私は貝になりたい(2008年)
お昼過ぎにWOWWOWでやっていて
父が見た事ないと言いながら見ていたので
それを何となく見ていたのですが…。
戦争モノは避けてしまう私も観たことはなく
何となくお話を知ってるつもりでしたが
意外と知らなかった事に気付かされました。
役者 中居正広
中居さんのお芝居されている所、久しぶりに観たのですが
もう…素晴らしいの一言に尽きます。
もうお芝居はされないのかなぁ。
本当に素晴らしかった。
キャストの方が豪華だったのですが
その中でもやはり光り輝いていました。
そして、私は恥ずかしながら
戦後にA級戦犯の方達以外に
(政治家や軍人のお偉い方)
赤紙が届いて兵士になった人も裁判にかけられて
絞首刑になった方がいたという事を知りませんでした。
そして『貝になりたい』という意味も分かってませんでした。
『貝になりたい』って
もう裁判で私は何も言いたくありません。
(何を言っても信じて貰えないから)
だと思っていました。
本当の意味は
生まれ変わるなら人間の手の届かない深い深い海の底にいる貝になりたい。
つまり、戦争というものがないから。
人間に命を左右されないから。
最愛の妻や子どもたちと出逢えなかったとしても
それでも貝になりたい。人間には生まれ変わりたくない。
そのセリフを聞いた時は胸が痛くてたまらなくて涙が出そうで。
どうしてこんな目にあってしまう人がいたのだろう。
そんな現実、私は映画でも受け入れなれないのに。
せっかく戦争で死なずに帰ってきてくれたのに。
捕虜を殺したといっても実際は刺すことすら出来ていなかったのに。
あーーーーー。。。。
私が叫びたくなりました。
やはりこういう映画は
心がしっかりと元気な時じゃないと直視出来ないようです。
自分の感情に流されてしまって
作り手の方が伝えようとした事を
きちんと受け取れた気がしません。
なのであらすじも内容も全然書けませんでした。
ただ、役者中居正広がまたいつか見たい。
そう強く思わされる作品でした。
もっと世の中が落ち着いたら。
私の心の波が穏やかになったら。
その時には改めてこの作品を拝見したい。
そう思います。
あんなに理不尽な世界を見ると
戦争は絶対ダメだと思うし
今の世界がどれだけ恵まれているのか
思い知らされました。
自由に発言できる。
思った事を主張できる。
命令に必ず従わなければいけないという価値観がない。
自分を守る事が許される。
エンターテイメントで学ぶ事は沢山あります。
世の中に必要な分野だと思いました。