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【エッセイ】カフカの「変身」(800字)『アンケートあり』
カフカの変身が日本の代表的な特撮ヒーロー「仮面ライダー」誕生のキッカケだったのは有名な話である。カフカは安部公房や村上春樹などの超有名作家たちに多大な影響を与えている。そう考えるとこどもから知識人まで日本の文化にカフカが落とした影は凄まじい。
カフカの「変身」については高校生の時、孤独の中で国語便覧を眺めていて「ある日突然虫になった男の話」っていうことぐらいしか知らなかった。実際に全文を聴くまでは虫というのはポケモンのトランセルの様な蛹を想像していた。
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しかし実際にその内容を知るとどうやらゴキブリのようだ。
「変身」は8年ほど前、図書館でCDを借りてカーステレオに録音し家族でドライブの時に何度も聴いた。幼い娘たちの精神にも影響を及ぼせたようだ。蔵書の「変身」を長女が読みたいと言って借りにきた時は嬉しかった。実際読んだか知らないが。娘に貸しっぱなしである。私も積読で活字では読んでいない。
未読の方には申し訳ないがネタバレである。虫になったグレーゴルを母が面倒見ると言って部屋を自分から開けたくせに、現れたグレーゴルを見て気絶するシーンがある。その時父が怒って投げつけて背中に食い込んだリンゴが原因でのちにグレーゴルは絶命する。実に可哀想である。そのシーンを何度も聴いていて、なぜ母が気絶したのかわからなかった。はじめは変身したのはバッタのように比較的かわいらしい虫を想像していたので、まあそいつらがデカくなったくらいで気絶するか?と思っていた。でもよく考えてみると、また、グレーゴルは腐ったものがうまいと感じるっていうような描写もあり、きっとゴキブリだろうというのが私の意見である。巨大なゴキブリなら近寄って来たら気絶もするだろうし殺意を持って致命傷になるほどにリンゴのように硬いものを投げつける行為も納得だ。
そこでここまで読んでくれたカフカの「変身」を読んだことのあるみなさんにアンケートです。あなたはグレーゴル・ザムザが変身した虫は何だと思っていましたか?コメント欄で教えてください。時間があればぜひ書き込みをよろしくお願いします。