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海を旅するあなたのために

 今回は、昨年の年末に宿泊してきた沼津のメゾンドメール貝殻亭について記事を書きます。もともと、きっかけはラブライブ!サンシャイン!!というアニメにハマって沼津の聖地巡礼をしていた際に、ツイッターで交流があったのをきっかけに訪れた場所です。初訪問が2019年の3月なので、もうかれこれ6年くらい通っています。きくらげツーリズムの「伊豆のほん」もこちらで取り扱いしていただいております。

海の向こうに富士山が見えるオーベルジュ

貝殻亭 店内

 沼津市西浦地区。穏やかな駿河湾の「らららサンビーチ」沿いに貝殻亭はあります。駿河湾の向こうに富士山が聳える抜群のロケーションで、家族経営の温かみのある家庭的なお店です。夕方までランチが食べられるほか、宿泊も可能。宿泊のほうが貝殻亭の真価をより実感できるでしょう。駿河湾という日本有数の漁場で摂れた海鮮と、降り注ぐ太陽の恵みでたわわに実った果実や野菜類の恵み。伊豆半島の素材をさまざまな形で提供してくれます。

窓から富士山が一望できる

漫画家「ジョージ秋山」と貝殻亭

 著名人が数多く通っていたという貝殻亭ですが、中でもビッグネームは漫画家のジョージ秋山でしょう。お店の店内にもジョージ秋山氏のイラストが飾られています。
 ジョージ秋山氏は西浦に別荘を所有しており、東京からタクシーで貝殻亭に乗り付けてはカレイの煮付けを食べて日本酒を呷っていたそうです。貝殻亭とは家族ぐるみの付き合いをされていたそうで、息子の秋山命さんも苦手だった魚料理をここのカサゴ唐揚げで克服したそうです。
 僕自身、今まで知らなかった魚や柑橘類をたくさんこの店で学ぶことができました。旅先グルメの紹介をここ最近趣味としてやっていますが、その中で一番大切なお店でありますし、いろんな料理を作ってもらって大変お世話になっています。

この日の貝殻亭夕食

テーブルに載せきれないほど料理が出てくる貝殻亭の夕飯

 冬のこの時期はカワハギのシーズンです。今回、特注でカワハギ鍋を作ってもらいました。前菜料理はタコやエビ、燻製チャーシューや燻製玉子。いずれもビールが進みます。

ブリ照り焼き

 いやーこのブリ照り焼き、素晴らしいんですよ! ブリは柔らかく脂たっぷりで、たれの甘みも最高水準……正直、今まで食べたブリ照り焼きの中で一番美味かったです。これを白米の上に載せて食べるだけでもごちそうです。

春巻

 アツアツの春巻きにはアボカドとチーズが入っていました。こういう素材を活かした和洋折衷創作料理こそ貝殻亭の得意分野です。いつも新鮮な感動があります。

お刺身

 透き通るようなイカの食感、そしてアジの旨味。沼津といえばアジです。駿河湾は北から富士山の雪解け水が流れ込み、水質がよく魚の餌となるプランクトンがよく育つため、豊かな漁場となっております。マアジの養殖漁獲高は日本一であり、養殖といっても自然そのものの海上生簀で育てるため、脂の乗った美味しいアジが育ちます。ぜひ本場でご賞味ください。

特注カワハギ鍋

野菜類
肝入りのカワハギ鍋
カワハギ
最後は雑炊にして〆

 カワハギはアンコウと並び称される冬の味覚で、寒さを乗り越えるため肝に栄養を蓄えるため、その肝は海のフォアグラとも呼ばれています。カワハギは皮が厚く、調理するときにその皮をペロッと剥がすことから「カワハギ」という名前が付いたそうで。調理法が魚の名前になっているのもなんともすごいことですが日本ならではの魚文化と言えます。カワハギの身は小骨が多いのが食べるときに多少苦労しますが、その肝の旨さと言ったらたまりません。
 カワハギを肝ごと煮た鍋を雑炊にしてその真価は発揮されます。これが感動的なうまさなのです。

朝食ははまぐり雑炊
ソファで海を眺めながらのんびりできる
目の前に聳える富士山

 昨年も大変お世話になりました。今年もまた、美味しいものを食べにお邪魔したいと思います。

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