
矢板温泉 まことの湯
那須温泉・塩原温泉・板室温泉だけでなく、東北本線沿線(宇都宮~黒磯間)には良質な温泉旅館や日帰り温泉が多数存在します。車さえあればどこもアクセスいいのですが、駅から歩くにはどこも遠すぎるのがちょっと難点ではあります。今日もレンタカーを借りるか直前まで迷っていたのですが、矢板まで行って車を返しに那須塩原まで戻るのはもったいないですし、公共交通機関を使ったいい方法を見つけたので実践してみました。とはいえ、往路は矢板駅からタクシーです。
矢板駅前にのりばがある「矢板ツーリング」はかつて矢板~塩原温泉、矢板~大田原、矢板~船生、矢板~佐久山間、片岡~木連川間で乗合バスを運行していたそうです。現在、矢板周辺は後述する矢板市営バスと、東武線の新高徳駅までを結ぶしおや交通のバスが残るのみで、「矢板ツーリング」はタクシー会社になっています。矢板駅から「まことの湯」までは1800円でした。

内湯にはピリッと熱めの温泉浴槽と、その隣に霊鉱泉があります。冷たい鉱泉と熱めの温泉の交互浴が楽しめちゃうんです。内湯の浴槽は狭めではありますが、源泉がドバドバと溢れ出しており、お湯の鮮度は抜群に保たれているのがわかります。露天風呂がかなり広くて開放的で、温泉と鉱泉、それから外気浴とをループすれば気持ちいいことこの上ないです。
お湯は濃いめの硫酸塩泉。お湯の香りがとても良く、かなり気に入りました。コテージが併設されており、宿泊もできるそうです。
とにかく温冷交互浴が好きな人にはお勧めです。ほかの客も鉱泉と温泉の無限ループを楽しんでいました。

帰りは東北自動車道に沿って長閑な道を30分くらい歩きます。









というわけで、まことの湯から歩くこと約30分、城の湯に到着です。時間の関係でここには入浴できませんでしたが、目の前にバス停があり、矢板市営バスが矢板駅までの路線バスを運行しています。料金はなんと大人100円。
運転士さんと話していたら、どうやらかつて僕と同じ会社に勤めていたらしく、昔はこうだったんだよと色々教えてくれました。バスは病院に寄りながら10分ほどで矢板駅に到着。
30分ほどの徒歩移動が必要ですが、こうすれば矢板駅からまことの湯までたったの100円で行くことができます。田圃でじゃれあう野良猫や不思議な石仏など、のんびりとした風景を眺めながら歩けば意外とあっという間です。矢板駅から始まる小旅行、いかがでしょうか。