React公式ドキュメントの輪読会を実施してみた
こんにちは。
私は、普段Reactを使って開発に携わっております。
今回は、より深くReactの理解を深めるために「公式ドキュメント輪読会」を実施してみたので、その経験について共有したいと思います。
React公式ドキュメントには、Reactに関することが全て日本語で分かりやすく、丁寧に、そして親切に書かれております。
普段、Reactを使って開発をされている方で、まだ公式ドキュメントを読まれていない方は、読むことを強くオススメします。
1. 輪読会とは
輪読会(りんどくかい)とは、複数人で集まって一冊の本や資料を分担して読み、内容を共有・議論する勉強会の形式です。参加者はそれぞれの担当範囲を事前に読み込んでまとめ、会の中で他の参加者と意見交換を行います。
2. 目的
今回、React公式ドキュメント輪読会を実施した目的は以下の3つです。
正直なところ、私自身もこれまで公式ドキュメントにしっかり目を通せていませんでした。
ある日、Reactに関する調べ物をしている中で公式ドキュメントを読み直して思いました。全ての悩みの答えはそこに書いてあったと。
このことから公式ドキュメントを活用する大切さを実感し、チームにその意義を共有したところ、「輪読会を開催してみては?」という提案があり、輪読会の実施をすることになりました。
3. 参加メンバー
メンバーには、経験の浅いエンジニアからリードエンジニアまで、幅広い層で実施しました。
4. 実施頻度
毎週月曜日に30分の時間を設けて実施しました。
30分程度がちょうど良いと感じました。
5. 進め方
公式ドキュメント内の「learn → REACTを学ぶ」に記載の以下4セクション内を輪読会の題材として進めました。
進め方は、上記セクション内から約3,4記事をスコープに決定し、それを個人で読んできて、以下のように感想を記入し、輪読会の時間で発表し合うという進め方を実施しました。
また、ファシリテーターは毎週交代で担当するような形で進めました。
6. 振り返り
輪読会終了後に、全体にて振り返りを実施しました。
良かった点
私自身もドキュメントを読んで初めて知ったことがいくつかあり、Reactの理解を深めることができたと感じました。
特に、useEffectについてどのような場面で使用するべきか、曖昧だった部分の理解を深めることができました。
useEffectの使用については、コーディング規約にて「極力使用しないこと」などの明記をしておりましたが、「なぜ使用しない方が良いのか?」「どのような場合に使用するべきか?」までを説明できてませんでしたが、今回の輪読会を実施しチームで認識を合わせることができたので良かったと思います。
また、ドキュメントを読むことの重要さをメンバー全員が感じてもらえたのが良かったです。他のライブラリのドキュメントも読んでみたいとの意見もあったのは嬉しかったです。
問題点・改善点
問題点としては、一部メンバーのみがずっと話している状態になってしまったことです。特に終盤は内容的にも難しく、経験の浅いメンバーは話に入ってこれない状態になっておりました。難しい内容に対して、感想を書くハードルが高く、一部の人しか書けてない状態になっていました。
改善策として、1記事に対して必ず1つ感想を書くようなルールを決めた方が良いかと感じました。チーム全体で学びになるようなことを書くと、かなりハードルが高いとの意見もあったので、新しく学んだこと・分からないことなんでも良いのでとにかく書いて発表してもらった方が良いかと感じてます。発表することで、新しい学びにつながったり、理解が深まることが多いので、まずはそこのハードルを下げて全員が意見を出せるようにしていきたいと思いました。
また、輪読会で出た意見も発表しただけで、「そうだよね!」としかならなかったのがもう少し改善できたところかなと思います。
例としては、公式ドキュメントを読んだ上で、自身の開発PJで「どう活かせるか?」「改善した方が良い箇所はどこか?」を考えて議論できたら良かったと思います。(ハードルは高いですが、目的として持っても良かった気がします)
7. 終わりに
総じての感想は、公式ドキュメント輪読会を実施して良かったと思いました。私自身は他ライブラリのドキュメントも読まなきゃと思い、実際に読むことができているのはすごくプラスになっていると思います。
輪読会の目的を全てを達成するのは難しいかと感じましたが、実施することで少しでも学びにはなっているので、メリットしかない良い取り組みだと思います。
興味のある方は、小さくでも良いと思うので、ぜひ取り組んでみてください。
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