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トレーニーが知っておくべき胸郭出口症候群について

こんにちは、キクティーです!今回は


「胸郭出口症候群」


についてお話していきます!


だいぶ昔に胸郭出口症候群の記事を出しましたが、少し内容をアップグレードして話そうと思います。


さっそくいってみましょう。


❶胸郭出口症候群の概要

胸郭出口症候群とは、ざっくり「腕神経叢」が絞扼されて、痛み・痺れ・冷感などが出現する疾患です。


「腕神経叢って何?」


と思われる方もいるはずですが、腕神経叢とは鎖骨・上腕・前腕・手へ繋がる神経を総称したものです。


そしてこれらの神経が圧迫されやすい箇所というのが3つあるんです。


①斜角筋隙

1つ目は斜角筋の間です。


前=前斜角筋
後=中斜角筋
下=第1肋骨


で構成されています。


前斜角筋と中斜角筋が使われすぎると、筋肉が硬くなって腕神経叢を圧迫します。


例えばデスクワークですね。


デスクワーク時の姿勢は肩がすくみ肋骨が引き上がった状態です。


すると斜角筋の緊張も上がり、肋骨が引き上がって斜角筋隙が狭くなり圧迫されるんです。



②肋鎖間隙

ここは


上=鎖骨(鎖骨下筋)
下=第1肋骨


で構成されています。


なで肩姿勢の方は鎖骨が下に下がるので圧迫されやすいです。


トレーニーで上肢の筋が発達するとなで肩になりやすいので、症状がある方はもしかするとここで圧迫されているかもしれません。


さらになで肩の人が上肢を挙上すると鎖骨が後方回旋するので、より圧迫されやすくなります。


③小胸筋下間隙


ここは


上=小胸筋
下=鳥口鎖骨靭帯


で構成されています。



上肢を外転させると腕神経叢はこのトンネルを支点に向きを変えて、上に走行することになります。


結果的に腕神経叢の絞扼が生じます。


②もそうですが、つり革をずっと持つような腕が上がった状態が続くと、痺れ・痛み・冷感が出現することもあります。


このように原因は様々ですが、全て「腕神経叢が絞扼されて症状が出る」というメカニズムです。

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