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エッセイ集

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2024年7月の記事一覧

【エッセイ】死刑制度と犯人射殺(500)

【エッセイ】死刑制度と犯人射殺(500)

日本は死刑制度があるので蛮国認定されているが欧米諸国では銃乱射犯はあっさり狙撃部隊に殺される。

北欧のホスピタリティの高い国は犯罪者に寛容だ。スウェーデンだかどこかでは近代史上単独犯で直接手を下して人を殺した数では最も多い70人以上を殺害した犯人の量刑が確か10年ほどって記事を読んだことがある。

ヨーロッパ諸国が死刑廃止と叫ぶから日本では2年間刑が執行されていない。

私がもし法務大臣になった

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【エッセイ】ラブアンドピース(1100)

【エッセイ】ラブアンドピース(1100)

職場の昼休み。

私の前職は急に廃業した。だから前職が同じだった人が同業他社である現職に同じ人の斡旋で紹介してもらって数人いる。彼らとたいてい昼食を一緒に摂っている。

前職でほとんど喋ったことがなかった女性とそのよしみでよく話すようになった。

転職すると誰もが多かれ少なかれ味わうであろう不満。

今日の彼女はいつにも増して饒舌だった。もうひとりの同僚と私に向かって現職の人間関係の愚痴をぶちまけ

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【エッセイ】ゴミのポイ捨て(1000)

【エッセイ】ゴミのポイ捨て(1000)

ゴミのポイ捨てをするような人間はゴミ未満だ。

しかし、そうなると私は大好きだった祖父をゴミ未満だと認定することになって辛い。

小学生低学年の夏休み。祖父母の実家に泊まり込み、近くの市民プールに弟と一緒に泳ぎに行くのがその楽しみのひとつだった。プールで午前中に遊び、お昼頃に祖父が必ず迎えに来てくれていた。自転車で並走するだけだが。

迎えに来てくれた祖父は私たち兄弟にアイスキャンディを買ってくれ

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【エッセイ】Dr.高草木の気まぐれプロジェクト(400)

【エッセイ】Dr.高草木の気まぐれプロジェクト(400)

10日ほど前。このプロジェクトの発端は高草木さんの「Kindleの表紙の外注どうしようかな?」っていうnoteのつぶやきに私がコメントしたことにはじまった。

私のこのコメントは半分以上ちょっとしたノリだった。しかし、少しは本気の部分もあった。娘のイラストの才能を特別だと思っている。しかし特別ではなくても、ずっと娘を応援し続けるだろう。私にとっては何があっても特別だ。

さて、そんなこんなでメール

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【エッセイ】怒り(500)

【エッセイ】怒り(500)

今朝、いつものように飲みたくもないAmazonでケース買いしたコカ・コーラゼロのピーチ味を水分補給のために開封し、コークオンアプリを開き、そのキャップ裏に印字されたキャンペーンコードを読み取った。

いつもと様子が何か違うことに気がついた。

1ポイントで応募できるコカ・コーラオリジナルデザインのミセスタンブラーが選択できなくなっていた!!

お詫び文が並んでいた。ユニバーサルとコカ・コーラが慎重

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【エッセイ】母の愛(700)

【エッセイ】母の愛(700)

平日は単身赴任なので大阪の郊外都市の実家に身を寄せている。

年金暮らしの実父実母の元で食住の世話をしてもらっている子供部屋おじさんです。どーもすみません。

先日りおさんとの飲み会が楽し過ぎて最寄駅に着いた時は日が変わっていた。

最近、LINEの通知を切っているので自分の好きなタイミングでメッセージを確認するようにしている。

これはかなりオススメで無駄にアドレナリンを出さないためのライフハッ

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【エッセイ】教養(900)

【エッセイ】教養(900)

現代日本の「教養」は90年代週刊少年ジャンプ漫画である。という考察を数年前、ヤフーニュースで読んだことがある。

詳細は忘れたが骨子はこうだ。

ビジネスパーソンの中心は30代40代男性。これは現代日本ではジェンダーなど関係なく疑いようのない事実だ。仕方ない。だから怒らないでね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

