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【エッセイ】才能と人格(800)
機動戦士ガンダムの主役や名探偵コナンの人気脇役などで有名な声優の不倫問題からの超人気アニメ降板騒動が持ち上がったのは記憶に新しい。
先日ドライブ中に妻と喋っていてその話題になった。
「不倫を肯定するわけじゃないが、声優家業と私生活は別だよね。降板するまでしなくったっていいよね。声出すだけなんだから。あの声はなかなか出せないよね。ま、名探偵コナンの声優なら仕方ないか。」
って話でまとまった。
多くのバカな日本人の抱えるアホみたいで荒唐無稽な幻想。
「才能がある人間は人格者でなければならない。賢い人間は紳士淑女でなければならない。」
はぁ?
それは女性が皆母性に溢れて優しいっていうことくらいの絵空事である。
たとえば。
相対性理論のアインシュタイン博士はとんでもない女ったらしで、ある女の子が好きでその子と一緒になるために、その母親を口説くという映画「ロリータ」のハンバート・ハンバートと同じど変態だってことはあまり知られていない。
神童モーツァルトは、宮殿で「女の子のスカートの中に潜って脱糞してやった」と母親だか友人だかに宛てた手紙に書いてあるものが残されているど変態である。
だからって「物理の教科書からクズのアインシュタインを消せ!」だとか「クソなモーツァルトの音楽を聴いちゃいかん!」とはならないだろう。
10日後くらいの読書会に備えて読んでいる本にそれが完璧な記述で表現されていた。
付箋を挟んで蛍光ペンで線を引いておいた。
作品とはある創造のプロセスの産物であり、このプロセスは作者の内部で進展するものの、作者を超越するのであって、それを作者に還元するのは誤りだというのである。
いつもはおっさんしかいない通勤電車に突如現れ隣に座った若くはないが露出の多い服装の美人ではない女性のコロンの香りを嗅ぎむき出しの白い太ももを眺めながらこの文章を書いた変態は私だというのは秘密です。