「エレガント」というイメージの本質とは?
「エレガント」という言葉は多くの人が一度は聞いたことがあると思います。絵や洋服、仕草においてまで様々な物事において「エレガント」という言葉が使われます。けれども、「エレガントってどういうことですか?」なんて聞かれると、なかなか言葉に詰まってしまうことも多いですよね。イメージという抽象的なものは、言語化するのが難しく、“なんとなく”で捉えてしまうことも少なくありません。
そんな「エレガント」について、今回は主にデザインやファッションなどの観点から要素を分解してみたいと思います。
あなたにとっての「エレガント」とは?
「エレガント」の要素分解の前に、「エレガント」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべるか、下の4つの図の中から近いものを選んでみてください^^
A.B.C.D、どれを選びましたか?そしてなぜそれを選びましたか?^^
この4つのうち、どれが「エレガント」かというと、その答えは…全部です。価値観・感性というものには、正解はないので、どれを「エレガント」だと認識しても間違いではありません。ただ、強いて言えば、上の画像の4つの中ではBに対して「エレガント」と思う人が多いようです。
じゃあ何がどうすることで、広く「エレガント」を表現できるのか。
一般的なエレガントの要素について色・形・質感の観点から解説してみたいと思います。
色から考えるエレガント
「エレガント」をイメージする配色については、紫系の色相やペールトーン(淡い色)、グレイッシュトーン(灰色がかった色)が使われます。明るさのコントラストは弱く、全体的にぼんやりした感じや落ち着いた雰囲気があります。色のメリハリがあったり、鮮やかな色が使われると、一般的な「エレガント」から遠ざかってしまいます。
形から考えるエレガント
「エレガント」をイメージする形については、曲線〜流線(丸みがかった線)が一般的です。大きさは小さめ・細め。細い線が重なった感じもエレガントを作り出す要素の一つです。密集しすぎず、ある程度の空間がある方がエレガントを表現しやすい傾向にあります。
質感から考えるエレガント
「エレガント」をイメージする質感については、「柔らかい」「軽い」「滑らか」といったキーワードが挙げられます。わかりやすいのがレース素材です。細い線が重なったデザインかつ、薄く柔らか、軽やかな質感は「エレガント」を表現するのにぴったりな素材です。他にも、服の素材で言えば軽く滑らかなサテンや、軽く柔らかなカシミア などもエレガントにぴったりな素材です。
花びらや羽なども「柔らかい」「軽い」「滑らか」といったキーワードに合致して、エレガントを表現しやすいアイテムです。
まとめると…
一般的な「エレガント」といったイメージを表現しやすいポイントとしては、
①淡い色やグレーがかった色・紫系の色
②曲線〜流線・細い・小さい
③柔らかい・軽い・滑らか
となります。
デザインなどで「エレガント」を表現したいときには全体的に淡くくすんだ色を用いたり、細い線でモチーフなどを描くと良いですね^^筆記体のような細く滑らかなフォントもエレガントにぴったりです。
ファッションにおいても、くすみカラーのアイテムを取り入れたり、華奢なアクセサリーをつけることもエレガントに繋がります。レース素材のスカートやとろみブラウスなどもエレガント要素と言えます。
写真でも、ビル群などのような直線的で重たい印象のものをなるべく写さないように意識することも、「エレガント」を表現するポイントになります。
モデルなどのポージングでは、くびれを強調したり膝を曲げるなどして、曲線を作り出すようなポージングが「エレガント」といったイメージに繋がります。
以上、「エレガント」の要素について解説してみました。あらゆる表現の参考になれば幸いです^^