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【エッセイ】要らぬ心配(1100)

昨日、会社公休にて街に出かけた。

目的は土曜日の出張の新幹線切符購入だったが、ついでなのでインスタで見てうまそうだと思った天ぷら屋に向かった。

なんばにある「寅ノすみか」と言う天ぷら屋である。

店舗入口

12:20。炎天下の中軽く10組くらいの行列が出来ていた。ほとんどがカップルで嫌な気分になるも、今度は妻と来ようと思って精神を保つ。

炎天下の中、相互フォロワーlionさんの「自省録」にして「聖書」にして「生き方そのもの」である「読んでいない本について堂々と語る方法」筑摩書房(ピエール・バイヤール)のさわりを読む。非常におもしろい本だ。

冒頭の引用に目が留まる。

私は批判しないといけない本は読まないことにしている。
読んだら影響を受けてしまうからだ。

オスカー・ワイルド

読んでいない本について堂々と語る方法

オスカー・ワイルドと言えば破天荒の夭折したアイルランドの作家として知られる。ノーベル文学賞作家アンドレ・ジッドとなんらかの関係があったって記述をどこかで読んで知っている程度だが。

このお店の売りは揚げたての天ぷらをひとつずつ提供するというスタイルであるため、どうしても回転は悪くなる。

A 寅ノすみか定食1050円を注文

定食で提供される7個の全ての天ぷらの写真を撮影記録していたので初めに提供されたナスと最後に提供された味玉までの撮影時間から計算するとそれだけで20分ほど掛かっていた。どんなに早く食べても着席から会計まで軽く30分かかるのだ。それにカウンター10席しかない。

これでは1時間にさばけるのは6組が限界だと思われた。

予想を遥かに超えて待機時間は100分。今度行く時は開店の30分前に行こうと決意する。

しかし、飲食店という商売は不思議である。

客単価は平均1500円ほどで1時間に10名ほどしかさばけないので原価率が30%ほどとして租利益はひとり当たり平均1000円と考えられるのでランチ営業3時間での租利益合計はたった3万円ほど。店の切り盛りは3名。ひとり時給1500円として人件費だけで1万円以上。更にそこからテナント料や光熱費を差し引くと一体営業利益はいくらだろうか。メイン通りではないとは言え、なんばのテナントなど目玉が飛び出るくらいの額であることは小学生でもわかることだ。

一体どうやって儲けているのだろうか?夜の営業はもうちょっと客単価も租利益も上がるのかもしれない。減価率の低いお酒が売れるから少しはマシだと思われる。

世の中にはどうやって利益を出しているのかわからない商売がたくさんある。

まあ余計なお世話だな。店があるってことは何かしら利益が出る様になっているのだろう。

あ、天ぷらは絶品でした!!

天つゆと塩
ナス
味玉

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