その彼らが少年時代に夢中になったのが週刊少年ジャンプなので日本人の教養はドラゴンボー

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【エッセイ】もう賞レースはいい加減やめた方がいい(600)

【エッセイ】もう賞レースはいい加減やめた方がいい(600)

何度か書いたことあるが、芥川賞など賞レースについて。

なんの権威も受賞歴も実績もねーテメーが何も言うなって諸君。なんの柵もなく書けるのがnoteだ。まあそれが問題でもあるのだが。

たとえば私が陶酔する村上春樹は芥川賞について著書「職業としての小説家」の中で「天才的な作家がデビューする頻度は5年に一度くらい」と言うようなことを述べている。

これは村上春樹の公演集だ。編集者が優秀なようでとてもよ

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【エッセイ】なんて貧弱な生き物だろう(1000)

【エッセイ】なんて貧弱な生き物だろう(1000)

今朝、いつもの通勤電車に座っていると、とても不快なことがあった。

最寄駅始発の電車のシートに座っていた。一番左端だ。するとおっさんが隣に座った。なるべく多くの人が座れるように詰めて座るのは良い心がけだと思う。

だが、そのおっさんの席の詰め方がクレイジーだった。おっさんの右隣は誰も座っていないのに私の脚を自分の脚でギューギュー押すように座ってきたのだ。

とても不快だったので「痛いな、押すなや」

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【エッセイ】中元(500)

【エッセイ】中元(500)

今日、生まれてはじめてちゃんとした中元なるものを贈った。

なんのための習慣なのだろうと思っていた。ただ煩わしいだけだと。

今年の春先、人生で初めて仕事のコネを使った。今までも人間というくらいなので何かしらのコネを使って生きては来たが、仕事の斡旋で使うのははじめてだった。

急に廃業した前職に代わり、次の勤め先を斡旋してくれた方だ。

人生を左右するようなコネだった。そのコネを使わずとも何とかな

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【エッセイ】異世界のようなところに行った(600)

【エッセイ】異世界のようなところに行った(600)

先日、異世界のようなところに迷い込んだ。

週初めは単身赴任先に向かう日である。早朝3時半に起きて4時に家を出発する。なので月曜日はとっても眠い。

その日は仕事を終えて少し疲れていた。

通勤には南海高野線を使っている。東洋一のディープスポットである南海電鉄なんば駅周辺の大阪ミナミエリアをいつも通過していてとても嬉しい。

渋谷や新宿や池袋など、なんばの足元にも及ばない。

昨日はとっても疲れて

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【エッセイ】戯言(400)

【エッセイ】戯言(400)

仕事でショッピングモール内にある会社の直営店舗に向かう途中の出来事である。

ショッピングモールって言葉はよく使うが「モール」ってどんな意味の言葉だろう?

Googleで調べると「商店街」。じゃあ単に「モール」だけでいいのでは?

さて、ちょっとした野暮用を移動中に済ませようとなかなか繋がらないであろう損保会社に電話をしながら地下鉄の出口の階段を上っていた。

すると地上から美女が降りて来た。変

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【エッセイ】永遠と無限大(600)

【エッセイ】永遠と無限大(600)

「生涯妻しか愛さない。」

結婚をしたことがある人は、相手に対してそれを決意した時はそんな風に思っていたに違いない。

私はもちろんそう思っていた。そうでなければ結婚などできない。

それがいつの間にか、何か決定的なことがあったわけでもないのに、化粧や金メッキのように剥がれてゆく。

過去にもエッセイで述べたことがあるので覚えてくれている方もいるかもしれないが、我々の結婚式の司式をしてくださった牧

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【エッセイ】境界線(800)

【エッセイ】境界線(800)

大阪ミナミのど真ん中。

人も店もビルもぎゅうぎゅうだ。しかしたった数十kmくらいしか離れていないところに鹿が人より多い奈良っていうクソド田舎県がある。

果たして街と田舎の境界線は明確に決められているのだろうか?

同じ地球上。

どんなに貧しくてもどんな下劣な犯罪者でも、無知でない限りとりあえず快適かどうかは別にして衣食住は保証されている日本のような国がある。一方、権力者とその家族と仲間以外は

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