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【エッセイ】未来(800)
次女に仮想通貨って何?と聞かれたらのでGoogle検索で調べた。
過去にも何度も調べている。
いつまで経っても全く理解不能だが、事実としてとっても凄いことがわかった。
ビットコイン発足当初の2009年1月。1BTCの価値は0だった。やっと値がついたのは同年10月。1BTC=約0.07円。そして現在。2024年4月17日時点の1BTC=約990万円。途方のないインフレ率である。その倍率は約14億倍。
この推移を知れば誰しも思うだろう。15年前に1BTCでも買っておけばなぁ、と。
しかしそれは絵空事だ。ビットコインが仮想通貨の主流となった理由は誰にも説明できない。
ビットコインが仮想通貨の主流にのし上がるまでの間、無数の仮想通貨が泡のように湧き、そして消えていった。
キリスト教がローマ帝国の国教になって今日に至るまで世界人口の約半数を占めているのと同様だ。ビットコインが仮想通貨の主流となったのはただの偶然である。
そして、仮想通貨には何の価値もない。
この世で確固とした価値のあるものは3つしかない。
土地、黄金、知性である。
その中で最も価値のあるものは知性である。土地と黄金の価値など知性に比べればとるに足らない。知性さえあれば、それらのものは全て得られるからだ。
未来を予測する力が知性である。
現象の観察から仮説を立て、仮説を立証もしくは反証する行為。そこから得られる考察と結論。これこそが未来を予測する手段だ。
仮説から結論に至る一連の論理は一度や二度では大きな意味をなさない。それらは積み重ねることで強い力となるのである。自明のことを書いてしまった。
目先のものに囚われず、何よりも圧倒的に価値のある知性を磨こう。未来はそうやって開けて行くかもしれないのだから。
開けて行かないかもしれないが、未来を開くためだけに知性を磨くのもまた違う。知性はそれだけで価値があるのだから。
箴言8章