Digitakt単騎で曲を作るTips
やあ。
きくよです。(@kikuyo_q29)
Digitaktだけで好みの曲が作れそうな目処が立ったので共有です。
とは言いつつ、外部入力も使いたいです。303使わせろ!
今までの不満点
・Pitchが+-24semi.まで。wavetable突っ込んだのにオクターブ足りない事件が多発した
・LFOがチャンネルごとに1機しかない
・Patternを変えるとマスターミキサーの値が変わる(『マスター』とは)
・Inputが録音にしか使えない。めっちゃ工夫すれば外部入力として使えるけど、そんな危険冒したくない
→結局外部ミキサーいるじゃん!! 荷物増える!!!
・ていうかディレイやリバーブ、有効活用したくない??
そしたらやって来たDigitaktのアップデート
Digitakt ver 1.30によって「あれも出来る! これも出来る!! う”れ”し”す”き”る”~~!!!!」てなりました。
→ Elektron
上記の問題はすべて解決した。やったぜ。
Digitaktをどうやって使うか
Digitaktは8トラックサンプラーです。順当にサンプラーとして見ると十分ですが、自分のようにDAWめいた使い方をしようとすると問題があります。
1トラックで音を重ねることができないのです。
要素を詰め込みつつ、トラックごとの役割を決めておきます。
それが以下。
パラメータロック→Pロックと略します。
1. Kick
2. snare, clap――リトリガー、Fillを使えば全然余裕
3. hat――closeを基本に据えてPロックでオープンも鳴らす
4. シンバルやSE、もしくは2つ目のhat
5. Bass
6. synth その1
7. synth その2
8. synth その3 or SEなど
Input1/2. モノシンセ2つ or ステレオ
これらに9~16chからMIDI飛ばす
この構成なら多くのダンスミュージックが作れるんではないでしょうか。
私はGoatrance, Progressive (Psy)trance, Psychill, Electronicaを作ります。
好みに合わせてタムとか入れてもいい。
KickのTips
・マスターコンプのsidechainに設定してもよい。濃淡は自分で調整して。そのときSideChain Filterの低音側を少し抜かしておくといいかも。(高音側だけでかかるようにする)
・DAW派のあなたはEQで歓喜する。
・Tuneを低音側に動かすとサンプルが長くなる。ので曲に合わせて色々変えられる。
Tuneだけ下げてDecayは抑えたいときはAMPのHold, Decayで調整。
・うっすらDistを入れると抜けが良くなるんじゃないですかね。しらんけど。
HatのTips
・1chでclose, openをやると、自然と「音の重複」を避けられる。
これが好ましい人もいれば、そうでない人もいるので2ch使ってそれぞれclose, openを割り当ててもいい。
・そんな私はTRK 3に909のcloseとopen、TRK 4に808のcloseとopenを割り当ててL/Rに配置したりする。Man With No NameのTeleportを聴いてみてください(隙あらばオススメする)
BassのTips
・デフォで入ってるacid sawをFoward Loopで鳴らしてフィルターかけるだけで作れる。
・Lengthは .750~1/16(1.00)で、曲に合わせて調整すればグルーヴを作りやすい。
・PロックでPitchだけ動かすと擬似的なスライドになる。たぶん。少なくともFilterとLFOのトリガーを避けられる。
ただしねっとり移動はしないので、そこまでやりたかったらLFOを絡めて頑張る。
(アシッドハウスとかやりたかったらDigitaktにベースを任せず303使ったほうがいいのでは)
・基本はFilterをLPFにしてENVを調整、さらにFilter2も使ってハイを抑える。
・FilterをEQにして、valueにLFO(shapeはExp)をかけるとダイナミックEQぽくなる(はず)
SynthのTips
・標準的な使い方。
Noteは現在の調性と合わせて、Toneでfine tuneしておく。
シーケンサーもNoteで打ち込む(MIDI TRKと同じ操作でもある)。Toneは無段階調節のために残しておく。
Digitaktは自由度が高いので様々な実現方法があるので、ある程度ルールを決めておくのが佳いです。
・↑に付随して、各TRKの音量も基本はSRCのLevelかAMPのVolumeで決める。AMPのVolumeが一番安牌かな(SRCだとクリッピングする?とかDistortionのかかりが変わるとかありそう)。
シーケンサーでの強弱をTRIGのVelocityで、全体での調整(ミキサーフェーダー)を左のLEVで変える。
・複数の単波長の波形を1つのサンプルに入れておき、スタートを動かせば擬似的なwavetable synthとして使えます。徐々に倍音が増えるように並べておくのが吉。sin->tri->sqr->sawとかね。
・LFOが2機になったのでFreqency Modulationがやりやすくなりました。NOTEやTUNEへの追従はできないのでアナログな使い方になりますが。
MultiplierはBPMによらない設定にして、SpeedとDepthを操作する(120BPMが基準になる。BPMは変更する可能性があるので避けたい)。
・個人的にはPanとFilterに別々のLFOが掛けられるので満足。
・LFO waveをExp, SawでModeをOne, Halfとすることでエンベロープを増やす。Tuneにかけたり、AmpにかけてSpeedいじる(音の長短を変える)とかすると楽しいよね。
Globalなセッティング
・ミキサー、コンプはグローバルで共通にしたほうが管理しやすく、ライブ中も展開を操作しやすい。正直このアプデを待っていた。
・ディレイ、リバーブは好みに合わせて。
自分は個別(グローバルでない)がいいと思う。操作するのが多いのはDry/Wetで、ディレイやリバーブ本体の設定と関係無いので。
いじる機会が多いなら外部入力のものに任せる。
・2つ目のFilterはマスターフィルターとしての運用もいいかもしれない。
TRK押しながら操作で全チャンネル同時に操作できます。
まだある不満点
・ステップ間のグライド……音程のスライドやPロックの滑らかな接続がしたい。KORGのモーションシーケンスみたいなのも。
・Filter1でBand Pass Filter。
・128ステップ打ち込みたい。パターンチェインすれば解決するが、ライブ中に忘れるだろ!
・マスターリトリガー。というかスタッター、スキャッターかな。
ここまで来るとライブで役立つ便利な小物が欲しくなる……
・和音!!!!!!!
機能がしっくりくると、色々妄想ができて楽しいですね。
DAWに慣れているとなおさら。
Digitaktは「非・直感派から直感的操作へのアプローチ」に力を発揮するのでずっと使い続けていくでしょう。
おわり~~
きくよでした。
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