままな長男に私がのこせるもの、
それは、兄弟の助け合いが1番の大きな力になるのではと私のカンが告げたからです。

自閉症児の子育てをする上で、
一人っ子を選択される家庭、
兄弟・姉妹のいる家庭、
家族の数だけ、答えがありますね。
でも共通している事は、その子をおもって導き出したベストの形という点でしょうか。
それぞれのご家庭の形に、親の愛を感じずにはいられません。


私は、しょうたろうのことをちょっと尊敬しています。
長男は、自由気まま、ひたすらに我が道を突き進む人です。
他人の目を気にしたり、空気を読んだりということよりも、
自分の思いに忠実に日々を生きています。

常識人で頭が固めな私にとって、
しょうたろうの生き様はとても眩しくうつります。

自由に生きたいと願う人はきっと多いけれど、
その願い通りに24時間、365日人生を歩んでいる人は、果たしてどのくらいいるだろうか。
私も間違いなく、願いとは違う時間の過ごし方をしている内のひとり。

自由を願いつつ、突き抜けてしまう事が少し怖いし、いや、だいぶこわいし、
誰にも強制されていないのに、周りの人の存在を気にかけながら生きている。

もし自分が、全くもって周りを気にせず自由気ままに生きてしまったら、
すごくわがままになりすぎてしまって、私はたくさんの人に迷惑をかけてしまうかもと、
頭の片隅で心配に思っている。
(実際にはそんなにひどい事にはならないとも分かりつつ。。。)


でも、しょうたろうの生き様は、
こういうグルグルした思考とは無縁なのだ。
しょうたろうは、自由に我が道をただひたすらに生きている。
彼のタイミングで、彼の気持ちにしたがって、
びっくりする様な言動に出る事が1日の中で何度もある。

私たちは家族は、その都度ものすごくびっくりするんだけど、
だからって、しょうたろうの事を迷惑がったりすることはない。
しょうたろうは自由人、
私たち家族はそう解釈して、
彼が大切にしている自由を、
私たちも尊重している。

しょうたろうは言葉をしゃべらないので、
「ぼくは自由に生きたいから、協力してほしい」等と言われた事はない。
でも家族全員、自由すぎる彼をシンプルに受け入れている。


あっぱれって、しょうたろうみたいな人に対して使う表現なんだろうなと心底思う。
私は生まれて初めて、
24時間あっぱれな人間に出会った、
それが長男のしょうたろうなのだ。
まさか自分が、あっぱれ人間の母になるとはね、人生わからないものです。

彼をいつも側で見ていて思う、
自分らしく生きると、そこに道ができる。
私が40年生きてきて、目指しつついまだ到達できていない事を、
彼は軽々と自然にやってのけていく。


私はあなたの人生から目が離せないのだ。


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