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【エッセイ】クリスマス(800字)
今日はクリスマスイブなのでキリスト教関係の投稿を。
クリスマスは一般的にイエス・キリストの誕生日だと言われているが実は違う。
イエスの誕生を記念して祝う日である。イエスの正確な誕生日はわかっていない。記録が乏しいからだ。聖書の記述から夏であったのでは?と言うのが大まかな推察だ。
クリスマスとは二つの言葉の複合語である。英語でChristmasと書く。Christはキリストのことだ。masはミサで、礼拝を意味するラテン語が語源の言葉である。
礼拝とはすなわち、ある対象に全身全霊を捧げる行為一般である。キリスト教で礼拝とは犯した罪(=神に背くこと)の全てを神に曝け出し、悔い、そして改めることを表明する儀式だ。神に絶対服従していくという式典を我々キリスト教徒は週に一度全てに優先して行うのである。さらに。プロテスタント教会では全生活を通じて礼拝をするというのが一般的な教義である。
生きている限り我々は罪を犯し続ける。すなわち神に背き続ける。イエスの解いた罪の基準はとてつもなく厳しい。なぜなら思ったことすらも実際に行っていなくても罪とされるのだ。イラつく友人やムカつく上司やクソどものことを死ねばいいのにと思ったことは1億回以上あるが、イエスの教えではそれは殺人と同罪なのである。その度に我々は悔い改めなければならない。
悔い改める方法はとても簡単だ。イエスと同じように生きたいとの意思を持つだけでいい。もちろんその意思が実行に移されなければ誰にも分からないのだが・・・。
ただ、こんなシンプルな教えは私が知る限りキリスト教だけである。
そして、そのファジーな教義が、あのルネサンスの三大巨匠のひとりミケランジェロ・ブオナローティの最高傑作「システィーナ礼拝堂天井画」などの人智を遥かに超えた芸術を生み出すエネルギー源になったのである。
1年の365日分の1日くらい、世界の真の王であるイエス・キリストに心を向けてみてはいかがだろう?あなたが信奉する宗教に関係なく。
メリークリスマス!