革命機ヴァルヴレイヴ 感想と軽い考察~2~
1に引き続き、早速感想を書いていきたいと思う。前回は初めに言っておくのを忘れていたが、盛大なネタバレを含むのでご注意を。あと筆者は腐女子、これ重要。
今回書くのは、前回で宣言した通り楽しめた点、つまり推せるポイントだ。これを伝えるには、好きなキャラクターやお気に入りの場面を紹介するのが手っ取り早いだろう。というわけで、この記事では印象に残った場面について述べようと思う。キャラクターについてはまた次回ということで。
まずは何と言ってもやはりハルトがエルエルフをジャックする場面だろう。ハルトが刺された瞬間は理解が追い付かずパニック状態。だってなんか一気に色々起こりすぎて。しかも中身が入れ替わったなんて考えてなかったから、「あれ、エルエルフが良い子になってる!?」とか思ってしまった。
その後エルエルフをジャックしたハルトがアードライを撃ってかなりややこしいことになる。エルエルフに対して熱い思い(?)を寄せるアードライと、それをそっけなく振り払うエルエルフ……まるで求婚を頑なに断る女性と諦めない男性のようだ(違う)
この二人が和解するまでは、本当に長い時間がかかった。私は数話で解決するのだろうと思っていたため、まさかの次クールへの持ち込みにはやきもきさせられた。アードライが察し始めてからは大分心が穏やかになったが、早く実際に会って話をして欲しくてたまらなかった。ここについては語ると長くなりそうだから、キャラ別の記事に書こうと思う。
二つ目は、作中で何度かある、ハルトがエルエルフをジャックする場面。つまり、ハルトがエルエルフに噛みつく場面だ。無類の吸血鬼好きの私にとっては最高のシーンである。しかも一番初めの不慮の事故以外は、エルエルフから進んで噛んでもらっている。ちょ、お前最高かよ。なんか腕を捲って口元に差し出すとことか、襟元を緩めるシーンって……こう……すごくエロティシズムを感じる。
血を欲しているわけではない所が若干残念ではあるが、十分すぎる。男が男に噛みつく作品は、アニメに限らなくても少ないからな。
三つ目は、指南ショーコの父死亡シーン。エルエルフにその気はないみたいだったけど、何かの拍子に情報を得たハルトがごねるとか、ショーコがごねるとかで、結局何とかしてくれるんじゃないかとか思っていたが、そんなことはなかった。たーまやー。こんな書き方をしているが観ている時は絶望ゲージMAXだったんだ、ほんとなんだ……。これ絶対いつかハルトが知るときがくるやつだ、二人の関係に悪影響を及ぼさないか?とその時はかなり心配した。その予想は当たらなくてよかったけど。
四つ目は連坊小路アキラの脱引きこもりシーン。ここは結構感動させられた。しかもただ出るだけではなく、頭から飛び込む臨場感溢れる演出、ナイスです。友達のピンチが彼女を救うことになったというわけだ。指南ショーコのここでの働きは非常に大きい。二人ともよく頑張ってくれた(誰目線)。このことについては、後のキャラクターごとの記事で詳しく書きたいと思っている。
五つ目は、ヴァルヴレイヴに乗ると記憶がなくなり、最終的には命まで持っていかれることが判明する場面だ。記憶が砕ける演出はマジで泣きそうだった。もうやめて!彼女のライフは0よ!
普段ぼんやりした感じのキャラが本気出すと、ああ、本当にヤバいんだなと思わされる。内閣のバランスを保つ役割を持っていた彼女が書けたことは、今考えても痛手だったろうと思う。安らかに(ポチッ
そして最終話での主人公ハルトの死因も情報原子の枯渇。つまり彼も記憶を失ったというわけだ。辛い!辛すぎるよこの話!! こういう記憶喪失設定は使い古されているが、使い古されているのには理由がある。その理由とは、記憶喪失は物語を見る者の心に刺さるからというものだ。つまり、記憶喪失ネタは何度見ても辛いということだ。
はじめから知らされているならまだしも、かなり終盤に入ってからのカミングアウト。これにはハルトもびっくり。しかもこの頃には視聴者もかなり感情移入しているから、こちらのHPも削られる。これがサンライズの陰謀か。
六つ目はもう色々な重要人物の死だ。ひとりひとり挙げていくときりがないことに気付いたので、申し訳ないがまとめさせていただく。
ずるい、ずるすぎる、終盤であんなに畳みかけてくるなんて。正直お花畑ENDを予想していただけに、いきなりの神憑き暴露とそれに次ぐパイロットの死は心が苦しかった。あと、リーゼロッテの死も。写真見ただけであんなに泣いてたもんね……しかも本人の意識下じゃなかったのに。真相をエルエルフが知らなかったところも哀しい。
こんなところだろうか。本当はもっと言いたいことがあるのだが、ここで書くと長すぎるので、各キャラクターについての考察記事で細かいところまで言及できればと思う。
それではさようなら……となりそうな雰囲気であるが、最後にもう一つ言いたいことがある。それはこの作品全体の私個人の評価についてだ。
評価を述べる前に、その判断の根拠を示す。それは以下の
①ヴヴヴの登場人物の多くは、並外れた美しさ、強かさ、愛らしさを持ち、デザインも良いものである
②ヴヴヴのストーリーには多少強引さが認められることがある
③形容詞はその後に続く語を形容することとする(実際は知らんけど)
④「クソ」と言う接頭語には、⑴その度が過ぎている意(例:クソ真面目)と、⑵卑しめ罵る意(例:クソ坊主)がある。(明鏡国語辞典より)
これらから導き出される結論は、ヴヴヴが
クソ神アニメ
であるということだ!!!!(ネタの使い回し)
これだけでは余りにも乱暴すぎるため、少し解説を加えよう。
まず、①からヴヴヴは神アニメであると分かる。しかし②からはヴヴヴはクソアニメであると分かる。これらは相反するが、どちらも事実である以上、どちらかを切り捨てることはできない。そこで③の出番だ。まず、ヴヴヴを「神アニメ」とする。そこに「クソ」という形容詞を付けることで、「神」の程度を強める。つまり④⑴より、「めちゃめちゃ神ってるアニメ」という意味になる。これで①の意味は表すことができる。また、「クソ」が修飾する語は「神」だけでなく「アニメ」もであることから、④⑵の意をとることで、②の意味も満たすことができる。よってヴヴヴを表現するには、「クソ神アニメ」という言葉が適切であると言うことができるのだ。
前回の記事に引き続き、長ったらしいこの文章を最後まで読んでくれた勇敢なる読者の諸君。君たちには練度評価Aをやろう( ・´ー・`)
……おあとがよろしいようで。本当にありがとうございました。
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